第一電波工業株式会社は2024年3月1日、各無線機器メーカーの屋外型ATU(オートアンテナチューナー)に対応したATU専用エレメント「CPATU」(全長4.6m)を2024年3月末から限定販売すると発表しました。
第一電波工業は、「ダイヤモンドアンテナ」のブランドで知られるアンテナメーカーです。CPATUは既存のアンテナ【CP-6】のエレメントテクノロジーを転用して作られていますが、CP-6のエレメントをそのまま使用しているわけではなく、切ったクのゼロベースからトラップコイルの設計を開始したということです。他にも優れた特徴がたくさんあり、世界中のハムから注目されています。
CP-6は当局でも使用していて、大変優れたアンテナでありますので、とても期待がもてるアンテナになりそうです。市場でも、大変高い人気で販売店でも方々で品切れになっていて、ようやく4月末に再入荷というニュースも流れています。
他にも優れた特徴がたくさんあり、世界中のハムから注目されています。
今回は、この「CPATU」を徹底的に解析したいと思います。
CPATUの評判はどうなの?
CPATUの設置方法を知りたい?
CPATUとGPアンテナの関係は?
CPATUの効果的な使用方法は?
CPATUを自作する方法はある?
CPATUのおすすめ使い方は?
CP6Sの評価は?
CP5HS IIの評価は?
CP6Sはどのように飛ぶの?
CPATUの全長は何メートル?
CPATUの重量は?
CPATUの価格は?
CPATUはどの周波数帯に対応している?
CPATUは何種類の周波数を送受信可能?
CPATUは何ワットまで耐えられる?
CPATUの耐風速度は?
CPATUはどのマスト径に適合する?
CPATUの購入方法は?
CPATUの取扱説明書はどこで入手できる?
CPATUの限定生産品とは何?
第一電波工業 ATU専用エレメント”CPATU”とは?
<3.5~50MHz帯の各バンドに対応>第一電波工業、屋外型オートアンテナチューナー(ATU)専用の共振型エレメント「CPATU」を限定発売
「ダイヤモンドアンテナ」のブランドで知られるアンテナメーカー、第一電波工業株式会社は2024年3月1日、各無線機器メーカーの屋外型ATU(オートアンテナチューナー)に対応したATU専用エレメント「CPATU」(全長4.6m)を2024年3月末から限定販売すると発表しました。この製品はエレメントが3.5~50MHz帯の各アマチュアバンドに同調した “共振型” であることが特徴です。
使用には各社の屋外型ATUが必要で、無線機内蔵のチューナーや外部の手動式チューナーでは使用できません。また屋外型ATUにはアース(ラジアル線など)の接続が必要になります。耐入力は300W(SSB)。
ATU専用エレメント”CPATU”の概要
◆特徴1:3.5~50MHz帯の全てのアマチュアバンドに同調
最大の特徴はもエレメントが3.5~50MHz帯の各アマチュアバンドに同調した “共振型” であること。
※3.5~50MHz帯とWARCを含む10/18/24MHz帯にも対応(周波数は接続するチューナーの仕様で異なります)
使用には各社の屋外型ATUが必要で、無線機内蔵のチューナーや外部の手動式チューナーでは使用できない。
さらに屋外型ATUにアース(ラジアル線など)の接続が必要になる。
◆特徴2:幅広い屋外型チューナに対応
AH-4、AH-705、AH-730、FC-40、FC-800、CG3000、MFJ等の各社ATU屋外型チューナーに対応
◆メーカーからのお薦めの言葉
この度弊社では、各社ATU(屋外型オートチューナー)に対応した、ATU専用エレメント「CPATU」を発売いたします。ハムフェアで発表後、3.5MHz帯から50MHz帯までさらに特性に磨きをかけました。戸建てからアパマン、 移動運用まで幅広くご使用頂けます。
待望のATU専用共振型エレメントが登場、ATU指定周波数で、固定でも移動運用でも思いっきりQRV!!
