HF帯のためにDIAMOND社のアマチュア無線アンテナCP-6S(CP6S)を設置しました。
カムバックのために、いよいよ設備が必要になります。
知り合いのアマチュア無線の販売店の店長さんに推薦してもらって決めたのは、
アンテナ
・HF~50MHz → CP6S《DIAMOND》
・144MHz・430MHz → X-5000《DAIAMOND》
デュ-プレクサー → MX-62M《DIAMOND》
同軸ケーブル 約40m
CP-6Sは、第一電波工業発売のHF帯のGPアンテナです。
CP6Sの規格
3.5/7/14/21/28/50MHz 6バンドグランドプレーンアンテナ(レピーター対応型GP)《29MHzFM対応》(DIGITAL対応)RoHSD.C
●価格:64,680円(税込)58,800円(税別)
〇全長:4.6m●ラジアル長:1.8m〇重量:4.9kg
●耐入力:200W(SSB)〇インピーダンス:50Ω●VSWR:1.5以下
〇耐風速:40m/sec.●適合マスト径(mm):φ30~φ62〇接栓:M-J
●形式:6バンドGP、ラジアル一方向集中可能、自立型
〇空中線型式:中間部負荷型
●7.0~7.2MHz新バンドプラン周波数可変対応可能
〇絶縁リング・コア付きケーブル付属
●発売元:ダイヤモンドアンテナ(第一電波工業株式会社)
便利アンテナCP-6Sのメリット・デメリット
カメラのレンズとアンテナは便利にできている製品の性能はイマイチ・・・とよくいわれます。
たしかに、便利と高性能は両立しないものです。CP6Sはどうでしょうか?
アマチュア無線のアンテナは、1バンドにつき1基のアンテナが建てられると理想的ですが、私たちの住宅事情はそんなに甘いものではありません。
厳しい条件の中では、可能な限り1つのアンテナで複数のバンドで交信をしたいのです。
私の場合は、この年齢でのカムバックハムなので、無理をせず、まず最初の1本は”飛び”など性能には目をつぶりマルチバンドに対応しているこのアンテナを選びました。
なんと6バンドに対応しているGPアンテナです。
CP-6Sは、1本でHF帯と50MHz帯にOnAirできるので、私の事情にピッタリの正に便利アンテナだと思っています。
通常のお店などで購入すると、この大きさのアンテナは相当の送料がかかる大型商品になっでしまいますが、Amazon・楽天市場・Yahooショッピングなどでは、送料無料になります。休業日がないので、何時でも注文が可能です。ポイントのサービスも受けられます。
但し、ほぼメーカーからの発送(お取り寄せ扱い)になるので、代引不可です。また、配送に日数がかかりがちです。
”CP-6S”がCQ誌の特集記事でも紹介されました
特集『サイクル25の太陽活動好調!~HFコンパクトアンテナ活用ガイド』で、”CP-6S”が取り上げられました。(CQ誌2022年5月号)
短縮型 GPの代表としてCP-6Sを紹介
垂直アンテナとしてベランダなどへ設置するタイプです。移動運用で活用されるシーはほとんど目にしませんが、一戸建てやマンションの最上階やルーフバルコニーに設置して手軽にマルチバンド運用を楽しみたい方に選ばれています。対応バンドごとにラジアルが付いておりアース側の処理が不要です。 |
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商品レビューから
楽天やAmazonからお客様のレビューを調べて見ました。(同サイトから引用させていただきました。)
高評価レビュー
評価:[star-list number=5] 5アマチュア無線固定局用グランドプレーンアンテナCP-6のマイナーチェンジ版です。改良点は支持パイプの絶縁とコア付きケーブルの付属です。
今まで使用していたCP6が台風でマストごと倒壊して破損したので本品に買い換えました。
使用頻度の高いHFバンドと50MHz帯が1本で運用できるので便利です。ダイポールや八木型に比べると効率は劣りますがベランダ等の狭い場所に設置できるのが利点です。
今回は台風時に軒下に干渉せず容易に下げられるようにワンサイド型ラジアルにしました。
評価:[star-list number=5] 5アマチュア無線局を開局した約45年前に、同社のDP-KB-105というHF5バンドGPで開局しました。
それから大学進学や就職や結婚したりで、HFはあきらめたり、モノバンドのDPを自作したりで細々と続けて来ました。
