【完全ガイド】ロングワイヤーアンテナの設置と調整|HFバンドでDXを狙う!

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ロングワイヤーアンテナ設置の極意
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ロングワイヤーアンテナは、その設置の簡便さから、多くのアマチュア無線愛好者に支持されています。しかしながら、特にHFバンドでの運用においては「電波の飛びが悪い」や「性能が不安定」といった問題に直面することが少なくありません。

しかし、適切な設置と調整を施すことで、これらの問題を克服し、HFバンドでの多バンド運用を実現することが可能です。

当局でも、最適なパフォーマンスを追求するため、ロングワイヤーアンテナの設置に向けての研究を重ね、得られた知見をこの記事で共有します。

あなたのロングワイヤーアンテナがよく飛ぶアンテナとなるような情報を提供したいと思います。

✨記事のポイント
  1. ロングワイヤーアンテナとは?
  2. ロングワイヤーアンテナの種類は?
  3. ロングワイヤーアンテナの設置における重要ポイント
  4. 市販製品を紹介
  5. よく飛ぶロングワイヤーアンテナの長さは?
  6. 市販されているロングワイヤーアンテナ用ワイヤー
  7. ロングワイヤーアンテナはアースの選定が命!4種類を解説
  8. 良いアース手に入れるヒントを紹介
  9. オートアンテナチューナーを利用したアンテナ設置
  10. ロングワイヤーアンテナQ&A
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目次

ロングワイヤー・アンテナとは?

ロングワイヤーアンテナは、長い導線を使用したアンテナの一種で、主に長波から短波において用いられます。設置と調整が重要で、良好な接地が得られない場合にはカウンターポイズも使用されます。

設置と調整の重要性

アンテナの種類によって異なる設置条件や給電方法があります。SWRを最適化するための整合回路が必要です。

インピーダンスの整合

インピーダンスの整合には、コイルとコンデンサを組み合わせた整合回路が用いられます。可変コイルと可変コンデンサを組み込んだ装置をアンテナ・カップラー(アンテナ・チューナー)と呼びます。

アンテナの形態と特徴

放射効率を高めるため、導線をLの字を逆さにした形に張ることがあり、これを特に逆L型アンテナと呼びます。

短いアンテナの場合

全長が運用波長の1/4より短い場合は、放射効率を高めるためにコイルや容量環を挿入することがあります。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ロングワイヤーアンテナの種類

ロングワイヤーアンテナには、いくつかのアンテナの種類があります。それぞれの種類には指向性や設置条件が異なるため、自分の目的に合った種類を選ぶことが大切です。

例えば、スローパー・アンテナは傾斜の方向によく飛ぶアンテナですが、設置条件によって性能が変わります。バーチカルアンテナはベランダに設置することも可能で、ロープを使って高さを調整することができます。

一般的なロングワイヤーアンテナ

ロングワイヤー・アンテナ図

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スローパー・アンテナ

スローパー・アンテナ図

傾斜タイプのアンテナです。傾斜の方向に指向性が出ます。タワーなどを利用して取り付けるので、アースはタワーへ接続し、ワイヤー上端に給電します。

なので、見方を変えるとダイポールアンテナの半分のエレメントと同じになるので、正規のダイポールアンテナに比べるとやや能力は落ちます。メリットは、HFのローバンドにも対応できることです。

バーチカルアンテナ(垂直型アンテナ)

つり竿アンテナ

つり竿アンテナ(CQ誌2022年5月号より)

伸縮型グラスファィバー・ポールなどにワイヤーを沿わせて構成するアンテナです。その根本にチューナー等を設置して給電します。

近年の技術の向上で、つり竿の性能が向上しコスパも良いので、つり竿をポールに使う『つり竿アンテナ』の人気が高まっています。

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逆L型

逆L型アンテナ

逆L型アンテナ

逆L型アンテナは、限られたスペースでの設置や、1.9MHz帯などの低周波数帯に対応するために最適なアンテナの一つです。このアンテナ設置法により、HFバンドのローバンドで安定した通信を確保できます。

