「モールス信号(CW)をマスターしたいけれど、何から手を付ければいいか分からない…」
「符号は暗記したけれど、実際の交信になると速すぎて全く聞き取れない…」
そんな悩みをお持ちではありませんか?
アマチュア無線の醍醐味であるCW(電信交信)を上達させるためには、ただ符号を覚えるだけでなく、実際の交信に近い環境で耳を慣らすことが最短の近道です。
実は、私自身も20年ぶりにアマチュア無線へ復帰した際、実際の帯域で交わされるハイスピードな交信に全くついていけず、途方に暮れた一人でした。そんな私を救い、短期間で耳を「実戦モード」に戻してくれたのが、今回ご紹介する Morse Runner(モールスランナー) です。
世界中のDXerやコンテスターが愛用するこの無料ソフトは、実戦さながらのノイズや重なり合う混信(QRM)を完璧に再現できる「最強の訓練場」です。
この記事では、Morse Runnerの最新機能(Ver.1.85.1)の情報から、初心者でも挫折しない基本設定、そして効率的な3ステップ練習法まで、私自身の経験を交えて徹底的に解説します!
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Morse Runner(モールスランナー)の特徴と最新アップデート情報

Morse Runnerの主な特徴
Morse Runnerは、カナダのアマチュア無線家Alex Shovkoplyas氏(VE3NEA)によって開発され、現在はMichael G Brashler氏(W7SST)が改良を引き継いでいるコンテストシミュレーターです。
一般的な単音練習ソフトとは異なり、パターン化された国内コールサインから難易度の高い海外コールサインまで、実際の短波帯(HF)コンテストさながらのリアルな混信環境でトレーニングができるのが最大の魅力です。
最新アップデート(Ver.1.85.1)の進化
2024年11月にリリースされた最新バージョン(Ver.1.85.1)では、ユーザー利便性を高める以下の更新が行われました。
- groups.io ユーザーグループの人数制限解除:以前は100人の参加上限がありましたが、制限が撤廃され、誰でも世界中のコミュニティに参加できるようになりました。
- システム動作の安定化(バグ修正):いくつかの細かい不具合が修正され、より快適に動作します。
- 開発・ホスティングへの支援(寄付推奨):サーバー保持費用をサポートするため、groups.ioグループへの寄付が案内されています。
【日本国内でのサポート情報】
日本国内では武藤氏(JR8PPG)が積極的なサポートを行っており、今回のアップデートに際して「バグ修正に加え、過去に加入できなかったユーザーグループ(groups.io)の人数制限が解除されたため、未加入の方はぜひ再度お試しください」とのメッセージが寄せられています。
【注目】国内CWer必見!JAコンテスト機能の追加
さらに、国内のアマチュア無線家にとって非常に嬉しい「JAコンテスト対応機能」についての紹介動画も公開されています。YouTube「絶滅危惧種CWer」チャンネルのJG3OYH Hide氏が詳しく解説されており、非常に参考になります。
動画解説:絶滅危惧種CWerチャンネル(JG3OYH Hide氏)「モールスランナーにJAのコンテスト機能が追加された」
Morse Runnerのダウンロードとインストール方法
Morse Runnerの導入は非常に簡単です。パソコンにインストール作業を行わずに起動できる「ポータブル仕様」のため、PCを汚さず手軽に始められます。
- ファイルのダウンロード
公式サイトより最新の圧縮ファイル(ZIP形式)をダウンロードします。
👉 Morse Runner 公式サイトはこちら(DX Atlas) - ZIPファイルの解凍
ダウンロードしたファイルを右クリックして解凍(すべて展開)します。 - プログラムの起動
解凍されたフォルダ内にある `MorseRunner.exe` をダブルクリックするだけでソフトが立ち上がります。不要になった場合もフォルダごと削除するだけで完了します。

Morse Runnerを活用した「CW受信力向上」3ステップ練習法
モールス信号の習得は、スポーツや楽器の練習にとても似ています。最初から難しいパイルアップに挑むのではなく、無理のない段階を踏んで「CW耳」を育てていきましょう。
ステップ1:まずは低速から。符号の「音のメロディ」を脳に馴染ませる
初心者が最も陥りやすい失敗は、符号を「ト・ツー」という記号で頭の中で翻訳しようとすることです。この方法ではスピードが上がった時に対応できなくなります。
まずは設定画面で WPM(スピード)を10〜12程度 に設定しましょう。一文字ずつの音を文字記号ではなく、一つの「メロディ(音の塊)」として感覚的に脳へ刻み込むのがコツです。
💡 JA3CGZからのアドバイス:
最初は焦らず「WPM 10〜12」からスタートしてください。「速すぎて聞き取れない」という挫折を防ぎ、音の音感を脳にインプットするのに最適な設定です。
ステップ2:「Single Call」モードで1局ずつ確実にコピーする
いきなり複数の局から同時に呼ばれる設定だとパニックになってしまいます。
まずは画面内の 「Single Call」 にチェックを入れ、1局ずつ確実に交信(受信&タイピング)する練習から始めましょう。相手のコールサインを正確に入力し、正常にQSOが完了した時のテンポ感を体感することで、自信とモチベーションが高まります。
ステップ3:QRM(混信)やQRN(ノイズ)を少しずつ混ぜる
基本の交信に慣れてきたら、Morse Runnerの真骨頂である「環境シミュレーション」を調整してみましょう。
- QRN(ノイズ): 大気ノイズやパチパチ音を追加
- QRM(混信): 隣接する周波数からの被り信号を追加
- QSB(フェージング): 信号強度のシグナル変動を再現
これらに少しずつチェックを入れてノイズ混じりの状態を作ることで、実際のラジオから聞こえてくる「生きた信号」を浮き彫りにして聞き取る能力が飛躍的に向上します。
【実演動画】Morse Runnerの練習風景を見てみよう
実際の交信練習の雰囲気(約30秒)をご覧ください。ノイズの中からモールス信号をピックアップするリアルな感覚が掴めるはずです。
まとめ:Morse Runnerで自信をつけてバンドへ飛び出そう!
モールス信号(CW)の受信力向上は、一朝一夕にはいかないかもしれません。しかし、今回ご紹介した Morse Runner を毎日のルーティン(1日10分程度)に取り入れることで、あなたの耳は確実に鍛えられていきます。
最初は雑音に埋もれて意味不明だった信号が、ある日突然、鮮明な言葉として脳に飛び込んでくる瞬間がやってきます。その時の達成感こそが、アマチュア無線・CW運用の醍醐味です。
ぜひMorse Runnerを活用して、自信を持って実際の電波上で交信を楽しみましょう!
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- Morse Runnerは実戦さながらのノイズや混信(QRM/QRN)を再現できる無料の最高峰シミュレーター。
- 最新Ver.1.85.1ではgroups.io制限解除やバグ修正が実施され、JAコンテスト機能にも対応。
- インストール不要(exe直接起動)で手軽にスタート可能。
- 練習は「WPM 10〜12の低速」→「Single Call」→「ノイズ・混信の追加」の3ステップが最適。
- 毎日10分間のトレーニングで、実際の交信で動じない「強靭なCW耳」が育つ。




