アマチュア無線家の皆さん、QSO後のQSLカード印刷と管理作業に、時間と手間を取られていませんか?
この問題は、定番のフリーソフト「MMQSL」の使い方をマスターすることで、劇的に効率化できます。MMQSLは、HAMLOGをはじめとする様々なログファイルに対応し、自分だけの美しいQSLカードを簡単に作成・印刷できる強力なツールです。
この記事では、MMQSLのダウンロードから印刷イメージの作成、連続印刷による管理の効率化までを完全解説します。
ぜひ、私(JA3CGZ)の実際の運用経験も踏まえたMMQSLの使い方を習得し、QSLカード業務から解放されましょう!

MMQSL QSLカード印刷ソフトとは?アマチュア無線家が知るべき基本

このセクションでは、アマチュア無線家にとって必須とも言えるMMQSLの基本的な情報と、他のログソフトとの連携に焦点を当てて解説します。
MMQSLとは?フリーソフトの概要と主な特長
MMQSLは、アマチュア無線のQSLカードを自作し、印刷するために開発されたフリーソフトです。
最大の特長は、マウス操作で描画アイテムを配置し、視覚的に印刷イメージを作成できる点にあります。市販のQSLカードはもちろん、白紙からオリジナルのデザインを完成させることが可能です。
複雑な設定は不要で、直感的に扱えるため、特にデザインにこだわりたい方に最適なQSLカード印刷・管理ソフトと言えます。
他のソフトとの違いは?HAMLOGなど既存ログファイルの読み込み機能
MMQSLの真価は、その連携能力の高さにあります。
多くのQSLカード印刷ソフトが特定のログ形式にしか対応しない中、MMQSLはHAMLOGデータファイル(.DBS, .DBR)やLOG200、CTテキスト、さらにはCSV形式のログファイルまで広範な形式の読み込みをサポートしています。
この機能により、普段お使いのログソフト(HAMLOGなど)で記録したQSOデータを、MMQSLにシームレスに取り込み、すぐに印刷業務に移ることができ、全体の効率化に大きく貢献します。
参考情報: MMQSLは、様々な形式のログデータに対応しているため、長年使ってきた過去のログ資産も無駄になりません。これがQSLカード業務を効率化する最大の強みです。
MMQSLの詳細情報(Vector)
詳細はコチラへ:https://www.vector.co.jp/soft/win95/home/se094486.html
QSLカード印刷の準備:導入から印刷イメージの作成まで

MMQSLのインストールプロセスとファイル
ここでは、MMQSLを使い始めるための具体的な手順と、QSLカードのデザインを決める定義ファイルの設定方法について解説します。
MMQSLのダウンロードとインストール手順(フリーソフト)
MMQSLはフリーソフトとして提供されており、Vectorなどのサイトからダウンロードできます。
- 配布サイトから最新版の実行ファイルをダウンロードします。
- 実行ファイル(例:
MMQSL***.EXE)をダブルクリックし、インストールプログラムを起動します。 - インストール先のフォルダを指定(デフォルトのままでも可)し、「OK」ボタンを押してインストールを完了させます。
インストール完了後、プログラム本体(MMQSL.EXE)をダブルクリックすればすぐに起動できます。
QSLカードの定義ファイル設定と描画アイテムの配置方法
QSLカード印刷のイメージは「定義ファイル」として保存されます。これがカードのデザイン設計図です。
- 定義ファイルの選択: 既存のQSLカードメーカー名や白紙テンプレートを選びます。
- 描画アイテムの配置: コールサイン、QSOデータ、RST、グリッドロケーターなどの描画アイテムをマウスでドラッグ&ドロップし、印刷イメージを作成します。
特に、日付や時刻の表示形式、JARL転送枠の有無なども細かく設定できるため、あなたのブログ(ja3cgz.com)の個性を反映したオリジナルデザインも簡単に実現できます。
縦置き・横置きQSLカード、タックシールへの対応状況
MMQSLは、一般的なQSLカードの形式に柔軟に対応しています。
- 縦置きカード
- 横置きカード
- タックシール(ラベル印刷)
これら全てをサポートしているため、異なる用途に応じて定義ファイルを使い分けることで、QSLカード業務を効率化できます。例えば、コンテスト用にはタックシールで大量印刷するなど、戦略的な使い方が可能です。
MMQSLを活用したQSLカード管理・印刷の使い方(実践編)

