「昔、アマチュア無線をやっていたけど、手続きが面倒で…」そう思って、再開局をためらっていませんか?実は今、驚くほど簡単に、そしてお得にカムバックできる時代になっています。
私自身、20年ぶりにアマチュア無線を再開しましたが、その手軽さに驚きました。かつての煩雑な書類手続きはもう不要。「総務省 電波利用電子申請・届出システムLite」を使えば、自宅のパソコンからあっという間に申請が完了します。
この記事では、眠っている無線従事者免許を活かし、再びアマチュア無線の世界に飛び込むための具体的なステップを、私の体験談とともにお届けします。さあ、あなたも一緒に、新しい無線ライフを始めましょう!
忘れていた言葉:アマチュア無線
アマチュア無線の再開準備は、2021年8月に始まりました。
アマチュア無線再開のきっかけ
何がアマチュア無線再開のきっかけになったのか?お話したいと思います。
近年の妻のたっての希望は”私のDIYの作業場だった倉庫を改築して、居酒屋を創る” でした。
その大仕事も1年かけてようやく終焉し、7月には「串かつキッチンLala」が開店できました。
やった事もない居酒屋の設計から店舗の設営のいきさつは、またいつかブログで書きたいと思っています。
そんな大仕事=居酒屋作りが終わった安堵感こそが、私の中に「アマチュア無線」の虫が呼び戻されたきっかけになりました。
20年前の閉局で無線機などは全て処分したので、新たに購入しなければなりませんが、現住居には屋上ベランダがあるので、アンテナが設置しやすいことも無線局の再開の大きな条件でした。
当時のコールサインへの憧れ
再開申請したとして、元のコールサインはもらえるのだろうか?
コールサインは世界で唯一自分のモノと思っていました。でも、エリアによっては再割り当てが行われているとも聞いたので気になりました。
そんな事を考えているうちに、再開局する意思が固まってしまいました。
電子申請の事前準備
私の経験した免許申請手続きは
私が無線を始めた頃(昭和30年代)は、もちろん書類での申請で、アマチュア無線も放送局など業務無線と同じ手続きでした。何種類もの申請用紙を提出しました。面倒な送信機系統図も添付必須でした。
1ヶ月以上の長い審査期間が過ぎてようやく許可が下りてコールサインも付与されますが、半年から1年間は予備免許期間。
その間に試験電波を発射し近所でのテレビやラジオへの電波妨害がないことを証明します。
問題がなければ、ようやく落成検査が受けられます。落成検査に合格して初めて正式な免許をもらえました。
今は、簡単な電子申請が便利でお得です
その後、JARLなどの活動のお陰で、手続きがどんどん簡素化されていきました。
現在では、web上での電子申請までになりました。
50W以下の開局の場合,書面での申請は4,300円(収入印紙),電子申請は2,900円(電子納付)と,電子申請の方が得です。
ユーザ登録の方法
総務省 電波利用電子申請・届出システムLite 別ウィンドウで開きます
まず初めに,電子申請のシステムを使うための”ユーザ登録”が必要です。電子申請と聞くと,ネット上でサクっと手続きが完了するものだと想像しますが,アマチュア局開局の電子申請は違います。
私の場合、QRT以前も既に電子申請で再免許手続きを利用していたので、電子申請システムのユーザー登録も完了していました。
- 電波利用 電子申請・届出システム Liteして、ユーザー登録する
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この方法を簡単に復習しておきます。
① 電波利用 電子申請・届出システム Liteにアクセスする.
② [ ご利用環境のチェック ]をクリックして,使用しているパソコンで申請できるかをチェックする.
③ ご利用環境のチェックの判定結果がOKだったら,[ 新規ユーザ登録]をクリックする.
④ ユーザ情報入力ページに必要情報(名前,住所,電話番号,生年月日,無線従事者免許証の番号)を入力する.
⑤ 入力内容の確認をして送信する.
⑥ 郵送でユーザIDとパスワードが届く.
電波利用 電子申請・届出システム Liteにアクセスして,必要事項を入力して新規ユーザ登録すると,1~2週間後に登録した住所にユーザIDとパスワードが郵送されます.
ユーザIDとパスワードが届いて,初めて電子申請が可能になります.一般的なネット登録のようにその場で登録が完了しないので,もどかしいですが,ぐっとこらえてユーザIDとパスワードが届くのを待ちましょう.
開局申請にチャレンジ!
「電波利用 電子申請・届出システム Lite」ログイン
【完全ガイド】アマチュア無線 電子申請での開局申請 5つのステップ
20年のブランクを経て、私が実際に体験した「カムバックハム」のための電子申請手順を、誰でも迷わず実践できるよう5つのステップにまとめました。必要なものを揃え、このガイドに沿って進めれば、驚くほどスムーズに再開局が完了します。
ステップ1:申請に必要な4つのアイテムを準備する
まず、申請作業を始める前に、以下の4つが手元にあるか確認しましょう。特に、無線従事者免許証は必須です。もし紛失した場合は、再交付手続きから始めましょう。
| 必須アイテム | 詳細と注意点 |
| パソコン | WindowsまたはMac。事前に公式サイトで対応ブラウザなどの動作環境をチェックしておくと安心です。 |
| 無線従事者免許証 | 免許の番号を入力する必要があります。手元に準備しておきましょう。 |
| 無線機と取扱説明書 | 使用する無線機の「技術基準適合証明番号(技適番号)」が必要です。取扱説明書や本体のラベルで確認できます。 |
| ユーザーIDとパスワード | 「電波利用 電子申請・届出システム Lite」のIDとパスワードです。未登録の場合は、まず新規ユーザー登録から行います。(郵送で届くまで1〜2週間かかります) |

