JA3CGZは豊中市(大阪府)に開設するアマチュア無線局です。20年ぶりに電子申請でカムバックしました。このブログはアマチュア無線の活動を記録していきます。

欧州と交信できた!~「よく飛ぶ」と定評のダブルバズーカアンテナの実力は!

ダブルバズーカアンテナは『よく飛ぶ』『バンド帯域が広い』と高評価ですが、今回設置して運用したレポートを報告します。

これまで当局ではHF帯はCP-6Sを使ってきました。CP-6Sは多バンドで便利なのですが『飛び』としてはやや物足りません。

そこでDX用に『7MHz帯ダブルバズーカアンテナ』を設置することにしました。

ダブルバズーカは、ダイポールタイプのアンテナですが、もとのダイポールよりもバンド帯域が広く使いやすく、よく飛ぶアンテナとなかなかの評価です。

適当なメーカー製が見つからなかったので自作という事になりました。

ダブルバズーカアンテナとは?

ダブルバズーカアンテナは、 アメリカ生まれのダイポールタイプのアンテナで、 興味を引くネーミングとアンテナの構造、 そしてその性能からアマチュア無線家の心を沸き立てるアンテナです。

ダブルバズーカアンテナは、通常のワイヤーアンテナよりもエレメントが太いこともあり輻射効率が良く、さらにノイズにも強いという事で”よく飛ぶアンテナ”とたいへん評判の良いアンテナです。 実際固定や移動で使っているローカル局の感想も同様で、飛びも受けもすごく良くお薦めとの事でした。

ダブルバズーカアンテナ

ダブルバズーカはλ/4のショートスタブ(同軸トラップ)二本で構成されています。同軸ケーブルの直径は普通の電線よりは太いから、帯域を拡げるのにも役立っていると思います。

性能は基本的にλ/2のダイポールと同じで、帯域が広いように見えるが、実際のアンテナとしての性能はダイポールと同じで、構造が複雑で作るのが面倒な割にはあまり効果という感想もインターネットで見つかりました。

ダブルバズーカアンテナの解説と製作方法の詳細はコチラ

ダブルバズーカアンテナ製作の紹介

 

CQNETチャンネルさんの記事が大変分かり易いので、ご紹介させていただきます。

聞いたことはあるが、「ダブルバズーカアンテナ」って何?
7メガ用のダブルバズーカアンテナを作っている風景の動画になります。
今回で3回目の製作なので、少し慣れました!?。元記事によりますと奇数倍の周波数に同調するとの事で、OMさんの依頼で作った3.5メガ用のアンテナでは18メガでの運用を踏まえて中心を3.6メガで計算・製作した所1本のアンテナで3.5と3.8メガと18メガの共用が可能だそうです。これはこのアンテナが非常に広帯域でSWRが低い事で可能となる様でした。
動作原理に付いては分かりかねます。ご了承ください。
参考にしていただければ幸いです。

ダブルバズーカアンテナの準備

スタイルとエレメント長

使用するダブルバズーカアンテナのスタイルは、次の図のとおりです。

ダブルバズーカアンテナ

[1]設置場所のサイズに合わせて、[2]エレメント長の調整が容易 の2点から逆Vタイプにしました。

エレメント長は、同軸ケーブルのスタブの長さ 【L1】は、下記の様になります。(同軸ケーブルの速度係数=0.66として)

