MENU
【重要】日本のアマチュア無線100周年に向けたJA3CGZの活動ロードマップを公開しました

【モービル機15万円時代の衝撃】TM-D750 vs ID-5200!2026年に選ぶべきD-STAR/APRSモービル機を徹底比較

TM-D750とID-5200のD-STARとAPRSを比較するアイキャッチイメージ

144/430MHz帯のデジタルモービル機は、いまや「とりあえず車に載せる一台」ではありません。APRSによる位置情報、D-STARのネットワーク運用、衛星通信、GPS、Wi-Fi、ウォーターフォールまで、選ぶ機種で楽しめる運用が変わります。ここではJVCケンウッドTM-D750シリーズとアイコムID-5200シリーズを、価格だけでなく実際の運用目的から比較します。

✓ この記事を読んで分かること

  • TM-D750シリーズとID-5200シリーズの公式機能と出力構成
  • APRS、D-STAR、GPS、画面・接続性の違いを読むポイント
  • 自分の車載・移動・ネットワーク運用に合う選び方

● この記事の対象読者

D-STARやAPRSを車載で本格的に楽しみたい方、TM-D750とID-5200のどちらを優先すべきか迷っている方、機能と総費用の両面からモービル機を選びたい方に向けた比較ガイドです。

スポンサーリンク
目次

まず結論:優劣ではなく「何を車から楽しみたいか」で選ぶ

TM-D750シリーズとID-5200シリーズは、ともに144/430MHz帯をカバーし、D-STARと位置情報を活用した運用に力を入れる新世代のモービル機です。だからこそ、単純なスペック競争よりも、どの機能を日常的に使うかで選ぶ必要があります。

APRSの位置共有やメッセージ、GPS、衛星経由のデータ通信を車載運用の中心に置きたい方はTM-D750の設計思想を詳しく見る価値があります。大画面、ウォーターフォール、Wi-Fi、画像送受信、D-STARのネットワーク機能を重視する方にはID-5200が有力です。[1] [2]

APRS、GPS、衛星通信、ウォーターフォール、スマートフォン連携を持つデジタルモービル機の比較イメージ
両機を比べるときは、D-STAR対応の有無ではなく、位置情報、ネットワーク、表示、設置のどこに比重を置くかが鍵になります。
15万円前後という数字だけを見ると驚きますが、モービル機は本体だけで完結しません。車載方法、アンテナ、電源、周辺機器を含めて考えたいですね。

公式仕様を比較:TM-D750とID-5200は何が違うのか

TM-D750は144/430MHzデジタルデュアルバンダーです。公式製品ページでは、最大出力50WのTM-D750Sと、別出力構成のTM-D750を用意し、APRS、D-STAR、Bluetooth、microSDなどを案内しています。[1]

ID-5200は20Wタイプ、ID-5200Dは50Wタイプの144/430MHzデュアルバンドデジタルトランシーバーです。4.3インチのタッチ対応大型カラーディスプレイ、ウォーターフォール、Wi-Fi/Bluetooth、D-STAR、GPSを搭載します。[2]

比較軸 TM-D750シリーズ ID-5200シリーズ
基本帯域 144/430MHzデジタルデュアルバンダー 144/430MHzデュアルバンドデジタルトランシーバー
出力構成 TM-D750SとTM-D750の2構成。公式定格を選択時に確認 ID-5200は20W、ID-5200Dは50W
D-STAR 対応 ターミナルモード、アクセスポイントモード、DVレピータモニターなどに対応
APRS APRSフル対応を公式に案内 本体でのAPRSはファームアップで対応予定。内蔵KISSモードTNCは初回生産から実装
位置情報 高精度GPS(GNSS)、APRS位置送信、GPSロガー、最寄りレピータ検索 高精度GPS(GNSS)、位置情報送信、GPSログ、最寄りレピータ自動リストアップ
表示・探索 APRSや位置情報を軸にした運用を重視 4.3インチタッチ画面、ウォーターフォール、メモリースコープ
接続 Bluetooth、無線LAN、microSDを公式仕様に掲載 Wi-Fi(2.4/5GHz)、Bluetooth、USB Type-C、microSD

