2026年8月に開催された「ハムフェア2026」。会場で最も熱い視線を浴びていたのが、アイコムブースで世界初公開された注目の新製品「IC-7110(開発コード: X-026)」です。名機IC-7100のコンセプトを正統継承した本機に対し、八重洲無線のモジュール型フィールド機「FTX-1」も大きな注目を集めています。今回はこの2大最新モデルのスペックや運用思想を徹底検証します。
📌 この記事の要点(結論)
- IC-7110は、車載(モービル)や自宅省スペースでの安定操作に特化したセパレート正統進化モデル。
- FTX-1は、バッテリー駆動のポータブルから100W機まで変幻自在に拡張できる移動派特化モデル。
- 車載・D-STAR重視ならIC-7110、POTA/SOTA・C4FM・同時受信重視ならFTX-1がベストな選択肢!
🎯 この記事はこんな方におすすめです
- IC-7100やIC-705からの買い替え・ステップアップを検討している方
- モービル運用(車載)に適した操作性の高いオールモード機を探している方
- POTA/SOTAなど野外運用での機動性と高出力を両立したい方
Tomo/JS3YLD




IC-7110(車載・省スペース特化)とFTX-1(移動・モジュール拡張型)のポジショニング比較


コンセプト比較:伝統の正統進化 vs 変幻自在のシステム機
アイコムの「IC-7110」は、名機IC-7100が確立した「コントローラー分離型(セパレート構造)」のコンセプトを、最新のSDR(ソフトウェア・デファインド・ラジオ)技術とデジタル処理によって進化させた正統後継モデルです。車載(モービル)運用や、自宅での省スペース運用において最高の快適性を提供します。
対する八重洲無線の「FTX-1」は、基本体(10W/バッテリー時6W)をベースに、アタッチメントやファンユニットを装着することで50Wモービル機や100W固定機へと変化する「モジュール拡張型」システムを採用しています。



【徹底比較①】デザイン・可搬性・コントローラー操作性
IC-7110は、IC-7100でお馴染みの「傾斜セパレートヘッド」を踏襲し、最新のカラータッチパネルを搭載。ダッシュボードやデスクに置いた際の視認性と押しやすさが抜群です。
一方のFTX-1は、4.3インチカラータッチパネルに加え、八重洲独自の「3DSS(3Dスペクトラムスコープ)」に対応。バンドの状況を立体的に把握できます。単体でのバッテリー駆動が可能なため、野外(POTA/SOTA)への持ち出しやすさはFTX-1に軍配が上がります。





操作部ディスプレイとスペクトラムスコープ機能の比較
【関連動画】現役Youtuberによる実機比較考察・レビュー
YouTube「アマチュア無線でこんにちわっふる!」(JK3OTH局)にて、IC-7110とFTX-1のリアルな機能差やアンテナチューナーの有無による運用の違い、両機のターゲット層について分かりやすく考察されています。購入検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
【徹底比較②】RF性能・受信システム・バンド監視機能
両機種ともダイレクト・サンプリング方式をはじめとする最新SDR技術を採用しており、近接シグナルへの耐性や受信感度は従来機から大幅に向上しています。
FTX-1の大きな強みは「2系統独立受信回路」の搭載です。HF/VHF、V/UHFなどの同時受信に対応しています。IC-7110は高速描画スコープと効率的なマルチバンド監視機能を備え、D-STARネットワークとの親和性も抜群です。





電源・拡張アタッチメント・PC接続インターフェースの比較
【徹底比較③】拡張性・電源環境・オプション
IC-7110は100W/50W等のラインナップが用意され、安定した外部電源での連続送信に強い設計です。FTX-1はリチウムイオンバッテリー駆動から、冷却ファン付き50W/100Wアタッチメントの装着まで、シーンに応じて柔軟にパワーを変更できるエコシステムが魅力です。


あなたの運用環境に合わせたおすすめ診断
あなたはどっちを選ぶべき? 運用スタイル別おすすめ判定
ご自身のメインとなる運用スタイルに合わせて、最適な機種を選択しましょう。
- IC-7110がおすすめな人:車載(モービル)運用がメインの方、自宅のデスクをすっきり保ちたい方、D-STARを活用したい方。
- FTX-1がおすすめな人:POTA/SOTAなど移動運用が多い方、1台でポータブルから100W固定まで完結させたい方、2系統同時受信を活用したい方。



よくある質問(Q&A)
Q1. IC-7110はバッテリーだけで単体運用できますか?
A1. IC-7110は外部直流電源(13.8V等)での運用を前提とした構造です。ポータブル運用時にはポータブル電源等の外部バッテリーが必要です。
Q2. FTX-1で100W出力にするには追加のオプションが必要ですか?
A2. はい、100W運用を行うには冷却ファンユニットや専用の100Wアタッチメント(FTX-1 DX相当のシステム)が必要となります。
Q3. FT8などのデータ通信は簡単に接続できますか?
A3. 両機種ともにUSB Type-C端子を装備しており、PCとケーブル1本でオーディオ・CAT制御が完結するため、非常にスムーズに開始できます。


まとめ
アイコム「IC-7110」と八重洲無線「FTX-1」は、どちらもHF〜430MHzをカバーする次世代のオールモード機ですが、そのアプローチは「正統派セパレート」と「変幻自在モジュール」という明確な違いがあります。あなたの無線ライフをより豊かにする1台をぜひ選んでみてください!









