JA3CGZは大阪豊中市に開設するアマチュア無線局です。20年ぶりに電子申請でカムバックしました。このブログはアマチュア無線の話題を投稿していきます。

IC-7800でICOM用外部キーパッドを試してみた!

icom用 外部コントロールキーパッド

IC-7800にICOM用外部キーパッドを購入して試してみた。

ICOMの無線機には、コンテストなどで定型文を繰り返し送出できるメモリーキーヤー機能が内蔵されています。
しかし、メモリーキーヤーを使用するとディスプレイの下半分にキーヤー画面を表示させるため、肝心の【スペクトラムスコープ】が使えなくなってしまいます。

そこで外部キーパッドを使うとディスプレイはいつものまま。その上メモリーキーヤー操作は手元で出来るため、たいへん便利に運用できるようになります。

こんな便利なものは是非使わねば・・・とさっそく購入して試してみました。今回は、そのレポートになります。

外部キーパッドとはどのような機能か?

アイコムの無線機では、送出したいメッセージを入れておくメモリーが機種によって異なりますが4個あるいは8個用意されています。ic-7800は4個のようです。

そのメモリーには、CWのメッセージ、SSB/AM/FMのボイス、それにRTTYやPSKのメッセージを入れておき、送出したい希望のメッセージのメモリースイッチを押すことでメモリーの内容を送出すことができます。

このためコンテストや移動運用等の操作にはとてもありがたい機能といえます。

その回路図を見てみよう

たとえば、IC-705専用の外部キーパッドの回路図は図1です。IC-705はメモリーが8個あります。この回路図や使い方は、IC-705の取扱説明書「コネクター情報」のページに記載されています。

IC-7800でICOM用外部キーパッドを試してみた!

外部キーパッドの製作方法と動作確認

【ur599bkさんのチャンネルをご紹介します】

IC-705については、8個のメモリーが操作できるのでたいへん便利です。IC-705は、最近の無線機なので参考記事もたくさん見つけることが出来ますが、IC-7800ともなるとなかなか見つかりません。

IC-7800の場合も、ICOMから回路図が発表されていますが、オプションとしての商品は発売されていません。

回路は簡単なので作ることは可能ですが、何かと時間におわれている身としては出来れば完成品を購入したいところです。

そんな中、ICOM用の外部キーパッドがヤフオクで出ていたのでさっそく落札しました。

ICOM用外部コントロールキーパッドを購入してみた!

ヤフオクで見つけた外部キーパッド
ヤフオクで見つけた外部キーパッド

icom用外部コントロールキーパッドの説明
タッチは非常にソフトでボタン式の様に強く押す事は不要です。
無線機にメモリーした音声、CWをメモリーしたチャンネルボタンを軽く押して送信します。
止める時は同じボタンを押せば止まります。
パッドとケーブルは切り離しできますので移動運用や取回しが楽です。
大きさ:縦70mm、横45mm、厚18.5mm/付属品はコントロールケーブル1m
使用できる無線機:IC7851、IC705、IC7610、IC7300、IC9700

到着したキーパッドには、配線図が付いていませんでした。
IC-7800の取説に外部キーパッドの回路図が掲載されています。おそらくこのような配線図を参考に作られたものでしょう。
ただし、8個のボタンがあります。S1・・・・S4の回路の抵抗値は、705用と全く同じなので、どの機種でも同じように使えそう。しかし、S5・・・S8の部分は、機種によって微妙に異なっています。この部分は、研究の必要がありそうです。

ExternalKeyPad回路図
IC-7800取説掲載ののExternalKeyPad回路図

IC-7800の準備設定をして接続してみた!

CWで使用する定型文を登録する。

IC-7800のメモリーキーヤーへ、CWで使用する定型文を登録します。(IC-7800の取扱説明書P4-9)

メモリーキーヤーは、4チャンネルあり、各チャンネルに最大70文字まで登録できます。

下記は、出荷時に登録されている定型文です。

登録されている定型文
登録されている定型文
[1]【F-3】(KEYER)を押して、[MEMORY KEYER]画面を表示。
[2]【EXIT/SET】を押して、【MEMORY KEYER MENU】画面を表示。
[3]【F-2】(EDIT)を押して、【KEYER EDIT】画面を表示。
[4]【F-7】(M1..M4)を押して、登録したいメモリーチャンネルを選ぶ。
[5] 文字を入力する。・・・「ABC」「123」などを切り替えて入力する。
[6] 入力後、【EXIT/SET】を押すと保存されて、【KEYER EDIT】画面が終了する。
操作画面
操作画面
実際のMEMORYEDIT画面
実際のMEMORY EDIT画面

IC-7800の設定で外部キーパッド機能をONにする

外部キーパッドの3PプラグをIC-7800の「EXIT KEYPAD」のジャックに接続するだけですが、その前にIC-7800本体に「外部キーパッドで動作させるための設定」を行う必要があります。

IC-7800の取扱説明書(P2-7)に記載の内容を抜粋したものを下に示します。

外部キーパッドを使用する設定

 

IC-7800の後面パネルへの接続

後面パネル
後面パネル

EXIT KEYPAD(3.5φ)のミニジャック端子につなぐ。

ケーブルは 3.5mm ステレオミニプラグ

IC-7800でICOM用外部キーパッドを試してみた!

 

まとめ:ICOMオリジナル外部キーパッドを試してみた!

ICOM用の外部キーパッドを購入して、試してみました。

私が購入した他にも、様々な方が製作・販売されているキーパットいろいろ見つかりましたので、掲載しておきます。

後日、同様の外部キーパッドをIC-7300でも試しました。キーパッドの回路そのものは同じ抵抗値でOKですが、つなぐ端子がIC-7800とは異なるため、一つのキーパッドを切り替えては使えません。なので、IC-7800用、IC-7300用とそれぞれのキーパッドを用意する必要がありそうです。

参考サイト➡アイコム、ケンウッド、外部キーパッド販売開始(IC-7800とIC-7700は5~8ボタンは無効です)

ヤフオクで販売されているキーパッドの一覧

また一つ、お正月のQSOパーティの準備が一つ出来ました。