1アマ取得への道。私のアマチュア無線人生を振り返る!

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アマチュア無線との出会いから、早いもので約65年が経過しました。途中、約20年間の休止期間がありましたが、開局からの稼働年数はおよそ45年に及びます。

無我夢中のめりこんでいた時期もありましたが、仕事が忙しく取り組めない時期もありました。しかし、続けてきた自分の歴史だと感じています。

今回、これまでのアマチュア無線との歩みを振り返り、1アマ資格取得に続くまでの歩みを整理してみました。

ぜひお読みください。もし私の無線人生を通して、何か感じていただければ幸いです。

 

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目次

アマチュア無線との出会い~2アマ取得まで

アマチュア無線との出会い

中学生のある日、近所の遊園地(近鉄あやめ池遊園地)に遊びに行ったところ、偶然アマチュア無線局の公開運用が行われているのを目にしました。

気づけば「自分もやってみたい!」という熱が胸に芽生えていました。 それから本を手に取り、夢中で勉強し、高校1年生でついに資格を取得しました。 この瞬間が、JA3CGZとしてのアマチュア無線人生の始まりです。

電話級(4アマ)

電話級(4アマ)の取得
  • 1960年5月:国家試験合格(大阪通信大学で受験)
  • 1960年(昭和35年)6月29日:免許取得

1アマ取得への道。私のアマチュア無線人生を振り返る!

当時、局の開設には電波監理局への申請書提出から始まり、予備免許の取得、試験電波の発射、そして落成検査に合格して初めて正式に開局できるという流れでした。申請書提出から落成検査に合格するまで、私の場合は約1年と2か月かかりました。

この頃すでに、JARLによる保証認定制度も始まって​​いて、同時期に試験に合格した友人は新制度を利用して結構早く開局が出来た様でしたが、私は特に通常の落成検査を選びました。

無線局開設までの流れ
  • 1960年(昭和35年)7月11日:無線局申請提出
  • 1960年(昭和35年)8月31日:予備免許認可
  • 1961年(昭和36年)8月3日:試験電波発射および落成検査 合格
  • 1961年(昭和36年)8月3日:無線局免許取得

 

1アマ取得への道。私のアマチュア無線人生を振り返る!

当時の免許状は、付属書もついていて2枚になっていた。

落成検査に合格した後、毎日は無線三夢の夢のような時間でした。

当時の無線業務日誌を振り返って、多い日には10局以上と交信していたことが記録されていました。

高校生の限られたお小遣いではメーカーの無線機を購入することは叶わず、工夫を凝らして自作した受信機と送信機を運用していました。送信出力は7MHzで10W、当時主流だったAMモードを用いて、何とか交信を成立させることができました。

夏休みが終わる頃には、延べ約200局との交信に成功。 ローカル局との交信が中心になりましたが、北はJA8エリア、南はJA6エリアまで、日本全国のエリアと交信が出来ました。大人の手作り無線機でここまで運用できたことを思い返してみると、よくやっていたなと自分でも感心しています。

このようにして、無線の世界にしっかりと踏み出しました。

 

電信級(3アマ)挑戦

電信級に挑戦した動機は、無線の世界をさらに広げたいという好奇心と、自分の技術を磨きたいという意欲からでした。

最初はモールス信号の習得に苦労しました。特に受信に苦労しました。点と線が意味を持ち、言葉となって交流できる瞬間の感動は格別でした。この挑戦は通信記述の習得だけでなく、忍耐力や集中力無線といった運用に必要なスキルも培うことができました。

挑戦は大変でしたが、それ以上に得たものが多く、無線人生の貴重な経験となりました。

3アマの取得
  • 1961年5月26日:電信級(3アマ)合格
  • 1961年5月末: 無線局指定事項の変更申請

1アマ取得への道。私のアマチュア無線人生を振り返る!

2アマにもその勢いで

3アマに合格した勢いで、半年後に2アマへ挑戦しました。

挑戦を決めた理由は、より高い技術挑戦にみ、自分の可能性を広げたいという思いからです。 特にモールス通信の受信速度向上が課題でしたが、練習でそれを乗り越えました。一方、送信は比較的スムーズに進み、問題はありませんでした。

2アマの取得
  • 1961年10月:2アマ試験受験
  • 1961年12月25日:2アマ免許取得

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さっそく無線局指定事項の変更を申請。

無線局指定事項の変更
  • 1962年2月10日: 無線局指定事項変更の申請
  • 1962年3月9日:無線局指定事項の変更許可(A1、A3モード / 10W / 14・21・28・50MHzの運用が許可)

 

