アマチュア無線家の皆さん、こんにちは!20年ぶりに無線界にカムバックしたJA3CGZです。新年早々、とんでもないニュースが飛び込んできました。なんと、これまで夢のまた夢だった「月面反射通信(EME)」が、自宅で、しかも比較的安価に実現できるかもしれないというのです。
GIGAZINEなどのニュースサイトでも話題になっている、オープンソースのフェーズドアレイアンテナ「open.space」プロジェクト。これが、2026年のアマチュア無線界に革命を起こすかもしれません。私自身、このニュースを知った時、心臓が飛び出るかと思うほど興奮しました。
この記事では、謎に包まれた「open.space」の全貌、その驚くべき技術、そして私たちアマチュア無線家にとってどのような未来をもたらすのか、どこよりも詳しく、そして熱く解説していきます。2026年3月の出荷開始が、今から待ちきれませんね!
フェーズドアレイアンテナとは?月面反射通信を可能にする技術

多数のアンテナ素子を制御し、電波のビームを自在に操るフェーズドアレイ技術
「open.space」の凄さを理解するために、まずは「フェーズドアレイアンテナ」という技術について簡単におさらいしましょう。なんだか難しそうに聞こえますが、実は私たちの身近なところでも使われている技術なんですよ。
電波を自在に操る「魔法のアンテナ」
フェーズドアレイアンテナとは、たくさんの小さなアンテナ(アンテナ素子)を平面に並べて、それらを電子的に制御することで、まるで一つの巨大なアンテナのように動作させる技術です。一番の特長は、アンテナ本体を物理的に動かすことなく、電波を発射する方向(ビーム)を自由自在に変えられる「ビームフォーミング」にあります。
これにより、特定の方向に電波を集中させて強力に送り出したり、逆に特定の方向からの微弱な電波を狙って受信したりすることが可能になります。この能力が、月面で反射してくる、か細い信号を捉える月面反射通信(EME)において、絶大な威力を発揮するのです。
「open.space」とは?オープンソースが変える無線の民主化

オープンソースと低価格化により、高度な無線技術がすべてのアマチュア無線家に開かれる。
さて、本題の「open.space」です。これは単なる高性能アンテナではありません。アマチュア無線界の常識を覆す、いくつかの重要な特徴を持っています。
高嶺の花だった技術を、すべてのハムに
これまでフェーズドアレイアンテナや月面反射通信のシステムは、専門的な知識と、数百万円から数千万円という莫大な費用が必要な、まさに「高嶺の花」でした。「open.space」プロジェクトの最大の功績は、この高度な技術をオープンソース化し、驚くほど低価格で提供しようとしている点にあります。
ソフトウェアがオープンソースであるため、世界中の開発者が改良に参加でき、技術的な透明性も確保されています。これは、アマチュア無線が本来持つ「技術を探求する」という精神にも合致します。まさに、無線の「民主化」と言えるでしょう。
3つのモデルで選べる!Quad・Mini・Moonの詳細比較

目的と予算に応じて選べる3つのモデル。あなたの夢はどのモデルで実現しますか?
「open.space」には、ユーザーの目的や予算に応じて選べる3つのモデルが用意されています。このスケーラブルな設計が、多くのハムにとって魅力的です。私もどれを買おうか、今から頭を悩ませています(笑)。
| モデル | アンテナ素子数 | 想定価格 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| Quad | 4個 | $49~$99 | SDR学習、基本ユニット |
| Mini | 72個 | $899~$1,499 | 実験的なEME、本格的な指向性体験 |
| Moon | 240個 | $2,499~$4,999 | 本格的なEME運用、電波天文学 |
驚くべきは、最も基本的な「Quad」モデルが1万円前後で手に入ることです。これを複数組み合わせることで、将来的に「Mini」や「Moon」へと拡張していくことが可能です。まずは「Quad」でSDRやフェーズドアレイの基礎を学び、ステップアップしていくという楽しみ方ができるのは、本当に素晴らしいですね。
技術仕様を徹底解説!C帯での高性能通信

プロ用機器に匹敵する驚異的なスペックが、月面反射通信を可能にする。
価格だけでなく、その技術仕様も驚異的です。アマチュアに割り当てられているバンドとは少し異なりますが、C帯(4.9~6.0 GHz)という高い周波数で動作します。
- 周波数: 4.9~6.0 GHz (C帯)
- 帯域幅: 40 MHz
- 送信電力: アンテナ素子あたり1W
- 受信性能 (NF): 約1.2 dBという驚異的な低ノイズ
- 互換性: Raspberry Pi、GNU Radio、Python/C++、SoapySDRなど、オープンソースのSDR資産をフル活用可能
特に、受信性能を示すノイズ指数(NF)が約1.2dBというのは、プロ用の機器に匹敵するレベルです。これにより、月面で反射して微弱になった信号でも、ノイズに埋もれることなくクリアに受信できる可能性が高まります。まさに、EMEのために生まれてきたようなスペックです。
アマチュア無線家の夢を実現!月面反射通信の可能性

