【次世代FT8?】VarAC(ヴァラック)導入からQSO成功までの完全ガイドと実践インプレ

当ページのリンクには広告が含まれています。
  • URLをコピーしました!

デジタル通信ファンの皆さん、こんにちは!

アマチュア無線の世界では、次世代のデジタルモードとしてVarAC(ヴァラック)への注目が急激に高まっています。FT8の弱信号通信の特性と、昔ながらのキーボードチャット(QSO)の楽しさをハイブリッドさせたVarACは、あなたのアマチュア無線ライフを確実に豊かにするでしょう。

この記事では、VarACの「VarACとは?」という基本的な疑問から、ソフトウェアの導入、無線機との初期設定方法、実際の使い方、そして筆者(ja3cgz.com)がQSOに成功するまでの詳細な実践インプレまでを完全ガイドとして徹底解説します。

VarACって難しそう…」と感じている初心者の方も、この記事を読めばすぐに運用を始められるはずです。さあ、あなたもこの新しいデジタルモードを始め方をマスターし、新たな無線体験に踏み出してみませんか?

ただし、VarACを使うには免許でF1D, G1Dが免許されている必要があるようですのでご注意を。

スポンサードリンク
目次

VarACとは?なぜ今アマチュア無線家が注目するのか?

【次世代FT8?】VarAC(ヴァラック)導入からQSO成功までの完全ガイドと実践インプレ

デジタルモードの世界は日進月歩で進化しています。

このセクションでは、今話題のVarACが一体どのような通信モードなのか、そしてなぜ多くのアマチュア無線家がこれを「次世代FT8」と呼んで注目し始めているのかを詳しく解説します。

VarACとは?FT8やRTTYとの違いを徹底解説

VarACは、VarAC Teamによって開発された新しいデジタル通信ソフトウェアです。

簡単に言えば、「FT8の弱信号耐性」「RTTYやPSK31のようなキーボードチャットの即時性」を融合させた、まさに「いいとこ取り」のモードなのです。

  • FT8との違い: FT8が「交信の自動化」を追求し、定型文の交換が主であるのに対し、VarACはオペレーター同士が直接、キーボードでメッセージを交換するQSO(交信)の楽しさに重点を置いています。
  • RTTY/PSK31との違い: RTTYやPSK31と比べて、VarACは非常に強力なエラー訂正機能(ARQ)を持ち、信号が弱い場合やノイズが多い状況でも、メッセージを正確にやり取りできる点が最大の特徴です。

これにより、遠くの局とも確実な運用が可能となり、QSOが途切れにくいという安心感があります。

詳細はコチラへ: VarACの公式サイト(英語)で最新情報をご確認ください。
https://www.varac-hamradio.com/

VarACが「次世代FT8」と呼ばれるメリットデメリット

VarAC次世代FT8と呼ばれる主な理由は、QSOの質楽しさにあります。

VarACの主なメリット

  1. 弱信号でのチャット: FT8並みの弱い信号でも、安定してキーボードチャット(QSO)が楽しめます。
  2. 確実なメッセージ伝達: ARQ機能により、メッセージが欠落せず、確実に相手に届きます。
  3. ファイル転送機能: テキストだけでなく、小さなファイルを相手に送ることも可能です。

留意すべきデメリット

  • オペレーターが必要: FT8のように完全自動ではなく、オペレーターが常にPCの前にいる必要があります。
  • 周波数帯: 現在、利用可能なバンドやアクティビティがFT8ほど多くはありません。(今後増える見込みです。)

VarAC必要機器と動作要件(TNC、サウンドカードは必要?)

VarAC始め方は非常にシンプルです。基本的に、FT8を運用している環境があれば、追加の必要機器はほぼありません。

  • 無線機: HF帯が運用可能な無線機(USB/LSBモード)。
  • インターフェース: PCと無線機を接続するサウンドカードインターフェース(IC-7300などの現代の無線機なら内蔵されています)。
  • PC: Windows 10/11が動作するPC(比較的ロースペックでも動作します)。
  • TNC: TNCや外部のサウンドカードは基本的に不要です。無線機とPCの連携(CAT/PTT)設定が重要になります。

VarACの紹介動画・記事

【動画による紹介】 VarAC チャット クライアント – FT8 よりも優れています!

