アマチュア無線との出会いは、中学2年生の春休みにさかのぼります。あやめ池遊園地(奈良市)でアマチュア無線の公開交信に初めて出会い、その魅力に魅了されました。その結果、高校1年生の春にアマチュア無線技士の国家試験に合格し、無線局(予備免許)を取得。
- 落成検査も無事に合格して、正式な無線局免許が届いた
夏休みには試験電波を初めて発射、落成検査にパスした後、正式に無線局JA3CGZを開局しました。(当時は、国家試験から無線局開局まで、すべて業務無線などと同じルールであった。)高校時代に自作した無線機とアンテナで、日本や外国のアマチュア無線家と交信した経験は、私にとって非常に感動的なものでした。
その後も技術を磨き、上級のアマチュア無線技士資格を次々に取得。1995年には1Kw出力の固定局免許も手に入れました。無線機の自作や改良に挑戦し、携帯電話が普及する前の時代には車に無線機を搭載して通勤時や移動中に運用を楽しみました。アマチュア無線の多様な楽しみ方を追求し続けてきたのです。
- アイコム製IC-780がメイン無線機。リニアアンプもアイコム製IC-4KLでした。
また、アイコムIC-780のような高性能無線機や144MHz帯などの多様なバンドでの運用、さらにLUSO鉄人22号という大規模なアンテナ設備を設置するなどの取り組みも行い、最高の環境で無線を楽しんできました。こうした努力と経験が、「King of Hobby」と称されるアマチュア無線の真髄を体現していると感じています。
2003年には退職や転居、新たな会社の設立を機に一時閉局しましたが、2021年11月に移動局として再開局し、再び無線の世界に戻ることができました。現在は、これから無線を始める方やカムバックの方にお役に立てればと、ブログで情報発信を行っています。そのために新しい技術や設備への挑戦も続けています。アマチュア無線への情熱は、常に進化と新たな挑戦をもたらしてくれるのです。
JA3CGZ局のあゆみ
アマチュア無線との出会い
中2の春休み、あやめ池遊園地でのハム公開交信をきっかけに無線機の魅力に触れ、電話級(現4級)資格を取得。高1の夏、予備免許交付(申請から40日後)を受け試験電波発射を開始し、近隣のインターフェア調査を経て落成検査に臨む。
開局から初期運用
奈良市で正式免許(JA3CGZ)を取得し、全自作の真空管式無線機(3.5/7MHz送信機・受信機)で運用開始。高校文化祭では公開移動QSOを実施し、「無線機を分解し再構成する自作文化」を実践。
資格・設備の拡充
電信級・2級・1級と上級のアマチュア無線技士の資格を取得し、1995年には1Kwの固定局の免許を取得しました。
▸1970年~2000年頃:IC-780をメイン機材に144MHz/430MHz/1.2GHz帯を運用。22mクランクアップタワー(LUSO 鉄人22号)を設置し、大型アンテナでDX交信。
▸1995年:1級アマチュア無線技士取得後、1kW固定局を開設(落成検査は綿密な準備で対応)
2002年:退職・転居に伴い閉局
2002年に至る閉局の背景には、退職による生活環境の変化、居住地の移転、新規会社の設立準備という3つの要因が重なりました。当時、無線機やアンテナを含むすべての設備を処分し、物理的・時間的制約から一時休局を選択。
再開局と現状
2021年11月に移動局として再開局。IC-705・IC-7300・IC-7800等の現代機材を使用しつつ、かつての「空を賑わす」精神を継承。現在もCQ呼び出しを続けている。
運用スタイルの変遷
時期 | 特徴 | 主機材 |
---|---|---|
1960年~ | 全自作真空管機(QRP5w挑戦) | 6AR5/807S 終段送信機 |
1970年~ | 就職・マイカー取得~移動運用モービルは144MHz/430MHz | 後にはHF~1200MHz搭載 |
1980年~ | アワードJCC800などに挑戦(144MHz帯) | アマチュアTV実験(1.2GHz)にも挑戦 |
1995年~ | 1kW固定局/鉄人22タワー | IC-780+1kWブースターで大出力運用 |
2003年~ | 閉局 | |
2022年~ | 再開局(CW・デジタルモードにも挑戦) | IC-705+IC-7800 コンパクトアンテナ |