JA3CGZは大阪豊中市に開設するアマチュア無線局です。20年ぶりに電子申請でカムバックしました。このブログはアマチュア無線の話題を投稿していきます。

電子申請でカムバックハム・アマチュア無線にTRY!

局免許JA3CGZ移動局実写

アマチュア無線を再開しました。今回は、電子申請での開局にTRY してみましたが、とても簡単でした。

私のアマチュア無線との出会いは、中学2年生。学生~就職・・・と、ずっと無線を楽しんできました。しかし、2002年、退職とマンションへの転居をきっかけにQRTしました。約20年ぶりにアマチュア無線を再開して本当に良かったと思います。

従事者免許を持っていてQRT中のお方は、ぜひ再開局をご検討していただき、カムバックハムの仲間入りをしませんか?

電子申請から免許が届くまでの経緯と開局直後に感じた事をご参考まで紹介させていただきます。

忘れていた言葉:アマチュア無線

アマチュア無線の再開準備は、2021年8月に始まりました。

アマチュア無線再開のきっかけ

何がアマチュア無線再開のきっかけになったのか?お話したいと思います。

近年の妻のたっての希望は”私のDIYの作業場だった倉庫を改築して、居酒屋を創る” でした。
その大仕事も1年かけてようやく終焉し、7月には「串かつキッチンLala」が開店できました。
やった事もない居酒屋の設計から店舗の設営のいきさつは、またいつかブログで書きたいと思っています。

そんな大仕事=居酒屋作りが終わった安堵感こそが、私の中に「アマチュア無線」の虫が呼び戻されたきっかけになりました。

20年前の閉局で無線機などは全て処分したので、新たに購入しなければなりませんが、現住居には屋上ベランダがあるので、アンテナが設置しやすいことも無線局の再開の大きな条件でした。

当時のコールサインへの憧れ

再開申請したとして、元のコールサインはもらえるのだろうか?
コールサインは世界で唯一自分のモノと思っていました。でも、エリアによっては再割り当てが行われているとも聞いたので気になりました。

そんな事を考えているうちに、再開局する意思が固まってしまいました。

電子申請の事前準備

電子申請でカムバックハム・アマチュア無線にTRY!

私の経験した免許申請手続きは

私が無線を始めた頃(昭和30年代)は、もちろん書類での申請で、アマチュア無線も放送局など業務無線と同じ手続きでした。何種類もの申請用紙を提出しました。面倒な送信機系統図も添付必須でした。

1ヶ月以上の長い審査期間が過ぎてようやく許可が下りてコールサインも付与されますが、半年から1年間は予備免許期間。
その間に試験電波を発射し近所でのテレビやラジオへの電波妨害がないことを証明します。
問題がなければ、ようやく落成検査が受けられます。落成検査に合格して初めて正式な免許をもらえました。

今は、簡単な電子申請が便利でお得です

その後、JARLなどの活動のお陰で、手続きがどんどん簡素化されていきました。

現在では、web上での電子申請までになりました。
50W以下の開局の場合,書面での申請は4,300円(収入印紙),電子申請は2,900円(電子納付)と,電子申請の方が得です。

ユーザ登録の方法

総務省 電波利用電子申請・届出システムLite 別ウィンドウで開きます
総務省 電波利用電子申請・届出システムLite 別ウィンドウで開きます

まず初めに,電子申請のシステムを使うための“ユーザ登録”が必要です。電子申請と聞くと,ネット上でサクっと手続きが完了するものだと想像しますが,アマチュア局開局の電子申請は違います。

私の場合、QRT以前も既に電子申請で再免許手続きを利用していたので、電子申請システムのユーザー登録も完了していました。

電波利用 電子申請・届出システム Liteして、ユーザー登録する

この方法を簡単に復習しておきます。

① 電波利用 電子申請・届出システム Liteにアクセスする.

② [ ご利用環境のチェック ]をクリックして,使用しているパソコンで申請できるかをチェックする.

③ ご利用環境のチェックの判定結果がOKだったら,[ 新規ユーザ登録]をクリックする.

④ ユーザ情報入力ページに必要情報(名前,住所,電話番号,生年月日,無線従事者免許証の番号)を入力する.

⑤ 入力内容の確認をして送信する.

⑥ 郵送でユーザIDとパスワードが届く.

電波利用 電子申請・届出システム Liteにアクセスして,必要事項を入力して新規ユーザ登録すると,1~2週間後に登録した住所にユーザIDとパスワードが郵送されます.

