アイコム新型モービル機「ID-5200」正式発表!D-STAR/APRS/エアバンド受信まで進化した次世代フラグシップ

アイコムの新型144/430MHzデュアルバンドモービル機「ID-5200」が正式発表されました。アイコム製品全体の流れを確認したい方は、当ブログのアイコム製アマチュア無線機器まとめもあわせて見ると、ID-5100やIC-705との位置づけがつかみやすくなります。
大型カラー液晶、D-STAR強化、APRS対応予定、エアバンド受信まで、ID-5100後継として大きく進化した注目機を解説します。
ID-5200は2026年6月下旬発売予定。新世代D-STARモービルの本命が来た

アイコム株式会社は、144/430MHzデュアルバンドデジタルトランシーバー「ID-5200(20Wタイプ)」および「ID-5200D(50Wタイプ)」を、2026年6月下旬に発売予定と発表しました。
公式製品ページでは「大型カラーディスプレイを装備、視認性&操作性に優れた多機能フラグシップモービル」と位置づけられており、D-STAR運用を主軸にしながら、受信・表示・接続・設置性を一気に現代化したモデルといえます。
ハンディ機でD-STARを始めたい方は、用途が重ならない比較記事としてID-52 vs FT5DのD-STAR/C4FM比較も参考になります。[1] [2]
最大の見どころは、IC-705やIC-7300MK2と同じサイズとされる4.3インチ大型カラータッチパネル液晶です。
周囲の明るさに合わせてバックライトを調整する自動調光機能、夜間運用に便利なキーバックライト、そして左右独立のA/Bバンド系ダイヤルを備え、モービル機でありながら固定機に近い情報量と操作感を狙っています。[2]
JA3CGZ/RYOID-5100からの進化点がひと目でわかる。表示・操作・設置性が大幅アップ


ID-5200の進化は、単に画面が大きくなっただけではありません。メインダイヤル、ボリューム、スケルチツマミを左右対称を基本に配置した2バンド独立操作、押しやすい物理キー、ダイヤルプッシュでよく使う項目を大きく表示するタッチアシスト機能により、走行中の安全性に配慮しながら短時間で操作しやすい設計になっています。
もちろん、運転中の画面注視やスマートフォン操作は避け、安全運転が最優先です。[2]
| 注目ポイント | ID-5200の内容 | ユーザーにとってのメリット |
|---|---|---|
| 表示部 | 4.3インチ大型カラータッチパネル、自動調光、キーバックライト | 車内・固定運用どちらでも視認性が高く、設定変更が速い |
| 操作系 | 左右独立ダイヤル、物理メニュー/ファンクション/クイックキー | A/Bバンドを直感的に扱いやすい |
| スコープ | ウォーターフォール表示、メモリースコープ | 空き周波数やチャンネル状況を目で把握できる |
| 接続性 | Wi-Fi 2.4GHz/5GHz、Bluetooth、USB Type-C、microSD | スマホ・PC連携やログ保存がしやすい |
| 設置性 | AMPSホール、1/4インチ三脚ネジ、各種ブラケット対応 | 車内、シャック、簡易固定運用で取り付け自由度が高い |
設置面では、コントローラー背面にAMPSホールやカメラ用1/4インチ三脚ネジへの対応が明記されています。
パネル幅についても前モデルより扱いやすいサイズ感が意識されており、車内のダッシュボード、センターコンソール、吸盤・マウントベース、簡易三脚など、運用スタイルに合わせた設置を考えやすい点は大きな魅力です。



D-STAR、APRS、DV/DV 2波同時受信。見える・つながる・聞けるが一段上へ


ID-5200はD-STAR機として、ターミナルモード、アクセスポイントモード、DVレピータモニター、画像の送受信などを備えています。特にWi-Fi機能でインターネット回線に接続し、ターミナルモードやアクセスポイントモードを運用しやすくなった点は、レピータの立地や自宅環境に左右されやすかったユーザーにとって朗報です。[2]
さらに、ファームアップによりAPRS(Automatic Packet Reporting System)対応予定であることも大きなニュースです。APRSは位置情報、メッセージ、気象データなどをリアルタイムに送受信するプロトコルで、ID-5200ではKISSモードが既に対応し、PCからのAPRS運用も可能とされています。みちびき対応のGPS/GNSSレシーバーを内蔵しているため、D-PRSやAPRSでの位置情報活用に期待が高まります。[2]
受信面では、MAIN/SUBで独立した同一受信回路を搭載し、FM/FM、FM/DVだけでなくDV/DVを含む完全2波同時受信に対応します。D-STARレピータを2系統で聞いたり、交信中に別レピータやローカル周波数を待ち受けたりできるため、モービル運用だけでなく固定局のサブ機としても使い勝手が広がります。[2]



