ターボハムログやDSCWなどソフトを利用するためには、無線機とパソコンを連携する必要があります。
最近の無線機は、USBケーブルを繋ぐだけで連携が可能になるのだけれど、以前に製造された無線機の場合はそんなに簡単ではないようです。
それでも、IC-7800は当局のメイン無線機なので、なんとかならないだろうか?
かなりの時間をかけて調べたり試してみて、とうとう成功しました!!
私の場合はたくさんの回り道をしたので時間も労力もがかかりましたが、出来てしまえば案外簡単でした。
このテーマはインターネットにも情報が少なく、パソコン設定も結構面倒なので諦めている方も多いと思います。
そこで、今回の取り組みの詳細をレポートしたいと思います。参考になれば嬉しいです。
IC-7800で『ターボハムログ』を便利に使いたい!
無線機とパソコンをつなぐ時に、無線機の「周波数」や「モード」のデータがログソフトに転送されて書き込まれるのが便利です。特にコンテスとなどピッチの速い運用には欠かせません。
当局がメイン無線機にしているIC-7800でもその便利な機能を使いたい!
無線機とパソコンをつなぐインターフェースが必要なのだが、まだ購入していませんでした。
IC-7800の専用インターフェースは「CT-17」
IC-7800用のインターフェースは「CT-17」ですが、既に商品は終売になっています。
無線機の発売時期がかなり以前ということもあり、「CT-17」は購入出来そうにありません。
ところが、いろいろ探していると見つかったので注文してみた。
在庫していれば良いけれど、品切れになっていて気づかなくてネットで販売している事がありそうなので、明日でも電話確認した方が良さそうです。
もし、どうしても必要なら自作も可能なように回路図も発表されていますが、自作となるとたいへんなので、無事に購入出来るとありがたいな!
【追記】
さっそく、翌朝にショップからのメールが届いた。やはり、ダメでした。
メーカーで生産終了していました。(先ほど確認しました)
申し訳有りません御注文はキャンセルとさせて頂きます。
ようやくインターフェイスが見つかった!
CT-17がダメでも、なにか別のインターフェイスが有るかも知れない。
そう確信して、ずっと探していたところ、ようやくAmazonで使えそうなインターフェイスケーブルが見つかりました!
「GODEAL USB CI-V インターフェイスケーブルIcom CT-17 IC-706ラジオ用」となっているので、どうやらICOMのデジタルモードに対応しているようです。
IC-7800でも使える可能性が高そうです。
カスタマーレビューをみると次の様な記載があったので、期待が高まります!
IC-7800で使えるなら、たぶん大丈夫そうです!
対応機種の記載にはIC-7300の記載は見当たりませんでしたが、IC-7300で使用することができました。
IC-7300のUSB端子はFT8のソフトのコントロールで使っており、ハムログなどのリグコントロールが出来るソフトが併用できなかったので、仮想ポートのソフト導入なども検討しましたが、64bit仕様では4千円弱掛かるようで結構高かったので、このCL-Vインターフェースケーブルを購入してみました。
ドライバーは商品の袋に記載のURLに接続してダウンロードしました。
PC側には既存のUSBとは別の新たなポートでIC-7300が接続できたので、FT8とは別にハムログに接続することができ感謝しています。
”USB CI-V インターフェイスケーブルIcom CT-17”は、ターホーハムログで使えた!
商品が届き、無線機とパソコンをつないでみた。
つないだ時にパソコンのデバイスの画面を表示していると、COMポート9番が増えたので、このケーブルはCOM9をつかっていることがわかる。
よって、ハムログの「環境設定」にてCOM9を指定。
無線機の電源を入れてみると、周波数とモードがターボハムログにちゃんと反映しています。
周波数やモードを変更すると、ちゃんと追従しています!
成功です!!
IC-7800でDSCWを使いたい!インターフェイスはあるか?