※こちらの商品は、限定生産の商品です。ご注文時に生産予定本数を超えてしまった場合、
誠に勝手ながらご注文をキャンセルとさせて頂きます。
◆仕様
※送受信可能周波数及び耐入力は、使用する屋外型チューナーの仕様に準じます。
※本製品は無線機内蔵のチューナーや外部の手動式チューナーでも使用することはできません。 屋外型チューナーであることを確認してご使用下さい。
※送信電力は記載の範囲内でご使用ください。特にFT8などのデータ通信では、アンテナに大きい負荷が掛かるため、オーバーパワーでは絶対に使用しないで下さい。アンテナが故障する恐れがあります。
設置例
ATU専用エレメント”CPATU”の取扱説明書から
「ダイヤモンドアンテナ」のブランドで知られるアンテナメーカー、第一電波工業株式会社は2024年3月26日、新製品の屋外型オートチューナー(ATU)専用エレメント「CPATU」のPDF版取扱説明書を公式サイトで公開しました。
組み立て方法のほか、固定運用と移動運用での設置例、主要無線機メーカーの無線機と屋外型ATUを使用する場合の接続例が掲載されています。
「CPATU」のPDF版取扱説明書(公式サイト)はこちらから>
製品の組み立て方法のほか、固定運用と移動運用での設置例、主要無線機メーカーの無線機と屋外型ATUを使用する場合の接続例(アイコムIC-7300とAH-4/AH730、八重洲無線FT-991シリーズとFC-40、JVCケンウッドTS-990とMFJ-993BRT)が掲載されているので、購入を検討中の人にも役立つことでしょう。
ベランダでの設置例
移動運用での設置例
アイコムIC-7300とAH-4/AH730を利用の場合(設置例)
八重洲無線 FT-991シリーズとFC-40を利用の場合(設置例)
ATU専用エレメント”CPATU”の設計における革新的な特徴
特徴1:ゼロベースからのトラップコイルの設計開始
CPATUは、以前のアンテナモデルCP-6のエレメント技術をベースにしつつ、新たに設計されたトラップコイルを使用しています。これは、CP-6のエレメントを直接使うのではなく、完全な新設計からスタートしていることを意味します。
アマチュア無線で利用可能な全周波数に対応するため、数千のシミュレーションを経て最適なトラップコイル設計が選ばれ、実験と実運用のデータに基づいて最終製品が製作されました。この技術は、内部のロスを最小限に抑えつつ、電波の放射効率を最大化することを目的とした共振型のATUエレメントとして組み込まれています。
過去には同様の共振型ワイドバンドアンテナが開発されたものの、市場には出なかった例もあり、トラップ技術の難しさがうかがえます。
特徴2:ローバンド性能の向上(噂による)
ユーザーの間では「CPATUの方が14MHz以下での性能がCP-6より優れている」との意見も見られますが、これは設置環境や個々の感覚により差があるため、一概には言えない部分もあります。ただし、最新のトラップコイル技術の導入は一定の評価を受けているようです。
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ATU専用エレメント”CPATU”の評判・クチコミなど
早速お試しされた方のクチコミを調べて見ました。
クチコミ1:送受信共電界が上がり、海外交信もできました。
運用してみるとこれまでより送受信共電界が上がり、海外交信もできました。
台風シーズンは少し心配ですので基部を残して用意に取り外せるように準備します。 By JI3AES埼玉県 60代 男性
クチコミ2:第一電波工業”CPATU”を ATU ICOM AH-730で使ってみた
さすが、ももすけさん、すでに購入して動画も公開されていました。
YOUTUBEでは人気の 【@MOMOSUKE420、ももチャンネル】からのご紹介です。https://www.youtube.com/@MOMOSUKE420
第一電波工業から発売されたCPATUはバーチカルアンテナのようにアマチュア無線の各バンドにある程度同調しているアンテナエレメント。単体でアンテナとしては使えないが、屋外型オートアンテナチューナー(ATU)を使って、アマチュア無線HF帯アンテナとして使えるエレメント。ただの金属棒ではなく、中間にコイルが設置されていて、これが各バンドで高性能を発揮する理由と、3.5~50MHzまで幅広くチューニングが取れる秘訣となっている。
今回はアイコムAH-730をIC-7600に接続。実際にアマチュア無線HF帯の各バンドに同調させて試してみる。WARCバンド18MHzでの交信も試してますよ! 自宅のアマチュア無線アンテナ環境にお悩みの方に参考にしてほしい動画です! アパマンハムなんかでもCPATUを使えるかもしれませんね。
ATU専用エレメント”CPATU”はどこで購入出来るか?
大変人気のあるCPATUですが、メーカーでは【限定生産品】ということで、販売店などでは『売り切れ間近/次回_入荷5月末』という表示になっています。
Amazonは、残り1、楽天、Yahooでは「予約扱い」や「メーカー直送」となっているお店がほとんどでした。《4月22日》
※Amazon・楽天・Yahooでは商品数が少なそうですが、購入出来そうです。《4月26日現在・4月末の入荷が入ったようです。》
CQオーム:【予約/次回_入荷5月末】となっていましたので、会員価格ですぐ注文したところ、注文後に「入荷待ち・5月末納品」とのメールが来ました。
その他には、メルカリでも【新古品/完売】2商品が【SOLD】になっていました。[4/20、4/3]
Yahooオークシヨンには、2商品出品ありました。
ハードオフには、出品がありません。
大阪・日本橋の無線ショップに問い合わせたところ、多くのお店では、取り寄せ注文となっていて、5月末の入荷のお店がほとんどでした。
まとめ:ATU専用エレメント”CPATU” 徹底解析!
今回の記事で取り上げた「ATU専用エレメント”CPATU”」は、第一電波工業による新しい試みの集大成と言えるでしょう。
特にアマチュア無線愛好家にとって、このエレメントは非常に魅力的な選択肢となるはずです。CPATUは全てのアマチュアバンドに対応しており、特定の屋外型ATUとの組み合わせにより最大のパフォーマンスを発揮します。この点が、既存の多くのアンテナとは一線を画す特徴です。
この製品が市場に投入されたことで、屋外でのアマチュア無線の運用がより柔軟になり、設置場所や条件に応じた最適なアンテナシステムの構築が可能になります。さらに、その耐久性と性能のバランスも高い評価を受けていることから、多くの無線愛好家にとって長期にわたる投資価値があると考えられます。
最後に、ATU専用エレメント”CPATU”の導入は、アンテナ技術の革新だけでなく、無線通信の楽しさと実用性を再確認する絶好の機会を提供してくれることでしょう。どのような設置環境でも、このアンテナはあなたの無線体験を大きく向上させることが期待されます。それでは、皆さんもこの新しい技術を体験して、その可能性をぜひとも探求してみてください。
当局も、すでに発注していますので、設置できたらレポートをしたいと思っています。