アマチュア無線家の皆さん、こんにちは!JA3CGZです。
2025年11月、ついにアイコムから待望のHF/50MHz帯トランシーバー「IC-7300MK2」が発売されました。
ベストセラー機であるIC-7300の後継機として、ハムフェアでの発表以来、大きな注目を集めてきたこのモデル。
「旧モデルと何が変わったの?」
「価格差に見合う価値はある?」
「実際に使ってみた感想は?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、IC-7300MK2のスペック、価格、旧モデルとの比較、そして実機レビューまで、あらゆる情報を網羅的に解説します。
購入を検討されている方は、ぜひこの記事を判断材料にしてください。
1. IC-7300MK2 とは?進化したポイント
IC-7300MK2は、HF入門機として爆発的な人気を誇ったIC-7300の基本コンセプト「高性能なリアルタイムスペクトラムスコープを搭載したコンパクト機」を継承しつつ、基本性能と使い勝手を大幅に向上させたモデルです。

基本スペック一覧表
| 項目 | IC-7300MK2 | IC-7300 (旧モデル) |
|---|---|---|
| 周波数範囲 | HF/50MHz帯 | HF/50MHz帯 |
| 電波型式 | SSB, CW, RTTY, AM, FM | SSB, CW, RTTY, AM, FM |
| 送信出力 | 100W / 50W / 10W | 100W / 50W / 10W |
| 受信方式 | RFダイレクト・サンプリング | RFダイレクト・サンプリング |
| RMDR | 100dB以上 (2kHz) | 97dB (1kHz) |
| 外部インターフェース | USB Type-C, LAN, HDMI | USB Type-B |
| CWデコード | 和文・欧文対応 | 欧文のみ |
| 実勢価格 | 約169,800円 | 約93,800円 (在庫限り) |
旧モデル(IC-7300)からの主な変更点
進化のポイントは大きく分けて3つあります。
① 受信性能の向上(RMDR 100dB以上)
最も大きな進化は、受信回路のブラッシュアップです。近接する強力な信号がある環境下での受信能力を示すRMDR(Reciprocal Mixing Dynamic Range)が100dB以上に向上しました。これにより、コンテストやパイルアップ時など、混信が激しい状況でも目的の信号をよりクリアに聞き取ることができるようになりました。
② 機能追加(和文CWデコーダー・FT8プリセット)
CW(モールス信号)運用者にとって嬉しいのが、和文モールス信号のデコード機能の追加です。これまでは欧文のみでしたが、MK2では和文にも対応し、CW初心者の方の受信補助として強力な武器になります。
また、IC-705やIC-7610で好評だった「FT8プリセット」機能も標準搭載され、デジタルモードの設定がワンタッチで完了します。
③ インターフェースの改善(USB-C・HDMI・LAN)
現代のPC環境に合わせて、接続端子が大幅に近代化されました。
- USB Type-C: PCとの接続が容易になり、ケーブル一本でCAT制御とオーディオ入出力が可能です。
- HDMI出力: 外部ディスプレイにスコープ画面を大画面で表示できるようになりました。
- LANポート: リモート運用への対応が強化されました。
詳細なスペック解説については、以下の記事もあわせてご覧ください。
詳細はコチラへ
https://ja3cgz.com/ic-7300mk2-debut/
2. 徹底比較:IC-7300 vs IC-7300MK2
「性能が上がったのはわかったけど、価格差ほどの価値はあるの?」
これが皆さんが一番気になるところでしょう。