 L1 = 300/f(MHz)×0.66 ×0.25

スタブの先端に付け足すエレメントの長さ 【L2】は、次の様になります。

 L2 = 300 /f(MHz) × (1-0.66)× 0.25

制作

●同軸ケーブルのスタブは、手持ちの5D-2V(黒色)を使用しました。

●その先のエレメント(白色)は、2φのAC100vで使う電線です。

CWの運用を中心に想定して、7010MHzを中心周波数に計算しますと、L1とL2は下記の様になります。  

 L1 = 300/7.01×0.66×0.25  ≓ 7.06 m   

 L1 = 300/7.01×(1-0.66)×0.25  ≓ 3.6m

接続部は、確実にハンダ付けを行うようにして、エポキシ系の2液接着剤で表面を処理しました。

●バランは、費用を抑えるため自作。60φの塩ビ管の中に組み込みました。詳細はいずれ別の記事で紹介したいと思います。

●卵形碍子は、20φの塩ビ管があったので利用しました。

●両端のロープは、屋外用「クレモナSロープ3mm」を使用しました。3mmは、とても細くてちょっと頼り無く感じたので、次回は5mm以上のものを使おうと思いっています。ちなみに3mmの切断荷重は、約0.88KN(90kg)なので十分だとは思います。

7MHZ用ダブルバズーカアンテナの調整

調整は、エレメント先端部のヒゲ部分を切り詰めて、中心周波数のSWRを下げるように調整しました。

 

完成した7MHZ用ダブルバズーカアンテナ

ダブルバズーカアンテナ
完成した7MHZ用ダブルバズーカアンテナ
7MHzダブルバズーカアンテナの仕様
●7.010Mhz付近SWR1.1に調整できました。
●バラン内蔵型
●コネクタービス4点止め、水抜き穴2ヶ所。
●全長、約20m

ダブルバズーカアンテナの設置方法

マストには、CP-80L(8m)を使用

CP-80L
コメット社のCP-80L(移動用アルミポール、最大長約8m)

マストは、コメット社のCP-80L(移動用アルミポール、最大長約8m)に決定しました。

このポールは移動用に伸縮する仕組みになっています。

1本約1.7mの太さの違うポールが6本あり最短時は約1.7mですが、全部伸ばすと約8mになります。

最大長が約5mまで伸びるCP-50Lという商品も販売されています。

アンテナ マスト(伸縮タイプ)のおすすめは?サイズと価格比較の詳細はコチラ

私の場合は、屋上ベランダの対角線(約13m)に20mのダブルバズーカを中央部をマストで高くしていき、逆Vの形で使用することになります。

計算によると約8mは必要なので、このポールに決めました。

届いた商品を見ると、値段もしますが、作りもさすがにしっかりしていました。

CP-80L コメット 移動用アルミポール 全長8.05mの仕様

組立全長:最大8.05m(6段) 最小1.72m
パイプ径:22~42Φ
組立方法:伸縮組立
最大取付荷重:10kg (垂直設置/無風時) ロックピン使用時 20kg
質量:3kg
特長:各段に垂直落下防止用ロックピン付、最上段パイプに固定/移動スリーブを装備、ステーリング取付済

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参考までに、6mのアルミポールも紹介しておきます。

マストの取付部は?

マストCP-80Lは、単管パイプ4mに取り付けることにしました。

単管パイプは屋上の塔屋の壁にクランプで固定しました。

ベースの単管パイプを屋上塔屋壁に取付
マストを取り付けるベース部分
マスト取付部分
マストを取り付けるベース部分

ベース部に使用する単管パイプと、単管用クランプ

単管マスト2m
単管パイプ4m
単管クランプ (丸フランジ付)
単管クランプ (丸フランジ付)

マストに使う単管パイプは今回は4mを使いましたが、2m・4m・6mなどが販売されています。

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マストをベ-スの単管に取付る

 

マストをベースの単管パイプに取り付ける
マストをベ-スの単管に取付る
マストの取付部-2
マストの取付部

マスト先端にバズーカアンテナのバランを取り付ける

マストの先端にバズーカのバランを取り付ける
マスト先端にバズーカアンテナのバランを取り付ける
マスト先端にバズーカアンテナのバランを取り付ける
Uボルトでマスト先端にバズーカアンテナのバランを取り付ける

同軸ケーブル

アンテナ中央の給電部から2階シャックまでの引き回しも考えると、同軸ケーブルは約40mほど必要になりました。

HF帯の電波減衰は比較的低いと考えられるのて、5DFBを使いました。

品質の優れているといわれる『(株)フジクラ』製にしました。

 

ダブルバズーカアンテナ設置完了

設置が完了しました。後は、マストをどんどん伸ばして上げるだけです。

ダブルバズーカアンテナ-マストへの取付部/5段
後はマストを伸ばすだけの状態

完成したバズーカアンテナ-

 

マストを8m一杯に伸ばした!