ユーザIDとパスワードが届いて,初めて電子申請が可能になります.一般的なネット登録のようにその場で登録が完了しないので,もどかしいですが,ぐっとこらえてユーザIDとパスワードが届くのを待ちましょう.

開局申請にチャレンジ!

 

 「電波利用 電子申請・届出システム Lite」ログイン
「電波利用 電子申請・届出システム Lite」ログイン

申請に必要なもの

開局申請に必要なものは,次の4つになります.
● パソコン
● 無線機&取扱説明書
● 郵送で送られてきたユーザIDとパスワード
● 無線従事者免許証

 

電子申請での開局申請の手順

① 電波利用 電子申請・届出システム Liteにアクセスする.

② [ ご利用環境のチェック ]をクリックして,使用しているパソコンで申請できるかをチェックする.

③ ご利用環境のチェックの判定結果がOKだったら,[ 申請・届出 ]をクリックする.

④ 次に,[ 開局申請 ]をクリックする.

⑤ 申請開始のページが表示される.今回は初めてこのシステムを使用して申請するので,[ 新たに申請手続きを開始します]にチェックを入れて,次に[ 必要事項の全てを最初から入力 ]をクリックする.

⑥ 「申請書」のページで必要情報(宛先,氏名,住所,電話番号)を入力して,[ 次へ ]をクリックする.

⑦ 次に「事項書及び工事設計書」に必要情報を入力する(次ページ参照).

⑧ 申請手数料等のページで,申請する空中線電力を入力すると手数料額が表示される.今回は10Wなので2,900円.免許状受取方法を指定して,内容を確認すれば申請完了.

⑨ 後日,登録したE-Mailアドレスに申請料支払いの案内が届くので,申請手数料を支払う.

 

コールサイン復活は可能か?

アマチュア局は免許が切れて6ヶ月を過ぎると、それまで指定されていた識別信号(コールサイン)の再指定を受けることはできませんでしたが、平成9年4月1日より、旧コールサインを証明する書類があれば、免許申請又は、識別信号の指定変更申請を行うことにより、いつでも再指定を受けることができるようになりました。

免許状の有効期間が満了している無線局を復活させる場合は、新たに「開局申請」をする必要があります。

6ヶ月を経過している場合でも、旧コールサインを使用していた事を証明する書類を添付して開局申請を行うことで、旧コールサインを希望して申請することができます。

●本人が指定されていたことを証明する書類は下記の1~3のいずれか一つです。

1.旧コールサインが記載された「無線局免許状」のコピー
2.旧コールサインが掲載された「局名録」のコピー
3.旧コールサインが記載された「無線局事項書及び工事設計書」の写しで、免許を受けた電気通信監理局の証明印が押してある書類(※1992年3月までは同用紙の写しが返送されていたため)

※上記の書類が用意できない場合は「旧コールサイン調査依頼書」をJARL(日本アマチュア無線連盟)に提出し、「旧コールサイン確認書」の発行を依頼しなければなりません。「旧コールサイン調査依頼書」は開局および変更申請書類に同封されています。またJARLの「旧コールサインを復活しよう!」のページからダウンロードすることもできます。
復活申請や開局手続の詳細はTSSのサイトでも確認できます。

JARL「昔のコールサインで復活するには(概要)には、JARL経由で必要書類を入手する方法が詳細に説明されています。

JA3CGZ開局

3週間後、もたもたしていて未だアンテナも立ててもいないのに、局免許証が届いてしまいました。

思いついてから約4ヶ月、いろいろな方にお世話になりながら、無線局の開局です。

<後日談>
とりあえず、開局申請は手探りで出来ました。後で知ったのですが、静岡の杉山行政書士さんが旧コールサインの復活も含めて免許申請の代行を引き受けていただけます。次分で苦労しながらの準備に比べて、大変楽チンです。

1st QSOとJARL入会申込み

とりあえず、リグは局免申請通りのIC-705を準備。

アンテナは、HF~50MHzのGPと144/430MHzのGPを屋上の各2mマストに固定しQRV可能に。

144/430MHzは思いのほか空いていました。144MHzSSBでCQを出しておられる局あり応答、お隣の市、大阪府箕面市のOMと再開局後初QSO。最後にQSLはビューロでとの事でOKしましたが・・・おっとJARLに入会しないと。QSLカードも用意しないと・・・

早速、JARLの再入会手続きを郵送し、会費も銀行振込しましたが、まもなく事務局からお電話を頂き、正員(ライフメンバー)のままになってる旨を伺い安心しました。会費として入金した分は、ライフメンバーのQSL転送手数料にもわして頂くことも伺いました。