JA3CGZは大阪豊中市に開設するアマチュア無線局です。20年ぶりに電子申請でカムバックしました。このブログはアマチュア無線の話題を投稿していきます。

今どきのアマチュア無線ライフには PCとインターネットは欠かせない!

アマチュア無線ライフには、PCとインターネットが欠かせない時代になりました。

これらのツールを駆使することで、世界中のアマチュア無線家と交信することができます。また、インターネットを通じて、アマチュア無線に関する情報を収集することもできます。例えば、DXニュースやコンテスト情報、アンテナやトランシーバーの自作方法など、様々な情報がオンライン上で共有されています。さらに、PCを使ってログを管理したり、QSLカードを作成したりすることもできます。アマチュア無線ライフには、PCとインターネットが欠かせないと言っても過言ではありません。

この記事では、アマチュア無線ライフにおいて、PCとインターネットが欠かせない理由について具体的に見ていきたいと思います。

PCとインターネットはハム活動に欠かせない

アマチュア無線を楽しむために、 インターネットに 接続した PCが不可欠になりました。

活用例1:交信データの入力と QSLカード発行

アマチュア無線において、交信データの入力とQSLカード発行は、PCとインターネットを駆使することで簡単に行うことができます。
交信データを入力するためには、ログソフトウェアを使用することが一般的です。ログソフトウェアには、交信日時、周波数、交信相手のコールサイン、交信方式、交信内容などの情報を入力することができます。

また、定番のログソフト「Turbo HAMLOG」を使用することで、交信データの整理や管理が容易になります。QSLカードの発行には、オンラインQSLサービスを利用することができます。オンラインQSLサービスを利用することで、QSLカードの作成や送付が簡単に行えます。

例えば、eQSLでは、ログソフトウェアで整理された交信データをアップロードすることで、自動的にQSLカードを作成することができます。また、QSLカードの受領管理もオンライン上で行うことができます。これらのツールを駆使することで、アマチュア無線の交信データの入力やQSLカードの発行が簡単に行えます。

活用例 2: インターネットを使った情報収集

今どきのアマチュア無線ライフには PCとインターネットは欠かせない!
DX 局や移動運用局の入感情報、 DX ペディション のスケジュール確認 、 電波状態や太陽活 動の確認、 アマチュア無線機器の新製品情報、 ファー ムウェアの更新確認とダウンロードなど、 インターネッ トに接続したPCがあれば、 アマチュア無線の運用に関する最新情報をスムーズに得ることができます。

さらにX(旧Twitter) に代表されるSNSでは、 たくさんのアマチュア無線家がアカウントを開設して いますし (写真12)、 Facebook には同好の士が情報 交換や交流ができる、 さまざまなフォーラムが開設さ れています。今やアマチュア無線のコミュニケーショ ンは、お空の上よりもネット上の方が盛んかもしれません。

また現在、 全国のコミュニティ放送局 (地上波 FM) で、 アマチュア無線家向けのラジオ番組が8つ もレギュラー放送されています (表3)。 放送が受信で きるエリアは小さめ (放送局と同一市区町村程度) で すが、 放送後に番組ホームページなどで音源が公開 されていますから、 全国どこからでも聞くことができ て情報収集にも役立ちます。 

アマチュア無線のラジオ番組
アマチュア無線のラジオ番組/引用CQ誌2023年12月号

活用例3: デジタルモードの運用

今どきのアマチュア無線ライフには PCとインターネットは欠かせない!

 

デジタルモード 「FT8」 の運用には PCが不可欠。 インターネットに常時接続していれば、 運用時に欠か せない正確な時刻の取得や、交信データのアップロー ドも容易です。さらに根強い人気がある RTTY、静 止画像の送受信が楽しめるSSTV などにも PC と専 用ソフトウェアが欠かせません。
最近は、インターネットを使って無線機が遠隔操作 できるソフトウェアも登場しています。 免許手続きは 必要ですが、自宅にいながら、 実家や別荘などにあ る無線設備を操作することも夢ではありませんし、有志で作ったハイパワー局を設備共用してリモート運用 を楽しむ DX ファンも増えています。

活用例4:情報てんこ盛りのYouTube を楽しむ

インターネットの大手動画共有サイト 「YouTube (https://www。youtube。com/)」で、 アマチュア 無線に関する情報や、自分自身の無線ライフに関する動画を作成し、公開する方が増えています。 テーマ や切り口はさまざまですが、どれも“無線愛” を感じ る内容で、中には数千人のフォロワーがいる人気チャ ンネルもあるようです。

今どきのアマチュア無線ライフには PCとインターネットは欠かせない!
YouTubeでおなじみの”ももチャンネル”は登録者が7.61万人(2023年11月現在)