就職~1アマを目指すまで

大学時代

教職を目指して学芸大学に進学(在学中に教育大学に改名)。

大学では無線部に所属しましたが、以前から興味のある音楽にも惹かれ、合唱部に入りました。そこで歌とアコーディオンに夢中になり、理科系教員コースで入学したものの、音楽の教員免許取得も目指すことになりました。

その結果、無線部は途中で退部し、無線に費やす時間も大幅に減少してしまいました。

教員に就職

アマチュア無線 懐かしの無線機とタワー(写真集)

就職後、自宅だけでなくマイカーにも無線機を設置し、通勤時やドライブ中にも無線を活用しました。 当時は携帯電話がまだ普及していない中で、無線機が大活躍した時代です。

また、生徒や友人にアマチュア無線の魅力を広めることにも力を入れていました。

 

アマチュア無線 懐かしの無線機とタワー(写真集)

就職から数年後、自宅を新築した際に無線機や大きなアンテナを設置できる環境を整え、専用のシャックも用意しました。これにより、いつでもオンエアできる理想的な環境が実現しました。

1977年(昭和52年)2月の更新の際には、初めてJARLの保証認定を利用しています。

    144MHzDX/1.2GHz/アマチュアTVへの挑戦

    1985年(昭和60年)7月の申請を機に、1.2GHzまたは2.4GHz帯の新しいバンドへの挑戦を始めました。

    今回、故・野口泰正さん(JR3TPA)や故・牧野耕也さん(JM3MUE)、そして教え子の西尾康平君(JG3PGE)のような無線仲間から多くの刺激を受けて、144MHz帯でのJCC/JCG獲得を目指すようになりました。

    また、アマチュアTVの実験にも積極的に取り組み、技術の幅を広げることができました。

    無線タワーの設置

    2階建て自宅の屋根上にルーフタワーを設置して結構大きいアンテナを設置していましたが、限界があり無線タワーの設置を考えるようになりました。

    設置場所(常置場所)が風致地区であったため、無線塔の設置には県知事の許可が必要であったので、1985年4月22日付けで、設置の許可を受けた。

     

    1アマ

    1アマへのあこがれは、2アマに挑戦していた頃からありましたが、勤務や趣味などが忙しくかったし、また、ハイパワーへの必要性も感じていなかったので、挑戦を諦めていました。144MHzでJCC・JCGを頑張ったときも、パワーに頼らず許可されている100wの電力で、コンディションと粘りで頑張ろうと思っていました。

    でも、1アマへの挑戦の気持ち無かったわけでは無く、1963年(昭和38年)4月18日付けで国家試験の予備試験に合格していました。(10年間有効ですが、もちろん失効しています。)

    しかし、時代が過ぎて、仕事も軌道に乗ってきていたので、1アマへの挑戦して、合格すればKwのハイパワーをやってみたいと思うようになって、挑戦を決めて準備しました。

    まだその頃は、英文モールスの送受信に加えて、和文の実地テストもあったので、それなりの訓練や準備が必要でした。テストの準備などについては、別の記事で詳細を綴りたいと思ってます。

    1アマへの挑戦
    • 1963年4月18日:国家試験予備試験に合格(後に失効)
    • 1996年10月13日:アマ試験を1回受験(大阪市西沢学園にて)
    • 1996年12月9日:1アマ資格取得

    1アマ取得への道。私のアマチュア無線人生を振り返る!

    1KW固定局の準備から開局まで

    1アマ取得への道。私のアマチュア無線人生を振り返る!

    1アマ合格後は、さっそく1KWに挑戦することにしました。リニアアンプを探したり、設備の点検と整備にも取り組みました。別の記事で綴りたいと思います。

    1KW固定局開設までの流れ
    • 1996年12月19日:近畿通信監理局へ申請書提出(大阪合同庁舎4F)
    • 1997年1月10日:無線局変更許可書取得
    • 1997年6月1日:電波試験発射届を提出
    • 1997年6月23日:工事落成届を提出
    • 1997年8月27日:変更検査合格(1KW固定局として開局)

     

    1アマ取得への道。私のアマチュア無線人生を振り返る!

    まとめ

    アマチュア無線との出会いから、1アマ取得までの道のりを振り返る中で、無線世界の奥深いさとその魅力を実感しました。仲間とのつながりや、電波で世界と交流する喜びは、人生を豊かにしてくれる大きな財産です。

    これからアマチュア無線を始めたい方や、1アマを目指している方には、この記事が少しでも参考や励みになれば幸いです。 アマチュア無線は世代を超えて楽しめる趣味です。

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