水平方向にワイヤーを張ることができる敷地が十分にない場合は、1.9MHz帯などの低い周波数への対応を諦めがちですが、そのような場合の解決策の一つが、水平と垂直を組み合わせた逆L型が候補に挙げられます。

これは、新幹線や電車の天井に設置されていることでも有名です。この方法を使えば、HF帯ローバンドで使用できるアンテナを作ることができます。

垂直から水平にベントする角度は90度以上で、120度程度が理想です。逆L型アンテナで調整可能な周波数は、水平または垂直方式で構築したロングワイヤー・アンテナと比べてチューニングしづらい周波数が増えるデメリットがあります。

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ロングワイヤーアンテナの設置における重要ポイント

ロングワイヤーアンテナを設置する際には、SWRの調整が不可欠です。設置条件や環境によって、SWRが大きく変動するため、適切な給電方法張り方を考慮することが必要です。

ベランダに設置する場合、ロープを使ってワイヤーを固定し、作り方材料にもこだわることで、よく飛ぶアンテナを構築できます。

自作や材料に関するセクション

ロングワイヤーアンテナの自作に挑戦する際、適切な材料を選定することが成功の鍵です。アンテナの種類によって必要な材料作り方が異なるため、事前にしっかりと調査することが重要です。

自作で成功させるためには、適切な給電方法張り方を工夫し、よく飛ぶアンテナを目指しましょう。

製品の紹介

最近では、さまざまな製品が市場に出回っており、それぞれのアンテナの種類に合わせた価格設定がされています。製品を選ぶ際には、設置条件や目的に応じた価格や性能を比較し、最適な製品を選ぶことが大切です。

また、注文する際には、価格と機能を考慮し、よく飛ぶアンテナを実現するための製品を選びましょう。

ロングワイヤーアンテナの長さは?

ATUを利用することで、エレメント長はとても短くてもマッチングが取れるようになります。たとえば、20m以上のワイヤーをATUのアンテナ端子に接続して適切に張ることで、1.9MHz~50MHz帯まで、全てのアマチュアバンドに使えるアンテナ・システムになります。

もし、ワイヤーが7m以上程度なら、運用可能なバンドは、3.5MHz以上となり、2.5m以上程度では、7MHz以上となります。

マルチバンドに適したエレメントの長さは?

エレメントに使うワイヤーの長さは、使いたい周波数(バンド)の1波長と1/2波長を避けなければなりません。そうでないと、アンテナーチューナーなどを壊してしまうことになります。なので、エレメント長を決める時の参考表を掲載しておきます。

バンド別波長一覧表

バンド別波長一覧表(単位はm/CQ2022年7月号から)

とはいえ、マルチバンドにする場合とても決めにくいですね。CQ誌2022年7月号「特集記事」内には、『よく使われる長さは7.5mですが、近くの構造物や雨水の影響があると18MHzや21MHzでチューニングが取れないことがあります。』という記載がありました。

また、ウェブで情報収集したところ、3.5MHz・7MHzから50MHzまで同調するいいあんばいの長さが12m。【ハム部/JI1TPI~ラジオ腹黒薔薇耳旅団~】という記事が見つかりました。➡記事はコチラ

エレメント長に関しての実験レポート

webではロングワイヤーアンテナのワイヤーやアース線(カウンターポイズ)の長さを変えてチャレンジされているレポート記事がたくさん見つかりました。ロングワイヤーアンテナを計画する上でたいへん参考になりそうなので、紹介させていただきました。

8mロングワイヤー+ATUは最強?/でも飛びは悪い?

✨【JO1QUF Radio Diary】ロングワイヤーアンテナの実験/Z-100Plus+4:1バラン+8mワイヤー ➡記事はコチラ

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