Tech Minds氏のチャンネルに紹介がありましたので引用させていただきました。

【ブログサイトの紹介】VarACというHF帯でやり取りするチャットシステムがあることを見つけました。

【次世代FT8?】VarAC(ヴァラック)導入からQSO成功までの完全ガイドと実践インプレ

JA1CTV局のホームページでも紹介されています。

VarACクイック・スタート・ガイド Irad D

VarACクイック・スタート・ガイド (PDFの説明書)がダウンロード出来ます。

VarAC導入から初期設定方法を初心者でもわかるように解説

【次世代FT8?】VarAC(ヴァラック)導入からQSO成功までの完全ガイドと実践インプレ

「設定が複雑そう…」と不安を感じるかもしれませんね。でも大丈夫です!

このセクションでは、VarACをPCに導入し、無線機と連携させるための初期設定方法を、初心者の方でも迷わないようにステップバイステップで解説します。

詳細はコチラへ: VarACの導入・セットアップに関するコミュニティフォーラム(英語)です。
https://groups.io/g/VarAC-group

VarACソフトウェアのダウンロードとインストール

VarACのソフトウェアは、公式サイトから簡単にダウンロードできます。

  1. ダウンロード: 公式サイトのダウンロードページから最新版のインストーラー(通常はZIPファイル)を取得します。
  2. 解凍と実行: ダウンロードしたファイルを解凍し、VarAC.exeを実行します。特別なインストール作業は不要で、すぐに起動できます。
  3. フォルダ配置: VarAC.exeをデスクトップなどの分かりやすい場所に移動させておきましょう。

無線機とPCの連携のための初期設定(CAT/PTT設定)

VarACで最も重要なのは、無線機とPCが正しく連携する初期設定です。

  1. PTT設定: 送信(PTT)制御を、CATコントロールまたはVOX/USB PTTのいずれかに設定します。(CATが推奨されます)
  2. サウンドカード設定: VarACの設定メニューで、PCに接続されている無線機用の入出力サウンドデバイス(例: USB Audio CODEC)を正確に選択します。
  3. コールサインとグリッド: 自分のコールサイングリッドロケーターを忘れずに登録しましょう。これがVarACで自分を識別するための基本情報になります。

WSJT-XやJTDXからの設定切り替え時の注意点

FT8やFT4を運用されている方は、設定を切り替える際に注意が必要です。

  • CATポートの競合: VarACとWSJT-Xなどのソフトが同じCOMポートを使用していると、CAT制御が競合して動作しません。必ず片方のソフトウェアを完全に終了してから、VarACを起動してください。
  • 送信パワーの調整: FT8と異なり、VarACでも過度な送信は禁物です。歪みのないクリーンな信号を出すため、ALCメーターを参考に、余裕をもったパワーに設定しましょう。

VarACを始める前に知っておきたい使い方と運用ルール

【次世代FT8?】VarAC(ヴァラック)導入からQSO成功までの完全ガイドと実践インプレ

初期設定が完了したら、いよいよVarAC運用開始です。

ここでは、VarAC独自の使い方や、よりスムーズなQSOを楽しむための運用のコツ、そしてFT8との比較に基づく運用時の考え方について解説します。

VarACでの呼び出し(CQ)方法と受信待機画面の解説

VarACの魅力は、人間的なQSOにあります。

  1. 受信待機: ソフトウェアを起動し、VFOを推奨周波数に合わせると、受信待機画面に現在アクティブな局のリスト(V-List)が表示されます。
  2. 呼び出し(CQ): 画面下のCQボタンを押すと、自分のメッセージウィンドウが開き、CQを出すことができます。メッセージは自動的に繰り返されます。
  3. 応答: V-Listに表示された局をダブルクリックするか、メッセージウィンドウに表示された呼び出しに応答することでQSOが始まります。

VarACでのキーボードチャット(QSO)の始め方と 運用 のコツ

VarAC運用は、まるでインスタントメッセンジャーのようです。

  • QSO開始: 相手局が応答すると、チャット画面(QSO画面)が立ち上がります。通常のチャットのように、お互いにテキストを送信し合います。
  • 運用のコツ: 「Hello!」「73!」といった定型文だけでなく、「今週末のコンテストは参加しますか?」といった、会話が広がるメッセージを送ると楽しいQSOになります。これがVarACの醍醐味です!