マストを8m一杯に伸ばしたダブルバズーカアンテナ

ダブルバズーカアンテナ
マストを縮めた状態
マストを伸ばした
マストを8m一杯伸ばした

SWRを測定しながら、先端のワイヤーを調整してみた!

SWR測定結果
SWR測定結果

7,050KHz SWR=1.8
7,150KHz SWR=1.4(最低値)
7,250KHz SWR=1.7

↓↓

中心周波数が50khzほど高めになっているので、両端で折り返しているワイヤーを伸ばしてみた。

SWR測定結果
SWR測定結果

7,000KHz SWR=1.7
7,100KHz SWR=1.5(最低値)
7,200KHz SWR=2.0

バンド内では、SWR>2.0になっているので、ほぼ無調整に電波が乗っている感じである。
やはり、帯域が広いアンテナである。

調整も一段落したので、電波を出してみた。

IC-7800内蔵のアンテナーチューナーがあるので、バンド内では問題なくSWRは約1.0になっているようです。

あとは、交信して様子を見たいと思います。

WWDXコンテストで試してみた!

完成したダブルバズーカアンテナを実践でためしてみる時が来ました。

2022 CQワールドワイドDXコンテスト
SSB: 10 月 29 日(土)AM9時~ 31 日(月)AM8時59分(日本時間表記)
CW: 11 月 26 日(土)AM9時~ 28 日(月)AM8時59分
目的:世界中のアマチュアが、できるだけ多くの CQ ゾーンと国で、できるだけ多くのアマチュアと接触すること。

ダブルバズーカアンテナが設置できた頃、タイミング良くWWDXコンテストが開催されることが分かりました。残念ながら、SSB部門は仕事の時間の調整が出来なかったが、CW部門で短時間参加することが出来ました。その結果を次に報告したいと思います。

2日間で、のべ2時間ほどで合計24局と交信成立。
7MHzで10局、21MHzで14局、12ゾーンになりました。

交信出来た国は、ブルネイ、ルーマニア、北米、中国、ロシア、フィリピン、ウクライナ、ハンガリー、カナダ、イタリア、ハワイ、香港などでした。
北米やカナダ、中国などハム人口の多い国とは局数が多くなるのは当然かも知れません。今回は比較的多く繋がったのはヨーロッパでした。

関連記事:ウクライナと7MHz/CWで交信できた![アマチュア無線]

まとめ:欧州と交信できた!~「よく飛ぶ」と定評のダブルバズーカアンテナ

ダブルバズーカアンテナが「よく飛ぶ」といううわさは、本当でした。

DXコンテストとなると、3~4エレの八木アンテナを連想していましたが、ダブルバズーカアンテナでも十分に交信することが出来ました。ただし今回の交信はCWだけ。SSBでも試して見たいと思います。

ダブルバズーカアンテナは、材料費なども少額ですし、調整もほとんど必要ありませんでした。SWRの低い帯域が結構広いので本当に扱いやすいアンテナだと思います。

当局では、逆V型に設置していますので、中央部マストのみにコストが発生しましたが、両端はベランダのフェンスにくくりつけている簡単な設置方法です。

ダイポールアンテナとの比較などは出来ていないので、今後もいろいろ試して見たいと思います。

サイクル25の上がり調子が続く2023年は、HF帯の電波伝搬に期待ができる年です。
たとえば、TN8K(コンゴ共和国)の運用が1月6日から始まります。

ダブルバズーカアンテナで。来年は是非DX局を狙って見たいと思います。

 

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