ステップ2:「電波利用 電子申請・届出システム Lite」にログイン
準備が整ったら、いよいよ申請開始です。公式サイトにアクセスし、郵送されてきたIDとパスワードでログインします。
- 総務省 電波利用電子申請・届出システムLiteにアクセスします。
- トップページにある「ログイン」ボタンをクリックし、IDとパスワードを入力してログインします。

ステップ3:「開局申請」を開始し、申請者情報を入力する
ログイン後、メニューから「開局申請」を選択し、画面の指示に従って情報を入力していきます。
- [申請・届出]メニューから[開局申請]をクリックします。
- 「新たに申請手続きを開始します」にチェックを入れ、[必要事項の全てを最初から入力]を選択して次へ進みます。
- 「申請書」のページで、宛先(管轄の総合通信局)、氏名、住所、電話番号などを正確に入力します。

ポイント:旧コールサインを復活させたい場合
この後の「事項書及び工事設計書」の入力画面で、希望するコールサインを入力する欄があります。旧免許状のコピーなど、使用を証明できる書類を準備しておきましょう。詳しくは後述の「コールサイン復活は可能か?」のセクションで解説します。
ステップ4:「事項書及び工事設計書」を入力する
ここが申請の核心部分です。使用する無線機(リグ)の情報を正確に入力します。
- 無線機の選択: 「技術基準適合証明設備の使用」を選択します。
- 技適番号の入力: 無線機の取扱説明書や本体ラベルに記載されている「技適番号」を入力し、検索ボタンを押すと、周波数や電波形式などが自動で入力されます。
- 空中線電力の入力: 使用する無線機の最大出力を入力します。(例:10W, 50W)

ステップ5:手数料の確認と申請完了
最後に、手数料の確認と免許状の受け取り方法を選択すれば完了です。
- 申請手数料の確認: 空中線電力に応じて、手数料(例:10Wなら2,900円)が自動で表示されます。
- 免許状受取方法の選択: 「郵送」または「窓口での受取」を選択します。カムバックハムの場合は郵送が便利でしょう。
- 入力内容の最終確認: 全ての入力内容に間違いがないかを確認し、[申請]ボタンをクリックすれば手続きは完了です。

