JA3CGZは大阪豊中市に開設するアマチュア無線局です。20年ぶりに電子申請でカムバックしました。このブログはアマチュア無線の話題を投稿していきます。

電子QSL最新事情

無線通信の確認手段として、電子QSLはますます人気を集めています。

この記事では、電子QSLにはどのような種類があるか。魅力や使い分け方、どんな方にどの電子QSLが向いているのかなど、下記の様な電子QSLについての疑問にお答えしていきたいと思います。

この記事で分かること

《この記事で分かること》
●電子QSLカードを使うことのメリットは何ですか?
●電子QSLカードとはどのようなシステムですか?
●電子QSL問題について、世界的な状況はどのようなものですか?
●電子QSLが普及しない理由は何ですか?
●hQSLやeQSL、LoTWの違いは何ですか?
●eQSL.ccやQSO bankという電子QSLサービスはどのような特徴がありますか?
●デジタルモードで電子QSLを発行した場合の注意事項は何ですか?
●QRZ.comはどのようなサービスですか?

この記事は、アマチュア無線愛好者の方々にとって、電子QSLの利用方法やメリットを理解する手助けとなることでしょう。

この機会に電子QSLについての理解を深めていただき、日々のハムライフにお役に立てば幸いです。

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電子QSL最新事情

電子QSLについて

電子QSLはアマチュア無線愛好者の間で交信確認の手段として人気を集めています。最近では、CQ誌2023年9月号にも特集が掲載されたりしています。

現在利用可能な主要な電子QSLを調べて見ました。

電子QSLとはどんなものなのか?

電子QSL(eQSL)は、アマチュア無線の交信確認カードを電子的に交換する方法です。

  1. 電子QSLとは:

    • 電子QSLは、紙のQSLカードの電子版で、交信データをデジタル形式で交換する手段です。デザインや確認だけでなく、交信データの一致も重視されます。
  2. 電子QSLカード作成に必要なもの:

    • 電子QSLカードを作成する際には、以下の要素が必要です:
      • コールサイン
      • デザイン用ツール(例: Photopea)
      • 交信データ(QSOログ)
  3. 電子QSLの利点:

    • 即時性がある
    • コストがかからない(郵送料不要)
    • 手間がかからない(手書き不要)
    • 正確である(データ一致が必要)
  4. 無料で利用できる電子QSLサービス:

    • ほとんどのサービスが無料で利用できる。
  5. 電子QSLの受信時の注意点:

    • データの正確性を確認する
    • セキュリティ対策を意識する
  6. 電子QSLの未来の進化:

    • より使いやすく、セキュアなサービスが期待されています。

主要な電子QSLの特徴

  1. hQSL: 他の電子QSL方式と比べてあまり一般的ではありませんが、特定のグループやコミュニティで使用されることがあります。各プラットフォームには特有の機能や利点があり、使用者のニーズに応じて選ばれます 。
  2. eQSL.cc: インターネットを通じて電子QSLカードを交換する最も広く使われているプラットフォームの一つです。ユーザーはオンラインでログを管理し、他のユーザーとカードを交換できます。無料で基本的なサービスを利用でき、追加機能のために有料のアカウントアップグレードが可能です 。

  3. LoTW (Logbook of The World): アメリカ無線リレーリーグ(ARRL)によって運営されているこのシステムは、交信ログのアップロードと確認を行い、DXCCなどの賞のクレジットに利用されます。LoTWは特に競技を意識したアマチュア無線愛好者に人気があります 。

  4. HAMLOG E-Mail QSL: 個人の趣味や技術的興味で作られたシステムで、主にHAMLOGユーザーに限定されています。このタイプの電子QSLは、よりインフォーマルな交信確認手段として機能します 。

  5. QRZ.comのログ機能:QRZ.comは、アマチュア無線愛好者向けのウェブサイトで、さまざまな機能を提供しています。ログ機能についてもいくつかの方法で利用できます。。

 

主要電子QSLのメリット・デメリット

主な電子QSLの特徴をまとめてみました。

  1. hQSL:

    • 長所:
      • デザインを自由に設定できる。
      • 受領と照合が簡単にできる。
    • 短所:
  2. eQSL:

    • 長所:
      • 世界共通。
      • 有料会員はデザインを自由に設定可能。
      • アワードの機能がある(国内QSOでは制約あり)。
    • 短所:
      • 日本語が使用不可。
      • 複数の自局運用地に対応するには手動で別々のアカウントを作成する必要がある。
      • RSTレポートがない。
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  3. LoTW (Logbook of the World):

  4. QRZ.comのログ機能:
    • 長所
      1.世界版のアマチュア無線コールブック:
       ・調べたい局のコールサインを入力して検索すると、登録済み局の情報が表示されます。
       ・QSLカード交換手段やプロフィール情報などが分かります。

      2.自局の紹介ができる:
       ・自分のアマチュア無線に関する情報を登録することで、世界中のハム仲間から閲覧される機会が増えます。
       ・緯度経度などの位置情報やシャックやアンテナの写真を載せることで、相手局との交信がスムーズになります。

      3.ログブックもある:
       ・更新記録を残すことができます。
       ・QSO毎に話題の概要を記入することで、2回目以降の話題になります。

      4.フォーラムがある:
       ・わからないことはフォーラムで質問できます。
         ・他のハム仲間と情報交換できます。

    • 短所
      1.登録が少し難しい:
       ・QRZ.comへの登録は手続きが少し複雑です。
       ・データベースへの登録依頼も別途行う必要があります。
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QRZ.com

使い分けは次のように考えられます:

  • hQSL: 国内QSOがメインで、JARL会員の方。
  • eQSL: 美しい電子QSLを受け取りたい方。
  • LoTW: 海外QSOがメインでDXCCなどのアワードに興味がある方。

まとめ

電子QSL(eQSL)は、アマチュア無線愛好者同士が交信確認を電子的に行う手段です。

今回まとめてみて、書く電子QSLの特徴やメリット・デメリットなど、最新事情が整理出来たと思います。

まだ、電子QSLを採用されていない局長様も、自局の運用内容や運営形態に最もあった、電子QSLは何かを検討してみて、採用していければ良いかも知れません。

機会があれば、主な電子QSLについて、一つずつの導入方法などのご紹介をしていきたいと思っています。

この記事を読んでいただき、ありがとうございました!

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