次は、DSCWを使って、CWの送受信への挑戦です。
取扱説明書では、よくわからないので、アイコム(ICOM)のカスタマーに電話問い合わせをしました。
その結果、IC-7800は、CWの送受信にはデジタルモードが対応していないということだった。
つまり、従来の無線機と同じように、受信は、無線機の音声出力を無線機背面のACC(アクセサリー端子)から取り出しパソコンのマイク()端子に入力する。
送信は、パソコンのCOMポートから、キー操作の出力を取り出し、無線機のKEYにつなぐ方法です。
ただし、その場合、COMポートからのCWキーイング信号はデジタル信号なので、インターフェイスでアナログ信号に変換しなければなりません。
CWキーイング用インターフェイスを見つけた!
webでいろいろ探し回った末、ヤフーオークションで、使えそうなインターフェイスを発見!さっそく注文しました。
パソコンのサウンドカードを使ったPSK31,RTTY,SSTV,WSJTのソフト(WinPskse,Mmtty,Mmvari,Stream,Mmsstv、FT8)等+DSCW,CW TYPE(http://www.dxsoft.com/)で動作を確認しています、ZLOGでは使用出来ません(ソフトが十数年前のため)CTESTWINでは使用出来ます、IC-756,756PRO,756PROⅡ,756PROⅢ,746,775,7400,780、7800等DIN8ピンACC端子がある殆どの機種で使用できます, DIN13ピンの機種(IC-706,703,7000シリーズ(7300,7410等))には使用出来ません、当然ながらAF回路にレベル調整用VR及び過大入力の場合はジャンパーを切るとレベルが小さくなります、EMIフィルタを追加してあります、USBには4本(Vbus,D-,D+,GND)の線がありますがVbusにのみEMIビーズを入れた場合、実験の結果殆ど効果が無い為、メーカーの仕様どうりに4本すべてにEMIビーズを入れて効果を確認しています, このインターフェイスの場合EMIフィルターを付けた場合と付けない場合では全く同じでしたが一部PCではノイズが出る場合があるので念のためEMIフィルターを付けています、ノイズキャンセル回路(SSB運用時に一部PCでノイズがのって耳障り な場合がありますがPCからのPTTがON以外の時はPCからのAF信号はカットされます)を内蔵しています、USBドライバのインストール説明書(7ページ)、セッティング説明書を付けています、USBケーブルの色は黒色の場合があります、長さは約1.8mです、送料はクリックポスト(185円)で送ります。尚、このインターフェイスに関する詳しいご質問はmmoriaki_m@yahoo.co.jp までご連絡下さい。よろしくお願いいたします。万が一故障した場合(不注意も含む)は修理代は部品代及び送料のみでOKです。
尚、Windows10で動作を確認しています。
ご使用のPCにはマイク端子、SP端子が付いていますか、マイク端子、SP端子が一体化されている最新のノートパソコンではアダプターケーブルを製作しないと内蔵サウンドカードが使用出来ません(このインターフェイスで内蔵サウンドカードを使うためにはマイク端子、SP端子が必要です)、付いていない場合はUSBケーブル1本だけですむ「オーディオデバイス内蔵タイプのインターフェイス」が良いと思います、よろしくお願いいたします。
受信実験
それが本日届いたので早速実験です。
まず、無線機の背面にあるACC端子に8ピンDIN端子を差し込み、パソコンのLINEINに3.5φジャックを差し込み、受信してみました。
これは、OKでDSCWの受信エリアに、CWが表示しました。
送信実験
次に、パソコンにUSBをつなぐと、COM8が増えたので、DSCWの環境設定で「COM8」に設定。無線機側は、KEYジャックに、インターフェイスのKEY用ケーブルを接続。
送信してみると、OK!
これで、送受信とも、うまくいきました。
まとめ:IC-7800でのCWの運用とログを便利に使いたい![アマチュア無線]
今回は、当局のメイン無線機C-7800とパソコンをつないで、ログとCW運用を便利に行うための設定を行いました。
ターボハムログやDSCWなどソフトを利用するためには、無線機とパソコンをUSBケーブルだけでなく、IC7800の場合は、インターフェィスが必要になりましたが、うまくつなぐことが出来ました。
ICOM社のカスタマー、無線機を購入した大阪無線のM店長様、ヤフーオークションで販売していただいたK様、たくさんの方におせわになりながら、ようやく実験することが出来ました。
ありがとうございました。