IC-7760《アイコム》が電撃発表!ハムフェア2024で新世代トランシーバーが発売!

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近年、アマチュア無線機の進化は著しく、新しい技術と機能が次々と導入されています。

そんな中、ICOMから新たに登場したIC-7760は、その革新的な設計と高性能で注目を集めています。

本記事では、IC-7760の特徴や利点、そしてこのトランシーバーがアマチュア無線の世界にどのような影響を与えるかについて詳しくご紹介します。

IC-7760が提供する新たな可能性を通じて、より快適で効果的な無線運用を実現する方法を見ていきましょう。

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目次

アイコム株式会社、創業60周年記念トランシーバー「IC-7760」を発表

アイコム株式会社は、2024年8月24日から開催された「ハムフェア2024」において、創業60周年記念モデルとなるHF/50MHz帯トランシーバー「IC-7760」を初披露いたしました。

本製品は最大出力200Wを誇り、本体と操作部が分離できる設計となっています。

メーカー希望小売価格は税込み877,800円で、発売開始時期は2024年8月中を予定しています。

また、初回出荷の60台には、アイコム60周年ロゴ入りプレートが同梱される特典が付いています。

IC-7760《アイコム》が電撃発表!ハムフェア2024で新世代トランシーバーが発売!

「IC-7760」の特徴と背景

「IC-7760」は、アイコムが米国オハイオ州で開催されたハムベンション2024で公開した記念コンセプトモデル「X60(仮称)」の製品版であり、高級モデル「IC-7610」の流れを汲んでいます。

RFダイレクトサンプリング技術を採用し、最大送信出力は200Wに向上しています。メインダイヤル上部には2.4インチのサブディスプレイを搭載し、フィルタなどの動作状況を直感的に把握できるほか、マルチメータ表示やバンドキーとしての使用も可能です。

また、本体と操作部(フロントパネル)が分離できるため、設置の自由度が高まっています。

サイズと設置の柔軟性

「IC-7760」のサイズは、コントローラー部が340W×118H×103.5Dmm(約2.3kg)、本体(RFデッキ)が425W×149H×442Dmm(約15.8kg)です。

付属のコントロールケーブルを使用すれば3m離して設置可能で、市販のLANケーブルを利用することで最長100mまでコントロールが可能です。

さらに、宅内LANによるリモート運用にも対応しています。

IC-7760の特徴と利点

IC-7760であなたが手にできるもの、それは200Wの送信出力、そしてコントローラーとRFデッキの2ピース構成による設置のフレキシビリティです。デジタルプリディストーション、デュアルディスプレイ、プリアンプとの併用が可能になったデジセルが新しい力となり、新しいHF運用の可能性を切り開きます。

2ピース構成による設置の自由度

IC-7760では、コントローラーとRFデッキの2ピース構成を採用しています。付属のコントローラーケーブルや市販のランケーブルを使用することで、設置の自由度が大幅に向上しています。コントローラーをデスク上に置き、RFデッキをラックや別室に設置することも可能です。これにより、シャックのデスクをゆったりと使用でき、パソコンを含めたシステマティックでスマートな運用環境を実現できます。また、宅内LAN接続によるリモート運用にも対応しています。

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RFダイレクトサンプリング方式

IC-7760では、RF信号を直接デジタル信号に変換してFPGAで信号を処理するRFダイレクトサンプリング方式を採用しています。この方式により、アナログ信号の処理過程で発生する非線形歪みが発生しません。また、コントローラーとRFデッキそれぞれに音声信号処理に特化したDSPを搭載しており、複雑な音声経路の切り替えに対応し、宅内LAN環境における遅延を最小限に抑えます。

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安定した200W出力と冷却性能

IC-7760では、PAに450Wクラスの65V系LDMOS FETを採用し、安定した200W出力を実現しています。さらに、大型ヒートシンクと4つのクーリングファンを搭載することで、冷却効率を大幅に向上させています。200Wフルパワー&フルデューティスペックを実現し、優れた相互変調歪み特性とクリーンな送信波を実現するDPD(デジタルプリディストーション)技術を採用しています。

デュアルワッチ対応と受信感度の向上

IC-7760では、デュアルワッチに対応しており、隣接する強力な送信電波のフィルタリングに効果を発揮するデジセルを搭載しています。従来機ではプリアンプとデジセルの併用ができない仕様でしたが、IC-7760ではプリアンプオフ時にはデジセルをアンテナ側で、プリアンプオン時にはデジセルをプリアンプ後段で動作させる設計により、両者の併用が可能となり、強信号による妨害や抑圧防止と受信感度の向上を両立しています。

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バンドパスフィルターの改良

IC-7760の受信部では、アマチュアバンドに特化させた15分割のBPF(バンドパスフィルター)を採用しています。従来機の9分割から11分割にすることで、より多くの不要電波を排除し、ADコンバーターのオーバーフローを効果的に抑制できるようになりました。

