2025年12月、アマチュア無線界にビッグニュースが舞い込みました!なんと、アマチュア無線100周年記念として、2026年8月に臨時国家試験が実施されることが決定したのです。この歴史的な機会は、上級資格である1アマ(第一級アマチュア無線技士)や2アマ(第二級アマチュア無線技士)を目指す方にとって、またとないチャンスと言えるでしょう。
この記事では、本日発表されたばかりの臨時国家試験に関する情報をどこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。気になる試験日程や申込方法、受付期間はもちろん、通常試験からの変更点、そして合格を掴むための勉強方法や試験対策まで、JA3CGZの視点も交えながら徹底的に掘り下げます。アマチュア無線の歴史に名を刻むこの特別な試験に、あなたも挑戦してみませんか?
目次
アマチュア無線100周年記念の臨時国家試験とは?速報まとめ

まずは、今回発表された「アマチュア無線100周年記念 臨時国家試験」の概要を速報でお届けします。このセクションを読むだけで、試験の全体像を素早く把握できますよ。
臨時国家試験の試験日程と試験地は?
記念すべき臨時国家試験は、2026年8月の第一週末に実施されます。特に注目すべきは、開催地が東京・名古屋・大阪の3大都市に限定されている点です。地方にお住まいの方は、移動の計画も早めに立てておくと良いでしょう。
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資格
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試験日
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試験地
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第二級アマチュア無線技士(2アマ)
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2026年8月1日(土)
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東京都、名古屋市、大阪市
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第一級アマチュア無線技士(1アマ)
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2026年8月2日(日)
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東京都、名古屋市、大阪市
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申込方法と受付期間をチェック
申し込みは、インターネット申請のみとなる見込みです。受付期間は2026年6月1日(月)から20日(土)までと、約3週間しかありません。うっかり忘れてしまうことがないよう、今からカレンダーに登録しておくことを強くおすすめします。
試験手数料は、1アマが9,600円、2アマが7,800円です(別途、振込手数料が必要)。
対象となる資格は1アマ・2アマのみ
今回の臨時国家試験は、上級資格である第一級および第二級アマチュア無線技士のみが対象です。残念ながら、3級や4級の試験は実施されません。これからアマチュア無線を始めたいという方は、CBT方式で随時受験可能な3級・4級の試験をご検討ください。
通常試験はどう変わる?令和8年度からの変更点
今回の発表では、臨時試験だけでなく、2026年度(令和8年度)からの通常試験に関する変更もアナウンスされました。これまで年3回(またはそれ以上)実施されていた1アマ・2アマの国家試験は、5月期と11月期の年2回開催に変更されます。
つまり、2026年は5月、8月(臨時)、11月と合計3回の受験チャンスがある特別な年になります。この機会を最大限に活用したいですね。
なぜ今?アマチュア無線100周年の歴史的背景

今回の臨時試験は、単なる追加試験ではありません。日本の無線通信史における大きな節目を祝う、特別な意味を持っています。この機会に、私たちアマチュア無線家が歩んできた100年の歴史を少し振り返ってみましょう。
日本のアマチュア無線の始まりと100年の歩み
日本のアマチュア無線の歴史は、1927年(昭和2年)9月に、日本初のアマチュア無線局「JXAX」へ免許が交付されたことから始まりました。それから約100年、技術の進化と共に、アマチュア無線は多くの人々の探求心を満たし、コミュニケーションの輪を世界中に広げてきました。
JARL創立100周年と記念事業について
アマチュア無線局の誕生に先駆けること1年前の1926年6月12日、「日本アマチュア無線連盟(JARL)」が設立されました。2026年は、まさにJARL創立100周年にあたります。今回の臨時試験も、この歴史的な節目を祝う記念事業の一つとして位置づけられています。
初の無線局「JXAX」から続く探求の歴史
草間貫吉氏が開設した「JXAX」は、まさに日本のハムの原点です。当時の手探りの状況から、先人たちが技術を磨き、電波の可能性を追求してきたからこそ、今の私たちがあります。この100周年という節目に上級資格を目指すことは、先人たちの探求の歴史を受け継ぐ、非常に意義深い挑戦ではないでしょうか。
1アマ・2アマ国家試験の難易度と合格率

