Originally posted 2024-08-24 23:09:30.
電子申請でアマチュア無線の免許状を申請してから、ついに免許状が届きました。
アマチュア無線の免許状を受け取る方法は主に3つありますが、皆さんはどの方法を選択しましたか?私は自宅で待つ一番手軽な方法を選びましたので、その方法について詳しく説明します。
この記事では、アマチュア無線の免許状の電子申請から受け取りまでの流れや、申請過程での失敗例、必要な日数や手数料などをお伝えします。これからアマチュア無線の免許を電子申請しようと考えている方々の参考になれば幸いです。
次の記事「アマチュア無線の免許:固定局の開局申請を電子申請で行う方法」には、電子申請システムの詳細な手順を記載しました。
アマチュア無線の免許状:受け取り方法は3つから選べる
多くの申請や届出は電子化されており、スマホからも簡単に行えますが、アマチュア無線の免許状についてはまだ電子化されておらず、従来通り書面で交付されます。
アマチュア無線の免許状を受け取る方法は以下の3つから選択できます。
開局申請・免許更新の両方の場合
- 返信用封筒別送
- 窓口受領
- 送料受取人払いによる受取
1. 返信用封筒別送を選択した場合
アマチュア無線の免許状を返信用封筒で受け取る場合、住所、氏名、電子申請番号、送信完了時に表示された「問い合わせ番号」を記載した封筒に、定型封筒を使用して普通郵便で送付します。普通郵便を利用する際は、84円の切手を貼付してください。また、無線局を申請した管轄の総務省総合通信局または総合通信事務所の「アマチュア無線担当」に送る必要があります。
- 書留などを利用する場合は、封筒にその旨を記載し、必要な料金分の切手を貼付して送付します。
- 信書便事業者を利用する場合は、事業者が定める額の証票を封筒に貼付して送付してください。
詳細な手順および送付先の住所については、「免許状返信用封筒の送付について」をご確認ください。
※返信用封筒は、手数料の納付後、申請手続きの状態が「審査終了」に変わり次第、送付してください。
2. 窓口受領を選択した場合
アマチュア無線の免許状を窓口で受け取る場合、無線局を申請した管轄の総合通信局または総合通信事務所までお越しください。総合通信局または総合通信事務所の所在地は、こちらをご確認ください。
詳細については、「免許状の窓口受領について」をご確認ください。
3. 送料受取人払いによる受取を選択した場合
アマチュア無線の免許状を送料受取人払いで受け取る場合、免許状の配送時に配送業者が料金を回収します。料金は600円(税込・郵送料、代引手数料含む)を現金で支払います。
- 委託先の業者はパーソルワークスデザイン株式会社です。
- 利用の制限など、詳細は「免許状の窓口受領について」をご確認ください。
私は「送料受取人払い」を選びました
私は「送料受取人払い」を選択しました。
「送料受取人払い」を選ぶ理由は以下の通りです。
- 返信用封筒別送の場合、往復84円(合計168円)と費用は節約できますが、「審査終了」後に郵送されるため、受け取りまでに時間がかかることがあります。特に、再免許やコールサイン復活などの手続きが重なる場合、さらに遅くなる可能性があります。
- 窓口受領の場合、総合通信局または総合通信事務所まで出向かなければならず、私の住所からだと交通費や時間がかかります。バスと電車で片道約1時間30分かかる見込みです。
- したがって、私の場合は「送料受取人払い」を選ぶしかありませんでした。
アマチュア無線の電子申請から免許状が届くまでのプロセスと失敗事例
さて、今回はアマチュア無線の電子申請を提出してから免許状が手元に届くまでにどのくらいの日数がかかったのでしょうか。申請から受け取りまでの流れをまとめましたので、これから電子申請を行う方々の参考になれば幸いです。
失敗もありましたので、これらを避ければ約30日で免許状を受け取ることが可能です。
申請から受け取りまでの日程
- 7月19日 申請・届出到達のお知らせ(総務省電子申請・届出システムからメール)
- 7月20日 【JARD保証事業センター】保証願書を受領(JARDからメール)
- 8月3日 申請・届出補正依頼のお知らせ(メール)
- 8月5日 【JARD保証事業センター】アマチュア無線局の保証が完了のお知らせ(JARDからメール)
- 8月5日 申請・届出到達のお知らせ(メール)
- 8月15日 申請手数料電子納付手続のお知らせ(メール)
- 8月24日 申請審査終了のお知らせ(メール)
- 8月26日 免許状が配達
今回は、スプリアス確認保証が必要な無線機であったにもかかわらず、必要な書類を添付せずに総務省に申請書を提出してしまいました。そのため、期間が余分に延びてしまいました。特に、電子申請システムで「受付処理中」や「審査中」の状態が長引いたことが原因です。
失敗事例と改善策
該当する無線機を使用して開局する場合、または無線機を増設する場合は、事前にJARD保証事業センターに申請を出し、「技術基準適合の保証書(開設または変更)」をメールで受け取り、申請書に添付することで、免許状をより早く手に入れることが可能です。これにより、免許更新や住所変更などの変更申請がスムーズに行えます。
スプリアス確認保証の申込み方法については、コチラの記事を参考にしてください。
スプリアス確認保証が必要な無線機は、「平成17年12月」以前に免許を受けた無線機です。スプリアス確認保証可能機器リストは、JARDのサイトからダウンロードできます。また、旧コールサインでの再免許を希望する場合も同様の手続きが必要です。
➡スプリアス確認保証可能機器リストは、JARDのサイトからダウンロードできます。
まとめ:アマチュア無線の電子申請から免許状が届くまで約35日
今回、スプリアス確認保証が必要な無線機であったにもかかわらず、必要書類を添付せずに総務省に申請書を提出したため、期間が延びました。しかし、工事設計書や電波利用料の支払い、その他の手続きが迅速に行われれば、日数を短縮することが可能です。
それにもかかわらず、アマチュア無線の免許状を電子申請から手にするまで、わずか30~40日と非常に短い期間で届きました。申請方法もスマホからWebを利用すれば、必要な部分にチェックを入れるだけで簡単に手続きが進められます。特にライトユーザーや新規ユーザー登録を考えている方には、電子申請が非常に便利です。
「アマチュア無線局がついに39万局を突破」というニュースもありますが、このように申請が非常に簡単ですので、以前に開局されていた皆さんもぜひカムバックしていただきたいです。また、開局を目指している皆さんも、一日も早く免許を取得して開局されることをお待ちしております。
無線局の免許状を飾る際にちょうど良いサイズのフォトフレームを見つけたので購入しました。参考までに掲載しておきます。ただし、免許状掲示義務は一部廃止されたため、シャックなどに掲示しなくても構いませんが…。
『免許状はこれまで、主たる送信装置のある場所に掲示することが義務とされていましたが、無線局に備え付けておくことでも支障がないことから、免許状を掲示する義務を平成30年3月1日をもって廃止します。(電波法施行規則第38条第2項)』
➡詳細はこちらをご覧ください。
#アマチュア無線 #電子申請 #開局 #申請手続き #スプリアス確認保証 #返信用封筒別送 #窓口受領 #送料受取人払い #JARD #総務省電子申請・届出システム #免許更新 #新規ユーザー登録 #工事設計書 #旧コールサイン #ライトユーザー