航空無線マニアにも注目です。ID-5200はVHFだけでなく、UHF帯225~400MHzのエアバンド受信にも対応し、エアバンドでもV/V、U/U、V/Uの2波同時受信が可能とされています。ミリタリーエアバンドを含む受信環境を1台でまとめたいユーザーにとって、D-STARモービル機でここまで受信を楽しめる点は強力な購入動機になります。[2]
カニバリを避けるための読み分け:ID-5200は「V/U・D-STAR常用機」として考える
当ブログにはIC-705やID-52、アイコム製品まとめなどの関連記事がありますが、この記事の役割はあくまでID-5200/ID-5200Dの発売情報、ID-5100からの進化、D-STARモービル機としての購入判断に絞っています。
HFを含む移動運用はIC-705記事、ハンディ機のデジタル音声比較はID-52記事、メーカー製品一覧はアイコム製品まとめへ回遊できるようにし、検索意図が重ならない構成にしています。
価格感はIC-705級?それでもID-5200を選ぶべき人は明確です


価格は公式にはオープンですが、hamlife.jpは無線ショップへの取材情報として、実売価格(税込)が12万円前後になる見込みと報じています。あくまで市場見込みであり確定価格ではありませんが、読者の感覚としては「IC-705と近い価格帯ではないか」と受け止められる可能性があります。[3]
ただし、IC-705とID-5200は競合というより役割が違います。IC-705の実力や魅力はIC-705徹底レビューで詳しく紹介していますが、IC-705はHF~430MHzをSSB/CW/RTTY/AM/FM/DVで楽しめるポータブル万能機で、外部電源時最大10W、バッテリー時最大5Wという移動運用向けの名機です。
一方、ID-5200は144/430MHzのモービル運用、D-STAR常用、2波同時受信、APRS対応予定、UHFエアバンド受信、車載しやすい操作系に振り切った「V/U実戦機」です。[4]
| 比較軸 | ID-5200 / ID-5200D | IC-705 |
|---|---|---|
| 主な用途 | 車載・固定サブ・D-STAR常用・V/U監視 | HF~430MHzのポータブル運用 |
| バンド | 144/430MHz送受信、V/Uエアバンド受信対応 | HF/50/144/430MHzオールバンド |
| 出力 | 20Wタイプ、50Wタイプ | 外部電源時最大10W、バッテリー時最大5W |
| 強み | 2波同時受信、D-STARモービル機能、APRS対応予定、車載操作性 | HFを含むオールモード、軽量ポータブル、フィールド運用 |
| おすすめユーザー | 毎日ワッチするV/U派、D-STAR派、航空無線も楽しみたい人 | 移動運用、POTA/SOTA、HFも1台で楽しみたい人 |
結論として、ID-5200は「HFも含めて何でも1台」ではなく、V/UHFとD-STARを毎日快適に使うための高機能モービル機です。自宅では固定サブ機、車ではメイン機、休日はエアバンド受信も楽しむというユーザーなら、予約候補の最上位に入れてよいでしょう。
反対に、公園や山へ持ち出してPOTA/SOTAを楽しむならIC-705でPOTAデビューするための装備ガイドが向いています。特にID-5100からの買い替え、D-STARレピータを日常的に使う局、APRS運用をこれから本格化したい局には、待つ価値のある1台です。



まとめ:ID-5200は「見えるD-STARモービル」へ進化した予約注目モデル
ID-5200は、4.3インチ大型カラータッチパネル、ウォーターフォール、メモリースコープ、Wi-Fi/Bluetooth、USB Type-C、microSD、DV/DVを含む完全2波同時受信、APRS対応予定、UHFミリタリーエアバンド受信まで備えた、アイコムの次世代フラグシップD-STARモービル機です。
ID-5100の後継を待っていたユーザーにとって、単なる正常進化ではなく「見える、つながる、同時に聞ける」方向へ明確に進んだモデルといえます。
2026年6月下旬発売予定というスケジュールを考えると、初回入荷や予約枠は早めに動く可能性があります。20Wタイプと50Wタイプ、設置用ブラケット、Bluetoothヘッドセット、ノイズキャンセリングマイクなど、必要な周辺機器を含めて検討し、ショップの予約情報をこまめに確認しておきたいところです。
車載・固定を含むシャック全体の構成を考える場合は、IC-7300MK2とモービルシャック構築の記事も内部導線として役立ちます。