表で特に注意したいのは、APRSの扱いです。TM-D750はAPRSフル対応を掲げる一方、ID-5200は本体でのAPRSについてファームウェア対応予定と案内されています。購入時点のファームウェア提供状況は、必ずメーカーの最新情報で確認してください。[1] [2]

① APRS・位置情報を中心に使いたいならTM-D750を深掘りする

TM-D750の公式説明では、GPS(GNSS)による位置情報の共有やメッセージ交換、ISSなど人工衛星を介した通信、PC接続によるIGate運用が案内されています。移動軌跡を残し、走行・移動と一緒に無線を楽しみたい局にとって重要な要素です。[1]

また、送信範囲は144〜146MHzおよび430〜440MHz、Band-A・Band-Bの受信範囲は公式定格ページで確認できます。アマチュアバンドだけでなく受信の楽しみも含め、実際の運用計画と照らし合わせましょう。[3]

APRSを本格的に始めるなら、位置を出すこと自体より「誰と、どのサービスやソフトで情報を共有したいか」を先に考えると、必要な設定が見えてきます。

② 表示とD-STARネットワークの使いやすさならID-5200に注目

ID-5200の4.3インチ画面は、IC-705やIC-7300MK2と同じサイズと案内されています。タッチ操作、ウォーターフォール、メモリースコープを備え、車内で受信状況を把握したい方にとって分かりやすい構成です。[2]

D-STARでは、Wi-Fi経由のターミナルモード/アクセスポイントモード、DVレピータモニター、DV/DVを含む完全2波同時受信を公式に案内しています。レピータ運用、ネットワーク経由の交信、スマートフォンやPCとの連携に興味がある方は、操作画面と接続環境を確認したいところです。[2]

ウォーターフォールは「あると便利」ではなく、空いている周波数や信号の動きをどう見つけるかという運用スタイルの違いにつながります。

15万円時代の「コスパ」は、本体価格だけでは決められない

TM-D750シリーズのメーカー希望小売価格は、公式発表で148,500円(税込)と案内されています。ID-5200シリーズはオープン価格のため、同じ「定価」で横並びに比べることはできません。[4] [5]

そのため、コストパフォーマンスは本体の安さではなく、購入後に必要なものを含めた総額と、使う頻度の高い機能で考えるのが現実的です。車載ブラケット、コントローラーの設置、アンテナ、同軸ケーブル、電源配線、マイク、microSD、通信環境まで確認しましょう。

費用・準備の項目 確認したいこと
本体価格 TM-D750はメーカー希望小売価格、ID-5200は販売店価格を確認する
出力構成 20Wと50Wのどちらが、自局の免許・車載環境・運用距離に合うか
車載設置 本体、コントローラー、マイク、ケーブルを安全に置けるか
アンテナ系 144/430MHz帯のアンテナ、基台、同軸、配線経路をどう整えるか
通信・データ Wi-Fi、スマートフォン、PC、APRS、D-STARの利用環境を準備できるか

高価なモービル機ほど、使わない機能まで含めて損得を考えがちです。しかし、毎週使う表示、受信、位置情報、ネットワーク連携が自分に合うなら、導入後の満足度は本体価格だけでは測れません。

本体を買ってから「アンテナと取り付けをどうしよう」となるより、先に車内を見て配線図を書いておくと、導入後がぐっと楽になります。

目的別の選び方:どちらが「最強」になるか

最強のモービル機は一台に決まりません。移動軌跡やAPRSを軸にしたい局、D-STARとネットワーク接続を軸にしたい局、カラーディスプレイで受信を楽しみたい局では、優先順位が違うからです。

APRSと衛星通信を重視するモービル運用とD-STARネットワークと表示を重視するモービル運用の選び方イメージ
目的別に見ると、TM-D750とID-5200は「得意な運用」を選ぶ比較として理解しやすくなります。