操作性の向上

デュアルディスプレイとタッチ操作対応

IC-7760では、7インチのカラータッチディスプレイに加え、2.4インチのサブディスプレイを搭載しています。いずれのディスプレイもタッチ操作に対応しており、メーター部分をタッチすることで希望のメーターをダイレクトに選択することが可能です。サブディスプレイにはフィルターエフェクト、マルチメーター、バンドスタッキングレジスターキーなどの表示が可能です。

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コンテスト運用の強化

コンテストナンバー自動カウントアップ機能がRTTYにも対応しており、あらかじめ登録したメッセージを送信するごとにシリアルを自動でカウントアップします。シリアル部分を複数箇所に設定できるようになり、RTTYの文字化けによるコンテストナンバーの伝達エラーを大幅に減らすことができます。

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FT8の簡単設定

FT8を簡単に楽しんでいただくために、IC-7760ではFT8の簡単設定を実現しました。プリセット画面からFT8を選ぶだけで、必要な項目を一括で設定することが可能です。通常モードへのスムーズな切り替えも簡単です。また、新しいプリセット情報を追加することも可能で、様々なデジタルモードに対応します。

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受信部の強化と新機能

独立した同一構成の受信回路

IC-7760の受信部は、メインとサブで独立した同一構成の受信回路を搭載しており、完全に同一性能で異なるバンドモードでの2波同時受信が可能です。さらにデュアルスピーカーシステムを採用し、メインとサブを左右それぞれのスピーカーに振り分けて出力することができます。

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高性能デュアルスペクトラムスコープ

IC-7760には、1MHzを超える広帯域をシームレスに視認できるスクロールモードを備えた高性能デュアルスペクトラムスコープを搭載しています。受信信号をウォーターフォール表示で確認することも可能です。

オーディオスコープとCWキーング波形の視認

IC-7760には、相手局の送信波の変調特性やマイクコンプレッサーの効果を視認できるオーディオスコープを搭載しています。フィルター幅やノッチの特性も視覚的に確認でき、さらにCWキーング波形の視認も可能です。

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アンテナチューナーと拡張性

リレー式アンテナチューナーの内蔵

IC-7760は、当社200W機で初めてリレ-式アンテナチューナーを内蔵しており、従来のバリコン式よりも高速なチューニングを実現します。一度チューニングを取ると、次回からはその周波数を選択するだけで自動的に整合情報を呼び出せるため、バンドチェンジやマルチバンド運用もスムーズです。また、外部アンテナチューナー用端子も装備しています。

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多彩なインターフェイスと拡張性

IC-7760は、多彩なインターフェイスを装備し、優れた拡張性を備えています。サブバンドチューニングを手元で操作できるリモートエンコーダーRC28、各種機能への素早いアクセスと設定が簡単にできるマルチダイアル、録音設定変更に便利なSDカードスロット、RSBA1によるインターネット経由でのリモート運用、受信信号をデジタル出力するIQアウト端子、外部ディスプレイ出力端子などを備えています。

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IC-7760の背面

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IC-7760が切り開く新しいHF運用の可能性

IC-7760は、ICOM60周年に満を持して世界のDXerに送る、HF+50MHz200Wトランシーバーです。この新しいト ランシーバーが、DXerの新しい力となり、新しいHF運用の可能性を切り開きます。

IC-7760《アイコム》が電撃発表!ハムフェア2024で新世代トランシーバーが発売!

 

動画公開

早速、ICOM社から動画か公開されています。 『IC-7760で、あなたが手にできるもの。それは200Wの送信出力。そして、コントローラーとRFデッキのツーピース構成による設置のフレキシビリティ、デジタルプリディストーション、デュアルディスプレイ、プリアンプとの併用可能になったデジセル。これらが、DXerの新しい力となり、新しいHF運用の可能性を切り開きます。』


(出典 YouTube)

IC-7760製品ページはこちらです。

ハムフェア2024 初日 新製品 IC-7760 など メーカーブース徘徊記録

JA1BJTさんによる動画が公開されていますので、ご紹介させていただきます。
新製品IC-7760の映像は、冒頭から約30秒あたりからです。


(出典 YouTube)

まとめ

IC-7760は、アマチュア無線の世界に新たな基準を提示する高性能トランシーバーです。

200Wの安定した出力と優れた冷却性能、デュアルディスプレイによる直感的な操作性、そして多彩な機能と拡張性は、これまでの無線運用の常識を覆します。

ICOM60周年の記念モデルとして、IC-7760はその革新性と技術力を結集させた一台であり、今後のアマチュア無線の可能性を大きく広げるでしょう。

新しいHF運用の時代を切り開くIC-7760をぜひご検討ください。

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