QSLカードを効率的に管理・印刷する様子
いよいよMMQSLを使ったQSLカードの実践的な使い方です。このセクションで、QSLカード管理と印刷の効率化を実現するテクニックを習得しましょう。
ログデータの読み込みと差し込み印刷の効率化テクニック
ログデータを取り込み、QSO情報をカードに差し込んで印刷することが、MMQSLの主要な使い方です。
- ログファイルをMMQSLで開きます(例: HAMLOGのデータファイルなど)。
- 印刷したいレコード(QSOデータ)を選択します。
- 「QSLカード印刷」画面で定義ファイルを選び、印刷を実行します。
ここで重要なのが、複数の同一局とのQSOを1枚のカードにまとめて印刷する機能です。これによりQSLカードの枚数を削減し、効率化を図ることができます。
連続印刷の使い方と印刷済みマークの自動書き込み
大量のQSLカードを処理する際に欠かせないのが「連続印刷」機能です。
この機能を使えば、指定した範囲のログデータをノンストップで印刷できます。さらに便利なのが、印刷完了後にログデータへ QSL 発行済みを示す 「印刷済みマーク」 を自動で書き込む機能です。
JA3CGZの効率化ワンポイント!
この「印刷済みマーク」の自動書き込み機能こそ、QSLカード管理の効率化の核心です。次に印刷する際、既にマークが付いたデータを除外できるため、「どのカードを刷ったか?」と悩む時間がゼロになります。
QSLカード印刷・管理(HAMLOG開発元)
詳細はコチラへ:https://hamlog.sakura.ne.jp/html/HID00055.html
印刷時のズレを直す!印字位置補正機能の徹底解説
市販のQSLカードを使う場合、プリンターやカードのセット方法によって、印刷位置が微妙にズレることがあります。
MMQSLには、このズレを0.1ミリ単位で調整できる「 印字位置補正 (x, y)」機能が搭載されています。
QSLカード印刷画面でこの値を微調整し、ズレを解消してから連続印刷に移ることで、QSLカードの失敗を減らし、用紙の無駄をなくすことが、本当の意味での効率化につながります。
MMQSLをさらに活用!知っておくと便利な機能

MMQSLで高度なQSLカードデザインと機能を利用する様子
このセクションでは、MMQSLの多機能をさらに引き出し、QSLカード管理を極めるための上級者向け使い方を紹介します。
JARL指定順など、特殊な並び順でのQSLカード印刷方法
QSLカードの転送業務では、JARL(日本アマチュア無線連盟)の指定する並び順(昇順・降順)での提出が求められます。
MMQSLは、このJARL指定と思われる方法での並び替えに対応しています。特に、複数枚のQSOデータを1枚のカードにまとめる際(例:FiveQSOなど)は、「 JARL 指定順」での印刷が必須となるため、必ずこの使い方を覚えておきましょう。
QSLカードの書き方(JARL)
詳細はコチラへ:https://www.jarl.org/Japanese/5_Nyukai/qsl_card.htm
QSLカードを個性的に!上級者向け描画アイテム活用術
MMQSLは、基本的なテキストや枠線だけでなく、斜線付きの数字「0」のサポートや、OLEコンテナアプリケーションとしての機能(他のオブジェクトの貼り付け)も持っています。
これらを活用すれば、単なるQSO証明書ではなく、ご自身の コールサイン (JA3CGZ)や移動地の写真などをあしらった、他にはない個性的で「バズる」 QSLカード を 作成 できます。 QSLカード は、言わば無線家の名刺。ぜひ 描画アイテム を駆使して、デザインを楽しんでください。
印刷トラブルシューティングとよくある疑問
- Q. 印刷が途中で止まる、印刷済みマークが書き込まれない。
- A. プリンターのメモリー不足や、ログファイルの権限の問題が考えられます。「印刷データの小分け枚数」を1枚に設定し、1枚ずつ印刷する設定を試すのが有効です。
- Q. MMQSLを最新のOSで使いたい。
- A. MMQSLは古いOS時代のフリーソフトですが、多くのWindows環境で動作報告があります。ただし、動作しない場合は互換モードを試すか、作者サイトの情報を確認しましょう。

まとめ:MMQSL QSLカードの使い方をマスターして業務を効率化!
この記事では、MMQSLを使ったQSLカードの印刷・管理を効率化するための使い方を完全解説しました。
MMQSLは、フリーソフトでありながら、HAMLOGとの連携、描画アイテムによる柔軟なデザイン、連続印刷と 印刷済みマーク による 管理 の 効率化 など、プロの無線家も満足させる多くの特長を持っています。
QSLカード業務の時間が減れば、その分、新しいDX局との交信やコンテストへの参加に時間を費やせます。
ぜひ、今日から MMQSL の 使い方 を実践し、 QSLカード印刷 ・ 管理 から解放され、よりアクティブなアマチュア無線ライフを送りましょう!


