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今回の記事では、無線通信で広く使われている「Q符号」について詳しくまとめました。Q符号は、短縮された通信符号として、アマチュア無線や商業無線で共通言語のように扱われています。
この記事では、それぞれのQ符号の意味や用途をわかりやすく解説し、皆様の理解を深める一助となればと思っています。
主なQ符号
ここにあるQ符号は全部覚えたほうがよいです。
Q符号 | 意 味 | Q符号 | 意 味 |
QRA? | あなたの無線局名は何ですか? | QRA | 私の無線局名は〇〇です。 |
QRH? | こちらの周波数が変動しますか。 | QRH | そちらの周波数は変動します。 |
QRL? | そちらは通信中ですか? | QRL | こちらは通信中です。 |
QRM? | そちらは混信を受けていますか? | QRM | 混信を受けています。 |
QRN? | そちらは空電に妨げられていますか? | QRN | こちらは空電に妨げられています。 |
QRP? | こちらの送信機の電力を減少させましょうか? | QRP | そちらの送信機の電力を減少させてください |
QRS? | もっと遅く送信しましょうか? | QRS | もっと遅く送信してください |
QRT? | こちらは送信を中止しましょうか? | QRT | そちらの送信を中止してください。 |
QRU? | こちらへ伝送するものがありますか? | QRU | そちらに伝送するものがありません。 |
QRV? | そちらは用意できましたか? | QRV | こちらは用意ができました。 |
QRX? | そちらは何時に再びこちらを呼びますか? | QRX | こちらは**時に再びそちらを呼びます。 |
QRZ? | 誰かこちらを呼んでいますか? | QRZ | そちらは**で呼ばれています。 |
QSB? | こちらの信号にフェージングがありますか? | QSB | そちらの信号にはフェージングがあります。 |
QSL? | そちらは受信証を送ることができますか? | QSL | こちらは受信証を送ることができます。 |
QSO? | そちらは通信することができますか? | QSO | こちらは通信することができます。 |
QSX ? | そちらは**Hzで聴取してくれますか? | QSX | こちらは**Hzで聴取しています。 |
QSY? | こちらは他の周波数に移行して伝送しましょうか? | QSY | 他の周波数に移行して伝送してください。 |
QTH? | そちらの位置は何処ですか? | QTH | こちらの位置は**です。 |
※ QRAについてQRAは「無線局名」を意味しており、「名前」を示すものではありません。一部の方は「名前」として扱っている場合もありますが、本来は「船舶名」や「沿岸局名」を尋ねる、またはそれを名乗るためのものだったようです。 参考文献➡ A Tribute to Morse Telegraphyはコチラ/モールス電信へのオマージュと有線および無線電信キーの収集家と歴史家のためのリソース
私が観察している限り、コールサインの代わりにQRAを使っているのは一部の日本人だけです。外国の無線局はQRAを使わず、コールサインを尋ねる時には「Your Callsign?」や「UR CALL?」と言います。名前を尋ねる際には「Your Name?」や「UR NAME?」を使い、答える時は「MY NAME IS **」や「OP **」といった言い方をします。 特に初心者のうちは、「せっかくアマチュア無線局になったのだから、Q符号を使って早く仲間として認められたい」と考えて、電話でもこれを多用しようとする傾向があります。それに対して、ベテランのOMたちから「普通の日本語で話しなさい!」と指摘されることもあるものです。 私はそのような状況で、直接注意したり否定したりはしませんが、自分が不適切だと思う使い方は控えるようにしています。 |