VarACFT8 比較:どんな時にVarACを選ぶべきか

VarACFT8 比較をすると、それぞれの得意分野が見えてきます。

モード 得意なこと 選ぶべきシーン
FT8 弱信号での交信確立、QSO数を稼ぐ 伝搬が悪い時、QSO数重視、DXpedition
VarAC 弱信号でのリアルタイムチャット、確実な情報伝達 安定したQSOを楽しみたい時、ファイル転送、新しい体験

あなたが「単なる交信成立ではなく、相手と会話を楽しみたい!」と感じた時こそ、VarACを選ぶべきです。

実際に VarAC でQSOに成功!実践 インプレ と ログ の紹介

【次世代FT8?】VarAC(ヴァラック)導入からQSO成功までの完全ガイドと実践インプレ

ここからは、筆者(ja3cgz.com)が実際にVarAC運用してみて感じたリアルな実践インプレをお届けします。

このモードが持つ魅力と、実際にQSOに成功した時の感動を共有させてください!

筆者(ja3cgz.com)がVarACを 運用 して感じた魅力と課題

私のコールサイン(ja3cgz.com)で初めてVarAC運用した時、まるで昔のパケット通信を思い出させるような感覚を覚えました。

  • 魅力: やはり、弱い信号でもメッセージが欠けることなく、確実に相手に届く安心感は素晴らしいです。「今日は天気が良いですね!」といった会話が、地球の裏側とリアルタイムでできるのは感動的です。
  • 課題: まだユーザー数はFT8ほど多くないため、特定の時間帯特定のバンドでないとアクティブな局が少ない場合があります。

VarACのQSOは ログ に残せる?連携可能なロギングソフト

QSOの記録(ログ)は、アマチュア無線家にとって非常に重要です。

VarACは、ほとんどの主要なロギングソフトと連携できます。

  • ADIFファイル: QSOが終了すると、標準的なADIF形式のログファイルを自動的に出力できます。
  • 連携: Ham Radio Deluxe (HRD)などのロギングソフトと連携させることで、リアルタイムでログを記録することも可能です。
  • 忘れずに!: QSO後には必ずログの記録を完了させ、CFM(確認)作業を行いましょう。

詳細はコチラへ: VarACのロギング連携に関する公式ガイド(英語)です。
https://docs.varac-hamradio.com/logging

【Q&A】VarAC 使い方でよくある疑問を解決

  • Q. 相手の信号が弱いけど、QSOできる?
    • A. はい、VarACはARQ機能(自動再送要求)によって、非常に弱い信号でもメッセージの欠落を防ぎます。FT8でデコードできるレベルであれば、QSOできる可能性が高いです。
  • Q. 日本語は使える?
    • A. 基本的にはASCII文字(英語)での運用が主流ですが、技術的にはUTF-8などに対応しています。ただし、相手局の環境にも依存するため、国際QSOでは英語が推奨されます。

まとめ:VarACはアマチュア無線デジタル通信の未来を担うのか

【次世代FT8?】VarAC(ヴァラック)導入からQSO成功までの完全ガイドと実践インプレ

この記事では、VarAC導入から初期設定方法、そして実践的な運用使い方までを完全ガイドとして解説しました。

VarACは、単なる通信手段ではなく、「弱信号環境下での人間的なQSO」という、アマチュア無線の本質的な楽しさを再び提供してくれるデジタルモードです。

  • FT8で物足りなさを感じている方。
  • 新しいデジタルモードにチャレンジしたい方。
  • 確実なメッセージ伝達で、遠方の局とじっくり会話を楽しみたい方。

VarACは間違いなく、あなたに新たな感動を与えてくれるでしょう。ぜひ、この完全ガイドを参考に、今日からVarACの世界に飛び込んでみてください。無線機の電源を入れ、この新しい波に乗る時が来ています!

【追記】VarACの最新情報と今後の展開

VarACは現在も活発に開発が続けられています。最新のソフトウェアのアップデートや、新しい機能の追加(例: より効率的な伝送モードなど)が随時行われています。

今後のVarACの展開に注目し、常に最新の設定運用方法をチェックしていきましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次