自宅のアンテナから放たれた電波が月面で反射し、地球の裏側へ。夢の通信が現実になる。
では、この「open.space」を手に入れると、私たちの無線ライフはどう変わるのでしょうか?それは、究極のDX(遠距離無線通信)と言われる月面反射通信(EME)が、現実的な目標になるということです。
地球の裏側にいるハム仲間と、月を鏡代わりにして交信する。そんなSFのような話が、自宅のベランダや庭で実現するかもしれないのです。これまでEMEに挑戦するには、巨大なパラボラアンテナと、それを正確に月に向けるための大掛かりな駆動装置が必要でした。「open.space」は、そのすべてを、電子的なビームフォーミングで解決してくれます。
私のようなカムバックハムはもちろん、これからアマチュア無線を始める若い世代にとっても、これほどエキサイティングな目標はないでしょう。DXの新たなフロンティアが、すぐそこに広がっているのです。
詳細はこちら:GIGAZINE記事
オープンソースだからできる!カスタマイズと拡張性

あなたのアイデアが、open.spaceをさらに進化させる。コミュニティに参加して未来を作ろう。
「open.space」のもう一つの魅力は、オープンソースならではの無限の可能性です。ソフトウェアが公開されているため、自分のアイデア次第で自由にカスタマイズしたり、新しい機能を追加したりすることができます。
例えば、GNU RadioやPythonといったプログラミング言語を使って、独自の通信モードを開発したり、受信したデータを解析して電波天文学に挑戦したりすることも可能です。世界中のユーザーと情報を交換し、協力して新しい使い方を見つけ出す。これぞ、アマチュア無線の原点とも言える「実験精神」ではないでしょうか。
2026年のアマチュア無線界はこう変わる!

2026年、open.spaceがアマチュア無線の新たな魅力を創造し、若い世代を惹きつける。
「open.space」の登場は、2026年のアマチュア無線界にとって、まさに黒船級のインパクトを持つと私は確信しています。この技術は、私たちの活動に3つの大きな変化をもたらすでしょう。
- 技術の民主化: 高度な無線技術が、一部の専門家や富裕層だけでなく、学生や若い技術者にも開かれます。これにより、新たな才能が無線界に参入し、イノベーションが加速するでしょう。
- コミュニティの活性化: EMEという共通の目標を持つことで、国境を越えた国際的なコミュニティがさらに活発になります。オープンソースのプラットフォーム上で、情報交換や共同開発が盛んになるはずです。
- アマチュア無線の魅力の再発見: 「自分の手で宇宙とつながる」という体験は、アマチュア無線の魅力を社会に伝える上で、これ以上ないキラーコンテンツになります。新規参入者の増加に大きく貢献することが期待されます。
購入ガイド:どのモデルを選ぶ?

あなたに最適なモデルは?Quad、Mini、Moon、それぞれの特徴を理解して選ぼう。
これだけ魅力的な製品だと、どのモデルを選べばいいか迷ってしまいますよね。私なりの考えをまとめてみました。
- まずは体験してみたい初心者の方: 迷わず「Quad」でしょう。1万円前後という価格で、SDRとフェーズドアレイの基礎を学べるのは破格です。ここからシステムの拡張を考えるのが王道です。
- 実験的な運用を楽しみたい方: 「Mini」が最適です。72素子あれば、かなりの指向性が得られるはず。低軌道衛星の受信や、長距離のWi-Fi通信など、EME以外の応用も楽しめそうです。
- 本気で月を目指す方: 迷わず「Moon」です。240素子のパワーは、安定したEME通信を実現するための強力な武器となるでしょう。私も最終的にはここを目指したい…!と夢見ています。
まとめ:最新情報は公式サイトで!未来への扉を開こう
今回は、2026年のアマチュア無線界を揺るがすであろう、オープンソースのフェーズドアレイアンテナ「open.space」についてご紹介しました。月面反射通信という長年の夢が、いよいよ現実のものとなろうとしています。
このプロジェクトは、単なる新しい機材の登場ではありません。アマチュア無線の未来を、私たち自身の手で作り上げていくための、素晴らしいプラットフォームです。2026年3月の出荷開始が予定されていますが、最新情報は公式サイトのメーリングリストで発信されるとのこと。ぜひ登録して、この歴史的な瞬間に乗り遅れないようにしましょう!
公式サイトはこちら:Open Source meets Outer Space


