今日は、IC-705とパソコンの連携を行いました。
IC-705で、ターボハムログとDSCWの運用をするためです。
IC-705は、ICOM社の中では最も最新のデジタルモードを採用したアイテムです。
この設定は、RIGとPC間をUSBケーブル一本で簡単にできると思っていました。
しかし、いろいろと設定の必要があり、なかなか手こずってしまいました。
その顛末を記載しておこうと思います。
“DSCW”アプリとは?
DSCWの特徴:
DSCW (Digital Sound CW)は、アマチュア無線家向けの無料ソフトウェアで、キーボード入力をリアルタイムでモールス符号に変換し送信することができます。
また、トランシーバーから受信したCW音声をPCに入力し、自動的に解読・表示する機能も備えています。
さらに、浜田OMのターボハムログや堀内OMのCTESTWINと連携し、QSOデータを簡単に保存できる点が大きな魅力です。
使用方法:
まず、ソフトウェアをダウンロードして解凍し、readme.pdfに従ってインストールします。
初めてDSCWを起動する際は、メニューの「ヘルプ」から取扱説明書を確認し、初期設定を行うとスムーズです。
送信はキーボードで文字を入力するだけで、モールス符号が発信されます。
受信機能を使用する場合は、トランシーバーのCW音声をUSB接続などでPCに入力します。また、RS232での制御が可能で、簡単なインターフェースを使うことで、よりスムーズな操作が可能です。
追加アプリ
- MobileDSCW: ノートPCでの移動運用向けに機能を絞り込んだバージョンです。ハムログやLogger32とのリンクも可能で、小画面でも快適に使用できます。
- CW Lesson: 子供たちにモールス通信を体験させるためのアプリです。ニックネームをモールス符号で打ち、上手にできたら証明書を発行することができます。
- CW Ginou: CW QSOの経験者向けに、電鍵操作技能を検定するアプリです。ミスのない操作で100点満点を目指し、操作の速さも測定できます。
IC-705の設定
IC-705にドライバーをインストール
ICOMのサポート情報よりドライバをダウンロードする。
次のところで、「IC-705」と入力して、IC-705のサポート情報のページに進む
「USBドライバー」の中でバージョンの最も新しいものをダウンロードする。
2023/01/10に作業をした時は、2021/12/24付の「Version1.12」を選んでダウンロードした。
「Icom_usb_serial_port_driver_ver112」を解凍して、その中の「setup64.exe」を実行してインストールを行い、PCを再起動する。
USBケーブル接続
RIGとPC間をUSBケーブルで繋ぎます。
コントロールパネル➡デバイスマネージャ➡ポート(COMとLPT)を開く。
USBを接続すると、デバイスマネージャーにCOMポートとして2本認識される。
赤枠がIC-705とUSBで接続して増えたシリアルポートです。
ドライバをインストールしなくても認識はするようですが、
ドライバーをインストールするとCOMポートにIC-705の名前付きで表示されるので便利です。
Serial PortA(CI-V)【COM4】は周波数の読み取りほか、各種制御コマンドでリグをコントロールするためのシリアル通信用。
Serial PortB【COM5】はPTT,CW(キーイング),RTTYなどに用いる。
IC-705の設定
次に705の設定を行います。
【SET】➡
【外部端子】➡
(1)MENU,外部端子,CI-Vで、CI-VトランシーブをONにする。
CI-Vアドレスを記録しておく。デフォルトでA4hが設定してあった。
(2)MENU,外部端子,USB SEND/キーイングで以下の設定
A.USB SEND:USB(B)RTS
B.USB キーイング(CW):USB(B)DTR
USBケーブルを繋いでも、パソコンの表示が変わりません。
ターボハムログの設定
(1)オプション、環境設定、設定4にて
A.ICOM CI-V接続1 リグと接続、COM〇 ~Serial PortA(CI-V)のポート番号➡COM4
B.ボーレート:4800(任意) ➡私は、9,600bps
(2)オプション、入力環境設定、リグ接続設定
A.ICOM CI-V接続1
B.ICOMリグアドレス(16進数):A4
C.リグ識別メモ:IC-705
(3)TurboHAMLOGの動作確認
再起動後、周波数・モード読み取り
※ハムログを起動すると、IC-705が送信状態になる場合があるようです。
➡その時は、下記※の設定をしてください。
※ターボハムログを起動したとき、IC-705が送信してしまう場合は、下記の設定が必要です。
ターボハムログのファィルの中にある、【Hamlogw.ini.】ファィルの中に次の記載する。
【RIG COM】のタイトル内に、《DTR4=0》を追加する。
DSCWの設定
1,USBを繋ぐと、IC-705の受信音がパソコンに流れ、CW受信が出来る様に自動設定されるはず。
2、送信の設定・・・・COM設定は、COM5
とYouTube動画「【操作方法】IC-705ファームアップの内容紹介!FT8等の設定が簡単に?!」
を参考にさせていただきました。