お疲れ様でした!後日、登録したメールアドレスに手数料の納付案内が届きますので、忘れずに支払いましょう。あとは、アンテナの準備をしながら、新しい免許状が届くのを待つだけです。
コールサイン復活は可能か?
アマチュア局は免許が切れて6ヶ月を過ぎると、それまで指定されていた識別信号(コールサイン)の再指定を受けることはできませんでしたが、平成9年4月1日より、旧コールサインを証明する書類があれば、免許申請又は、識別信号の指定変更申請を行うことにより、いつでも再指定を受けることができるようになりました。
免許状の有効期間が満了している無線局を復活させる場合は、新たに「開局申請」をする必要があります。
6ヶ月を経過している場合でも、旧コールサインを使用していた事を証明する書類を添付して開局申請を行うことで、旧コールサインを希望して申請することができます。
●本人が指定されていたことを証明する書類は下記の1~3のいずれか一つです。
1.旧コールサインが記載された「無線局免許状」のコピー
2.旧コールサインが掲載された「局名録」のコピー
3.旧コールサインが記載された「無線局事項書及び工事設計書」の写しで、免許を受けた電気通信監理局の証明印が押してある書類(※1992年3月までは同用紙の写しが返送されていたため)
※上記の書類が用意できない場合は「旧コールサイン調査依頼書」をJARL(日本アマチュア無線連盟)に提出し、「旧コールサイン確認書」の発行を依頼しなければなりません。「旧コールサイン調査依頼書」は開局および変更申請書類に同封されています。またJARLの「旧コールサインを復活しよう!」のページからダウンロードすることもできます。
復活申請や開局手続の詳細はTSSのサイトでも確認できます。
JARL「昔のコールサインで復活するには(概要)には、JARL経由で必要書類を入手する方法が詳細に説明されています。
JA3CGZ開局
3週間後、もたもたしていて未だアンテナも立ててもいないのに、局免許証が届いてしまいました。
思いついてから約4ヶ月、いろいろな方にお世話になりながら、無線局の開局です。
<後日談>
とりあえず、開局申請は手探りで出来ました。後で知ったのですが、静岡の杉山行政書士さんが旧コールサインの復活も含めて免許申請の代行を引き受けていただけます。次分で苦労しながらの準備に比べて、大変楽チンです。
JA3CGZ/Ryo1st QSOとJARL入会申込み
とりあえず、リグは局免申請通りのIC-705を準備。
アンテナは、HF~50MHzのGPと144/430MHzのGPを屋上の各2mマストに固定しQRV可能に。
144/430MHzは思いのほか空いていました。144MHzSSBでCQを出しておられる局あり応答、お隣の市、大阪府箕面市のOMと再開局後初QSO。最後にQSLはビューロでとの事でOKしましたが・・・おっとJARLに入会しないと。QSLカードも用意しないと・・・
早速、JARLの再入会手続きを郵送し、会費も銀行振込しましたが、まもなく事務局からお電話を頂き、正員(ライフメンバー)のままになってる旨を伺い安心しました。会費として入金した分は、ライフメンバーのQSL転送手数料にもわして頂くことも伺いました。
よくある質問(FAQ)
Q1. 無線従事者免許証を紛失した場合はどうすればいいですか?
A1. 管轄の総合通信局に再交付申請を行う必要があります。手続きは総務省のウェブサイトで確認できます。再交付には1ヶ月ほどかかる場合があるため、早めに手続きを始めましょう。
Q2. 電子申請の料金はいくらですか?
A2. 2026年1月現在、50W以下の開局の場合、電子申請の手数料は2,900円です。書面での申請(4,300円)よりもお得になっています。
Q3. 申請してから免許が届くまでどのくらいかかりますか?
A3. 通常、申請内容に不備がなければ3〜4週間ほどで免許状が郵送されます。ただし、申請が集中する時期はもう少し時間がかかることもあります。
Q4. どの無線機を選べばいいか分かりません。
A4. カムバックハムの方には、最新の機能を備えつつも操作が直感的なモデルがおすすめです。例えば、記事中でも触れているIC-705のようなポータブル機は、移動運用も楽しめて人気があります。ご自身の運用スタイルに合わせて検討してみてください。


