CW(モールス通信)は、アマチュア無線において重要な技術のひとつですが、効率よく聴き取る能力を養うことが難しいと感じる方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、CWコンテストの擬似体験ができるフリーソフト「Morse Runner(モールス・ランナー)」です。
Morse Runnerは、リアルなCWコンテストの環境を提供し、聴き取り能力向上を目指すアマチュア無線家にとって理想的な練習ツールです。
- CWコンテスト用のフリーソフト「Morse Runner」の概要
- Morse Runnerで学べるリスニングスキル向上のポイント
- 最新バージョンVer.1.85.1のアップデート内容
- ユーザーグループの人数制限解除と寄付のお願い
- カナダの開発者Alex Shovkoplyas氏による開発背景
- 現在の改良担当Michael G Brashler氏と日本のサポート者
- インストール方法と利用の簡便さ
- 国内外のコールサイン練習でリアルなCW体験を提供
- 日々の練習に取り入れるメリット
Morse Runnerの特徴と最新アップデート情報
Morse Runnerの主な特徴
Morse Runnerは、カナダのアマチュア無線家Alex Shovkoplyas氏(VE3NEA)によって開発され、その後、Michael G Brashler氏(W7SST)が改良を続けています。リアルなCWコンテストの雰囲気を再現しており、パターン化された国内コールサインから、難易度が高い海外コールサインまで、実際のコンテストのような状況で練習が可能です。
最新アップデート(Ver.1.85.1)
2024年11月12日に行われた最新アップデート(Ver.1.85.1)では、以下の変更が加えられました:
- groups.ioユーザーグループの人数制限解除:以前は100人までに制限されていましたが、今回のアップデートでこの制限が解除され、より多くのユーザーがコミュニティに参加できるようになりました。
- バグ修正:ソフトウェアの動作がさらに安定するよう、いくつかのバグが修正されました。
- 寄付の呼びかけ:ホスティング費用をカバーするため、groups.ioグループへの寄付が推奨されています。寄付は全額グループのホスティング料金に充当される予定です。
開発者の背景とサポート
Morse Runnerは、元々Alex Shovkoplyas氏によって開発され、その後Michael G Brashler氏が改良を加え、無線愛好家の間で広く愛用されています。さらに、日本では武藤氏(JR8PPG)がサポートを行い、今回のアップデートに際しても次のようなコメントを寄せています:
「一般的なバグ修正が行われたほか、ユーザーグループ(groups.io)の100人までの人数制限を解除しました。過去に加入できなかった方は、再度お試しください。」
インストール方法と使い方
Morse Runnerのインストールはとても簡単です。以下の手順で、すぐに使用を開始できます:
- ダウンロード:Morse Runnerの圧縮ファイルを公式サイトからダウンロードします。
- 解凍:ダウンロードしたファイルを解凍します。
- 実行:解凍したフォルダ内のexeファイルをダブルクリックして起動します。
インストールや設定が不要で、実行ファイルだけで動作するため、容量が少なく、不要になればフォルダごと削除するだけで済む手軽さも魅力です。
CWを始めよう!(その10)「Morse Runner」でトレーニング!
まとめとお勧めの使い方
Morse Runnerは、CWコンテストのリアルな体験を再現し、聴き取り能力の向上を目指すユーザーにとって効果的なツールです。国内・海外のコールサインを交えた練習によって、実戦さながらのスキルアップが期待できます。
日々の練習に取り入れることで、実際のCWコンテストに備えたリスニングスキルを磨きましょう。モールス信号の世界を、Morse Runnerでさらに深く楽しみ、技術を高めていくことをお勧めします。