Originally posted 2023-02-17 20:37:53.
「CQ ham radio 2023年3月号」が届きました。特集は『お手頃サイズの無線機・アンテナ活用で~コンパクト設備で楽しもう』です。
進化した機器と大きな可能性「イマドキのコンパクト設備」、コンパクト設備だからできる工夫「GoBox」を作る。公園から世界に向けて/POTAアクティベータの設備と工夫。通勤・通学やちょっとした外出の荷物にハンディ機をプラス!『駅前QRV向きのお勧め設備』など、コンパクト設備で楽しむ提案が多数掲載。
また、特別寄稿「日本の標準時と標準周波数をお届けする電波『標準電波JJY』」は、標準電波JJYの仕組みや活用方法についての特集になっています。
その他、ユーザーレポートとして、今回は「アイコムIC-9700」と第一電波工業の「18MHz帯V型ダイポールアンテナ”HFV16”」が掲載、私のようなカムバックハムが活用できる記事が満載です。
では、早速開いていきたいと思います。
関連記事 CQ ham radio 2023年2月号はこちら
特集”お手頃サイズの無線機・アンテナ活用で~コンパクト設備で楽しもう”
2023年3月号の特集は『お手頃サイズの無線機・アンテナ活用で~コンパクト設備で楽しもう』です。(51p~95p)
私が開局したのは20世紀。
当時は、高性能で耐久性と安定性を兼ね備えた機材はまだまだ大きくて重たくて、気軽には持ち運びができませんでしたが、21世紀に入ってからの技術の進化は大変めざましく、特に2010年代以降は、リグも周辺機器もコンパクトな設備ながら本格的な固定用設備に迫る性能を実現するようになっています。
今時のコンパクト設備を活用したアマチュア無線の楽しみ方を紹介しています。
前半は「コンパクト設備とその魅力」と題して、片手で持ち運びが出来る様なコンパクトなリグが、大型の固定機とけっして遜色がない設備である。もうコンパクト機だけで十分といえるというお話や、そのようなコンパクトリグの活用の可能性や実用ノウハウが特集されています。
最近のコンパクトリグの凄い性能を改めて確認ができるので、さらに活用できそうですね。
他に気になった記事は?
特集記事以外の気になる記事をピックアップしてみました。
日本の標準時と標準周波数を届ける『標準電波標準電波JJY』を紹介
置き時計・腕時計・掛け時計など、自宅や職場には何台もある電波時計ですが、電波時計へ時刻を送る電波が「標準電波JJY」です。その歴史や送信の仕組み、社会でどのように活用されているのかを紹介した記事です。
標準電波JJYの活用方法も具体的に紹介されています。とても参考になります。標準電波JJYについては、学校でも「一般教養」として広めていった方が良い大切な事だと思いました。
標準電波JJYについては、NICTのホーム頁に詳細が掲載されています。
HF帯コンディション予報【2月17日~3月16日】
HF帯コンディション予報(166p)もカラーで分かり易くなっています。『今月の電波伝搬の記事』は毎月掲載されていますが、サイクル25でローパワーでもチャンス到来の今ですので、大変興味を持つ方も多いと思います。このコーナーへの期待はますます高いと思います。
近着QSL紹介!
このコーナーでは、海外から運用されためずらしい局のQSLカードをダイジェストで紹介されています。(204p)
ADIF Masterを使いこなそう
ハム用アプリケーション間でデータ交換が頻繁に行われている現在、ADIF形式のデータを自在に検索/追加/削除/編集などが行えるツールの紹介です。(172p)
ユーザーレポートは”IC-9700″と”HFV16″
ユーザーレポートは、アイコム”IC-9700″(152p)と第一電波工業”HFV16″(156p)。
美しいカラーの特集記事になっています。とても編集部の意気込みが感じられる詳しい内容になっています。私の独断と偏見ですが、この記事が今月号のメイン特集記事のように思ってしまいます。
IC-9700 アイコム 144MHz+430MHz+1200MHz50Wトランシーバー
IC-9700は、FT8や画像通信にも大活躍の万能リグで、市場が縮小してしまった1200MHz帯にオンエアーできる唯一の現行機種です。
1200MHz帯は、バンド幅が広く私も以前はアマチュアTVの実験にも取り組んでいました。ローカルラグチューからEMEまで楽しめるバンドです。
CQオーム社から、EME改造済みモデルも発売されているようです。(※EME改造により、技適を使用しての申請はできないので、総合通信局に相談が必要)
1200MHz帯は、バンド防衛のためにも多くの局がQRVされると良いですね。
近々発売予定のIC-905は凄い性能ですが、ICOMファンに取っては、やはりIC-9700も欲しいところです。当局は144/430/1200MHz帯用に第一電波工業のGP、X-7000を設置しているので、ドンピタのリグです。
第一電波工業HFV16 18MHz帯短縮V型ダイポールアンテナ
ハムフェアで参考出品されていた18MHzのV型ダイポールHFV16 の紹介です!HFV16は、WARCバンドのうちの1つである18MHz帯用のものバンドアンテナです。18MHzは国内交信、海外交信ともに比較的安定して楽しめるバンドと言われていて、3アマから運用できるバンドです。
調整が簡単であるシングルバンド設計である。約50%の短縮率ながら18MHz帯全域でVSWRが1.8以下。全重量が2.2Kgという軽量設計。ちとい大きな特徴を持っていて、ベランダにも設置が可能なようです。
このアンテナなら、1dayWACができそうですね!
アマチュア無線に関する手続きの概要
今回特に関心を持っていた記事です。(240p)
2022年8月に総務省より公表された「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言」とこの提言に基づいた制度の見直し等が始められています。
昨年11月には、大幅な制度改革案が公表されました。
これに関しては、次の動画が参考になると思いますので、引用させて頂ました。
【おまけ】50年前のCQ誌との比較~宮甚商店のチャンネル紹介~
CQ誌といえば、Youtubeに面白い動画がありますが、皆さんご存じですか?
『BOOK OFFでアマチュア無線雑誌を買う【CQ誌】』というタイトルで、宮甚商店さんのチャンネルです。
宮甚さんは、独特の切り口で、1.64万人も登録者がおられる人気のチャンネルです。
『以前まったく興味を失ったCQ誌だったが、今は最高に面白い内容が多い。いままではブックオフだったのが、最近は毎月本屋さんで新刊を買うようになりました。・・・・・・』
まとめ:CQ ham radio23年3月号”特集~コンパクト設備で楽しもう”
その他にも「エリアごとの免許状況/日本のアマチュア無線局の分布話(102p)」や「CW運用ステップアップ(130p)」など参考になる記事が一杯です。「記念局INFORMATION(134p)」、「国内・海外コンテストカレンダー(220p)やコンテスト規約(224p)」も、毎日の運用には欠かせません。
毎月CQ誌がいろいろな情報を届けてくれるので感謝です。良い刺激をもらえるだけでなく、毎日の運用に欠かせない情報が満載といった感じです。
これだけ多くの情報を毎月企画して、冊子として仕上げていく編集部のご苦労は大変だと思います。是非これからもよろしくお願いします。
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