また総務省や各地の総合通信局、JARLやJAIA もYouTube上に公式チャンネルを開設していますし、 無線機器メーカーの中にもYouTube で積極的に動画 を公開しているところがあります。 YouTube にアクセ スして「アマチュア無線」のキーワード検索を行い、 興味のある動画を探してみてはいかがでしょうか。

一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)の公式チャンネル

日本アマチュア無線機器工業会JAIA

ユニークなアワードでアクティビティー向上

アマチュア無線には、さまざまなアワードがあります。 JARL が発行する 「AJD」 「WAJA」 「JCC」 「JCG」、 IARU(国際アマチュア無線連合) の 「WAC」、 ARRL の「DXCC」などは、ハムなら誰もが聞いたことのある アワードでしょう。

AJD・・日本国内の10コールエリアのアマチュア局と交信(SWLは受信)し、 QSLカードをそれぞれのコールエリアのアマチュア局から各1枚得る。

WAJA・・日本国内の1都1道2府43県のアマチュア局と交信(SWLは受信)し、 QSLカードをそれぞれの都道府県のアマチュア局から各1枚得る。

JCC・・日本国内の異なる100~800市のアマチュア局と交信(SWLは受信)し、 QSLカードをそれぞれの市のアマチュア局から各1枚得る。申請要件の100局を単位としたアワードに対して,追加の50局ごとにステッカーが発行される(750まで)。

JCG・・日本国内の異なる100~500郡のアマチュア局と交信(SWLは受信)し、 QSLカードをそれぞれの郡のアマチュア局から各1枚得る。申請要件の100局を単位としたアワードに対して,追加の50局ごとにステッカーが発行される。

WAC・・世界の6大陸(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア)のアマチュア局と交信しQSLカードを得ます。

DXCC・・世界100エンティティー以上のアマチュア局と交信してQSLを得ることが要件。 DXアワードの中でも「人気実力」ともナンバー1といえるものです。

こうしたアワードは現在でも人気で、多くの局が目 標として交信に挑んでいますが、最近はちょっとユ ニークなアワードプログラムも登場しています。

その一例が「POTA (Parks On The Air)」。 登録されている全世界の 公園 (約 25、000) から電波を発射したり (アクティベーター)で、ポイントを増やしていくというもので、獲得 ポイントを競ったり、ポイントに応じたアワードが得ら れる (アクティベーターが交信ログをアップすれば、 ハンター側は申請不要で公式サイトからアワードをダ ウンロード可能) というのが特徴です )。

アマチュア無線界では“島”へ移動したり、島の局 と交信する「IOTA (Islands On The Air)」や“山頂” へ移動したり山頂の局と交信する 「SOTA (Summits On The Air)」 が人気ですが、これを公園という身 近な施設に置き換えたのが POTA と言えます。

現在、 POTA に登録されている日本の公園数(国 立公園、国定公園、国営公園、県立公園など)は約 900。 アクセスの良い都市部や郊外にもありますから、自転車で出掛けて芝生広場からポータブル機で、敷 地内の駐車場に車を停めてモービルホイップで・・・と いったように、いつでも気軽に運用できるのが特徴 です。

CQ誌2023_12アワード連載記事
CQ誌では、毎月『アワード連載記事」が掲載

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「同人キット」に熱い視線

個人やクラブが、 小型のトランシーバーやモールス 通信関連機器 測定器、 アンテナなどユニークで実 用性が高いキットを企画、 無線イベントの会場やホー ムページ上などで小ロットの頒布を行うという「同人 キット」が増えています。

背景には、 インターネットの普及により電子工作を 行う環境が良くなったこと、 個人レベルでのキットを 企画し頒布できる環境が整ってきたことなどがあるようです。

「AKC (アマチュア・キット・クリエ イターズ)」
AKC (アマチュア・キット・クリエ イターズ)

2018年に発足した 「AKC (アマチュア・キット・クリエ イターズ)」 は、 そうしたアマチュア無線関係のキットを 企画・頒布している人たちが結成したサークルで、 メ ンバーが無線イベントでブースを共同出展しています。

「ミズホ通信」 「FCZ 研究所」 など、 キットを手掛 ける企業などが相次いで終業となる中で、 同人キット を作る人たちの元気さには、とても明るいものを感じます。

このような「キット」は、hamlife(アマチュア無線総合ニュースサイト)や、QEX Japan(アマチュア無線技術情報誌)などでも紹介されています。

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まとめ:今どきのアマチュア無線ライフには PCとインターネットは欠かせない!

今回は、最近アマチュア無線にカムバックした方、またこれから始めようとしている方々に向けて、今どきのアマチュア無線ライフには PCとインターネットは欠かせない!など、今知っておくと便利な情報を網羅的にご紹介しました。2023年秋のアマチュア無線界の現状を知っていただけたと思います。

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