「記念受験もいいけど、やっぱり合格したい!」というのが本音ですよね。ここでは、1アマ・2アマの試験の難易度や合格率、そして下の級との違いについて具体的に見ていきましょう。
各級アマチュア無線技士の資格と操作範囲の違い
アマチュア無線技士の資格は、4級から1級までの4段階に分かれており、級が上がるごとに操作できる周波数帯や出力(パワー)が拡大します。特に、短波帯(HF帯)での海外交信(DX通信)や、より大きな出力での運用には、2級や1級の資格が不可欠です。あなたのやりたい運用スタイルに合わせて、目標とする資格を定めましょう。
1級・2級の難易度と近年の合格率の傾向
正直なところ、1アマ・2アマの国家試験は簡単ではありません。特に1アマは、近年合格率が30%前後で推移しており、しっかりとした試験対策が求められます。2アマの合格率は50%前後ですが、こちらも油断は禁物です。いずれも無線工学と法規の知識を体系的に学ぶ必要があります。
3級・4級との違いは?ステップアップを目指そう
3級や4級の資格をお持ちの方は、ぜひこの機会にステップアップを目指してみてはいかがでしょうか。扱える周波数やパワーが格段に広がることで、アマチュア無線の楽しみ方が一変するはずです。これまで聞こえなかった遠い国の声が聞こえたり、自分の電波が海を越えて届いたりする感動は、上級資格ならではの醍醐味です。
臨時国家試験に向けた今からの準備と勉強方法

合格を目指すなら、今からの準備が肝心です。試験まで約1年半。JA3CGZがおすすめする勉強方法や試験対策をご紹介します。
おすすめの参考書と過去問活用法
上級ハムの試験対策の王道は、やはり過去問の徹底的な攻略です。最低でも過去5年分、できれば10年分の過去問題を繰り返し解き、出題傾向を体に叩き込みましょう。分からない問題は、解説が詳しい参考書で基礎から理解を深めることが合格への近道です。日本無線協会のサイトでも過去問が公開されていますよ。
独学だけじゃない!講習会や養成課程という選択肢
「一人での勉強は不安…」という方には、講習会や養成課程を利用する方法もあります。ただし、1アマには養成課程が存在しないため、国家試験の一発合格を目指すしかありません。2アマについては、JARD(日本アマチュア無線振興協会)などが実施する養成課程を修了することで資格を取得できます。自分に合った方法を選びましょう。
合格を掴むための具体的な試験対策3選
1.毎日30分でも無線に触れる:毎日少しでも勉強を続ける習慣が、記憶の定着に繋がります。
2.計算問題をマスターする:無線工学の計算問題は、得点源です。公式を丸暗記するだけでなく、なぜその式になるのかを理解することが重要です。
3.法規は条文の意図を理解する:法規は暗記科目と思われがちですが、その法律が作られた背景や意図を理解すると、忘れにくくなります。
資格取得後に広がる!アマチュア無線の魅力と楽しみ方

苦労して上級資格を取得した先には、どんな素晴らしい世界が待っているのでしょうか。ここでは、1アマ・2アマだからこそ味わえるアマチュア無線の魅力の一部をご紹介します。
DX通信からコンテストまで!交信の楽しみ方
上級資格の最大の魅力は、HF帯の全バンドで、より大きなパワーで運用できることです。これにより、地球の裏側の局とも交信できる「DX通信」の可能性が大きく広がります。また、国内外のコンテストに参加して、自分の運用技術を試すのも一興です。
アンテナや無線機を自作する魅力
アマチュア無線の原点である「技術的探求」。その醍醐味を味わえるのが、アンテナや無線機の自作です。自分で作った設備で電波が飛んだ時の感動は、市販品を使うだけでは決して得られません。1アマの試験では、そうした技術的な知識も問われます。
移動運用で楽しむアウトドア無線
車や山の上など、普段とは違う場所から電波を出す「移動運用」も、アマチュア無線の大きな楽しみの一つです。ロケーションの良い場所から運用すれば、普段は届かないような遠くの局と交信できることもあります。上級資格があれば、より多彩な運用が可能になります。
まとめ:アマチュア無線100周年記念の臨時国家試験に挑戦しよう!
今回は、アマチュア無線100周年記念という歴史的な節目に実施される臨時国家試験について、速報情報から具体的な試験対策、そして資格取得後の魅力までを徹底解説しました。
2026年8月の臨時試験は、私たちアマチュア無線家にとって、単なる資格試験以上の意味を持つイベントです。このまたとない機会に、あなたも1アマ・2アマという新たなステージに挑戦し、アマチュア無線の歴史に名を刻んでみませんか?
私、JA3CGZも、この記念すべき年を皆さんと一緒に盛り上げていきたいと思っています。CQが聞こえましたら、ぜひお声がけください。空の上でお会いしましょう!73!


