ARRL DXコンテストは、北米のアマチュア無線家との交信を楽しむ絶好の機会です。しかし、その独特なルールやナンバー交換に戸惑う方も少なくありません。
この記事では、2026年のARRL DXコンテストを最大限に楽しむための攻略法を、CW・SSB両部門にわたって徹底解説。人気YouTuberの知見や具体的な運用テクニックを交え、初心者からベテランまで、自己ベスト更新をサポートします。
ARRL International DX コンテスト 2026 の概要と開催日程
ARRL International DX Contestは、世界中のアマチュア無線家が北米(アメリカ・カナダ)の局との交信数を競う、年に一度のビッグイベントです。このコンテストの最大の特徴は、交信相手が北米局に限定される点にあり、普段はなかなか聞こえない珍しい州の局と交信できるチャンスが広がります。

JA3CGZ/RYO【CW部門】と【SSB部門】の開催スケジュール(日本時間)
2026年の開催スケジュールは以下の通りです。週末を利用して、じっくりと腰を据えて参加することができます。
- CW部門: 2026年2月21日(土) 09:00 JST ~ 2月23日(月) 08:59 JST
- SSB部門: 2026年3月7日(土) 09:00 JST ~ 3月9日(月) 08:59 JST
北米(W/VE)局と効率よく交信するための基本ルール
コンテストの基本は、ナンバー交換です。JA局(日本局)は「RSTレポート+送信出力」を、W/VE局(北米局)は「RSTレポート+州の略称(アメリカ)または州/準州の略称(カナダ)」を交換します。
このシンプルなルールを理解することが、効率的な交信への第一歩です。
2026年の太陽サイクルと期待できるバンドコンディション
2026年は、太陽活動が活発なサイクル25のピークを過ぎた時期にあたります。ハイバンド(特に10m、15m)での長距離通信のチャンスは依然として高く、北米からの強力な信号が期待できます。
特に、日本時間の早朝から午前中にかけては、北米大陸全域へのパスが開けるゴールデンタイムです。
失敗しない!ARRLコンテスト特有の「ナンバー交換」と規約
ARRLコンテストの成否を分けるのが、特有のナンバー交換です。ここをスムーズにこなせるかどうかで、QSOレート(時間あたりの交信数)が大きく変わってきます。





SSB・CW共通:JA局が送る「RST+空中線電力」の正しい伝え方
JA局が送信するナンバーは、信号の強さを示すRSTレポートと、自身が運用している空中線電力(送信出力)です。
例えば、SSBでレポートが「59」、出力が「100W」の場合、「ファイブナイン、ワンハンドレッドワット」と送ります。CWの場合は「599 100」となります。出力の表記は、規約で定められた略称(例:1KW→1K)ではなく、フルで伝えるのが一般的です。
W/VE局から送られてくる「出力」または「州の略称」一覧
一方、W/VE局からはRSTレポートと、彼らが運用している場所を示す「州の略称」が送られてきます。例えば、カリフォルニア州なら「CA」、ニューヨーク州なら「NY」といった具合です。
事前に主要な州の略称をリストアップし、手元に置いておくと、慌てずに済みます。
初心者がハマる落とし穴:ログ提出時の注意点
コンテスト終了後のログ提出も重要なプロセスです。Cabrillo(カブリロ)形式という特定のフォーマットで作成し、ウェブサイトからアップロードする必要があります。
特に、交換したナンバー(電力や州の略称)を正しく記録しておくことが、失点を防ぐ鍵となります。
達人に学ぶ!ARRL DXコンテスト攻略のおすすめリソース
先人たちの知恵を借りることも、コンテストで成功するための重要な戦略です。ここでは、特におすすめのリソースを2つ紹介します。





【動画紹介】JF9JTS氏が教えるコンテストの楽しみ方と目標設定
人気アマチュア無線YouTuberのJF9JTSさんは、動画「[ARRL DX CW 2025]」の中で、コンテストの楽しみ方を分かりやすく解説しています。
特に、「北米局は耳が良いから、低出力でも十分に届く」というメッセージは、多くの参加者に勇気を与えてくれるでしょう。また、具体的な目標設定(QSO数やマルチプライヤー数)の重要性についても触れており、コンテストへのモチベーションを高めてくれます。
【必読記事】ja3cgz.com流「北米との交信チャンス」を掴む戦略
当ブログの過去記事「[ARRL DX CW コンテスト開催間近!CWビギナー大歓迎]」でも、北米との交信を成功させるための戦略を紹介しています。
低出力(QRP)でも十分に戦える理由や、アンテナセッティングの重要性など、実践的な情報が満載です。ぜひ、こちらの記事も併せてご覧ください。
CW・SSBでQSO数を伸ばすための具体的な運用テクニック
最後に、QSO数をさらに伸ばすための具体的なテクニックをいくつか紹介します。



混信(QRM)を切り抜ける!SSBでの呼び出しのタイミング
SSB部門では、強力な局がひしめき合い、激しい混信(QRM)が発生します。CQ(不特定の相手を呼び出すこと)を出している局の交信が終わるタイミングを正確に見計らい、間髪入れずに呼び出す「パイルアップ」を制する技術が求められます。
CWビギナー必見!高速モールスを聞き取るためのヒント
CW部門では、高速なモールス信号が飛び交います。全てを聞き取ろうとせず、コールサインとナンバー交換に必要な部分に集中することが大切です。
また、DSP(デジタル信号処理)機能を使って、特定の信号だけを浮かび上がらせるのも有効なテクニックです。
コンディションを味方につける:時間帯別のバンド選び
コンディションは刻一刻と変化します。一般的に、日本時間の早朝はハイバンド(10m, 15m, 20m)で北米東海岸が、午前中から昼にかけては西海岸が開けます。
夜間はローバンド(40m, 80m)での交信が中心となります。リアルタイムのコンディション情報を活用し、最も効率の良いバンドを選択しましょう。
まとめ:2026年のARRL DXコンテストで自己ベストを更新しよう
ARRL DXコンテストは、周到な準備と戦略、そして少しの運用テクニックがあれば、誰でも楽しむことができるエキサイティングなイベントです。
この記事で紹介したポイントを参考に、ぜひ2026年のコンテストに参加し、自己ベストの更新を目指してください。北米のたくさんの友人との交信が、あなたを待っています。
北米全州(Worked All States)を目指す楽しみ
このコンテストは、アメリカの全50州との交信を目指すアワード「WAS(Worked All States)」を完成させる絶好の機会でもあります。まだ交信したことのない珍しい州を見つけて、アワード達成に一歩近づけましょう。
次のコンテストへ向けて:ja3cgz.comの運用結果報告もお楽しみに!
コンテスト終了後には、当ブログでも運用結果を報告する予定です。ぜひ、そちらの記事も楽しみにお待ちください。皆さんの健闘を祈ります!
参考文献
- ARRL International DX Contest: http://www.arrl.org/arrl-dx
- YouTube – Ham Radio【アマチュア無線 海外交信を楽しもう】: https://www.youtube.com/@JF9JTS
- ja3cgz.com: https://ja3cgz.com/