価格差と性能差のバランス
2025年12月現在、旧モデルのIC-7300は在庫処分価格で約9万円台、対してIC-7300MK2は約17万円台で販売されています。その差は約7.6万円です。
この価格差をどう捉えるかが、選択の分かれ目になります。
どちらを買うべきか?(ユーザータイプ別診断)
A. これからHFを始める人・予算を抑えたい人 → IC-7300 (旧モデル)
もしあなたが「まずは手頃な価格でHF帯の運用を始めてみたい」と考えているなら、旧モデルのIC-7300は依然として素晴らしい選択肢です。基本性能は十分に高く、浮いた予算でアンテナや周辺機器を充実させる方が、トータルでの交信実績は上がるかもしれません。在庫がある今のうちがチャンスです。
詳細はコチラへ
https://ja3cgz.com/ic-7300-vs-mk2-price/
B. コンテストやDXを本格的に楽しみたい人・長く使いたい人 → IC-7300MK2
「混信に強いリグが欲しい」「将来的にリモート運用もしてみたい」「和文CWもやりたい」という方には、迷わずMK2をおすすめします。受信性能の向上は、厳しいコンディションでこそ真価を発揮します。また、インターフェースの近代化により、PCとの連携もスムーズで、長く愛用できる一台になるでしょう。
詳細はコチラへ
https://ja3cgz.com/ic-7300mk2-comparison/
3. 実機レビュー・使用感
実際にIC-7300MK2を入手し、シャックに設置してみました。

開封レポート
箱を開けてまず感じたのは、デザインの洗練さです。基本的なレイアウトはIC-7300を踏襲していますが、ボタンの質感やディスプレイの視認性が向上しています。特に背面の端子類が充実しているのを見ると「最新機種」という実感が湧きます。
実際の受信感度と操作性
実際にアンテナを繋いでワッチしてみると、ノイズフロアが静かになっている印象を受けました。特に7MHz帯の夜間など、強力な放送波が近接する状況でも、目的の信号が埋もれにくくなっています。
タッチパネルのレスポンスも良好で、スコープの描画も滑らかです。HDMI出力を使って24インチモニターにスコープを映し出してみましたが、これは圧巻です!バンド全体の状況が一目でわかり、わくわく感が止まりません。
開封時の様子や詳細なファーストインプレッションは、以下の記事で写真付きで紹介しています。
詳細はコチラへ
https://ja3cgz.com/ic-7300mk2-unboxing/
4. ユーザーの評判・口コミ
発売から数ヶ月が経過し、他のユーザーさんからの声も集まってきました。

良い評価(メリット)
- 「HDMI出力が便利すぎる。老眼には大画面モニターがありがたい」
- 「和文CWデコードの精度が意外と高い。練習用に最適」
- 「USB-Cケーブル1本でPCと繋がるので、配線がスッキリした」
気になる点(デメリット)
- 「価格がやっぱり高い。IC-7300のコスパが良すぎただけに割高に感じる」
- 「基本的な操作感はIC-7300と同じなので、買い替えた時の新鮮味は薄いかも」
ユーザーから寄せられた「よくある質問」とその回答をまとめた記事も作成しました。購入前の疑問解消に役立ててください。
詳細はコチラへ
https://ja3cgz.com/ic-7300mk2-faq/
5. 価格情報と購入ガイド
最後に、購入情報です。IC-7300MK2は主要な無線機ショップで販売されていますが、ショップによってポイント還元や特典が異なります。

主要販売店の価格比較
2025年12月時点での実勢価格は 169,800円(税込) 前後で横並びの状態です。しかし、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのモール経由で購入する場合、ポイント還元率に大きな差が出ます。
お得に購入する方法
狙い目は「5のつく日」や「スーパーセール」などのイベント時です。実質価格で数万円の差が出ることもあります。
また、旧モデルからの買い替えの場合、下取りキャンペーンを行っているショップもあるので要チェックです。
最新の価格調査結果と、賢い買い方については以下の記事で随時更新しています。
詳細はコチラへ
https://ja3cgz.com/ic-7300mk2-price-check/
まとめ:IC-7300MK2 はこんな人におすすめ
IC-7300MK2は、名機IC-7300のDNAを受け継ぎつつ、現代のアマチュア無線シーンに合わせて正統進化した「新・スタンダード機」です。
- 混信に強い、受信性能重視の方
- PC連携や外部モニター出力を活用したい方
- 和文CWに挑戦したい方
- これから長く使えるメイン機を探している方
これらに当てはまる方にとって、IC-7300MK2は間違いなく満足できる一台となるでしょう。
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この記事が、あなたの無線機選びの参考になれば幸いです。
それでは、バンドでお会いしましょう! 73 & 88!