③ TM-D750シリーズが向きやすい人

APRSの位置情報共有、GPSログ、衛星経由のデータ通信、IGate運用などを日常的に使いたい方には、TM-D750シリーズの考え方が合いやすいでしょう。車での移動を無線活動の記録やデータ通信と結びつけたい方に向きます。

TM-D750SとTM-D750の出力構成は、無線局免許の指定事項、自局の設備、必要な通信距離、車両の電源・放熱条件を踏まえて選んでください。単に出力が高い方を選ぶのではなく、実際に無理なく運用できる構成を優先しましょう。

④ ID-5200シリーズが向きやすい人

大きなタッチ画面、ウォーターフォール、D-STARのターミナルモード/アクセスポイントモード、Wi-Fi・Bluetooth連携を一台にまとめたい方には、ID-5200シリーズが魅力的です。D-STARのネットワーク運用を車載でも柔軟に楽しみたい方に向きます。

20WのID-5200と50WのID-5200Dは、設置環境と免許条件を確認して選びます。APRSを主目的にする場合は、ファームウェアによる対応状況と、PCからのKISSモードTNC活用を含めた現時点の使い方を確認してください。[2]

各機の単体機能をさらに読みたい方は、TM-D750の紹介記事と、ID-5200の紹介記事もあわせてご覧ください。本記事では、二機種を並べたときの選び方に絞っています。

買い替えの判断は、カタログで勝っている方ではなく、次の休日に一番電源を入れたくなる方を選ぶこと。これが長く楽しめるリグ選びだと思います。

まとめ:機能の多さではなく、運用の優先順位で選ぼう

TM-D750シリーズとID-5200シリーズは、どちらもD-STAR、GPS、デジタルモービル運用を大きく進化させる選択肢です。TM-D750はAPRS・位置情報・衛星通信を深く楽しむ視点、ID-5200は表示・D-STARネットワーク・無線接続を使いこなす視点で、特に差が見えます。

15万円前後のモービル機を検討するなら、本体価格だけではなく、アンテナ、設置、電源、ネットワーク環境を含めた総額と、実際に使う機能を比較しましょう。公式情報と実機操作を確認し、自分の車載スタイルに合う一台を選んでください。

よくある質問

① TM-D750とID-5200はどちらもAPRSに対応していますか?

TM-D750はAPRSフル対応を公式に案内しています。ID-5200は本体でのAPRSをファームアップで対応予定とし、内蔵KISSモードTNCによるPCからのAPRS運用を案内しています。購入時点の対応状況を確認してください。[1] [2]

② 50Wモデルなら第何級アマチュア無線技士が必要ですか?

免許の種類、周波数帯、送信出力、無線局免許状の指定事項によって確認が必要です。TM-D750の公式製品ページは最大出力50Wの機種を第3級アマチュア無線技士以上向けとして案内しています。最新の制度と自局免許状を確認してください。[1]

③ ID-5200の価格をTM-D750と比べるには?

TM-D750シリーズはメーカー希望小売価格、ID-5200シリーズはオープン価格という表記の違いがあります。販売店で本体、オプション、取付費用を含めた見積もりを比較するのが実用的です。

参考情報

  1. KENWOOD「TM-D750 製品情報」
  2. アイコム「ID-5200 製品情報」
  3. KENWOOD「TM-D750 主な定格」
  4. JVCケンウッド「TM-D750S/TM-D750を発売」
  5. アイコム「ID-5200/ID-5200Dを発売」

応援クリックお願いします!

1日1回、ポチッと押していただけると励みになります

このブログの運営者

background
Ryo
Ryo
JA3CGZ
大阪府豊中市のアマチュア無線局です。
屋上のアンテナにてQRVしています。
CQが聞こえましたら気軽にお声がけください。

詳しいプロフィール 私の活動指針(ロードマップ)

🧭

地域の今を見守る「Romantic Window」

JA3CGZが推奨する4Kライブ映像。移動運用時の天候チェックや、災害時の情報収集に。豊中の空と街の様子を4K映像でリアルタイムに捉える、無線家にとっても心強い『視覚的な羅針盤』です。

私も使っています!

スポンサードリンク
  • URLをコピーしました!
目次