20年ぐらい前からHFはロングワイヤーでワッチのみの状態が続いていましたが、またHFに出たいと思いアンテナを考慮した時に真っ先に思い浮かんだのが開局当時に使った第一電波工業のマルチバンドGP のCP6S。
時代の流れはあっても、開局当時と同じ短縮コイルが入った懐かしい外観。
驚いたのは調整の簡単さ。
メインエレメントを説明書通りに組み立ててポールに取り付けたら、基本の長さに組み立てたラジアルを全て取り付け、バンドごとのSWRをアンテナアナライザーで確認しながら数cmずつ追い込んでいくだけ。
組み立てと調整に各一日、さらに満足が行くまで数KHzのこだわりの追い込みに1日。
朝から一気にやれば、一人で1日ですべて済ませることが可能と思われる合計所要時間で出来ました。
集団が真空管だった時代を知っている古くからの無線家なら、時間をかければSWR計だけでも調整できると思います。
飛びも聞こえていれば必ず届く感じ(100W)で、大きさと6バンドの利便性を考えれば文句の付けようがありません。
やや批判的なレビューより
評価:[star-list number=3] 3
CP6Sを6月からの2ヶ月、jt65メインで運用しています。
確かに時間にもよりますがヨーロッパ、南米からの信号は見えます。
が、50Wまで突っ込んでpskrepoterで飛びを見てもヨーロッパにまで飛んだ状況はまだ見えていません。
ウクライナまでがやっと。
本格的にDXやるためには、やっぱ指向性要りそう。
評価:[star-list number=3] 3
CP6Sを20mのタワーに一人で上げました。
クリエイト製の八木が、上げてから30年経過しており、給電部やエレメントの接続部にかなりの腐食が見られた為、下ろしての載せ替えです。
重くはないのですが、途中にテレビやデュアルバンドのアンテナがあったりして、ロープ一本でそれらを交わしながら天辺に乗せるのにしんだ。
まだ同軸ケーブルを接続していないので、体力の回復?を待って次回の休日に接続予定です。
ラジアルリングの固定ビスと支持パイプの固定金具がアッセンブリーを圧迫しているので若干の解体が必用となりそう。
これがまた厄介で、給電部アッセンブリーがうまく抜けると良いのですが。
ちなみに、同軸ケーブルはタワーの天辺で待機状態。
問題は調整になりますが、取り敢えずは説明書通りの標準寸法として組み立てたので、放射型で使用します。
微調整時、泣く事請け合いです。
調整するラジアルを根本から取り外して、となると気が遠くなりそう。
仮設しての調整環境が無かった為の設置でしたので、若干のSズレは良しとします。
てか、歳も歳なのでHFはこれで最後になろうかと思います。
もうタワーには登りたくないな。
そこそこQSOが楽しめる程度に調整して、欲張らずに楽しもうか、と。
お金を出せばどんな事も出来ますが、それでは無線を楽しんでる意味も無いし。
強風などで壊れたりしたら、と思うとぞっとするので、ほんとにほんとにこれで最後にする予定です。
その他にも多数のレビューがありました。評価の高いレビューばかりで、批判的なレビューはありませんでした。
「予約注文でしたが予定より早く届きました、今回も御社の対応に満足しております。」
「予約注文しましたがすぐにメーカーから直送されました。CP6Sは、6バンドに対応しているのにコンパクトで組み立てやすく調整もしやすいので大変満足です。」など配送についても高評価が多数を占めていました。
設置方法での苦労や調整のことまで詳細に紹介していただいていて、とても参考になりましたので引用させていただきました。
GPアンテナCP-6Sの設置方法と調整
マストの選択
マストは単管パイプ2mを使います。屋上の手すりに単管クランプで固定しました。
マストに使う単管パイプは2mより長いパイプも購入出来ます。
例えば、4m~6mのマストにするとアンテナの位置もかな高くなるので良さそうですが、
2mだとラジアルの長さ調整も脚立だけで作業が可能なので、あえて2mにしました。
同軸ケーブル
屋上のアンテナから2階シャックまで、室内の無線機までの引き回しも考えると、
同軸ケーブルは約40mほど必要になります。
HF帯の電波減衰は比較的低いと考えられるのて、5DFBを使いました。
品質の優れているといわれる『(株)フジクラ』製にしました。
CP-6S:エレメントの取付とSWRの調整
ラジアルエレメントの取付(放射状にする場合)
※取り付ける順番は自由でよいが、低い周波数の3.5MHzと7MHzのラジアルは建物の影響を受けるので建物のない側に取り付けるのが良いようです。
※使わないバンドのラジアルは、取り外し可能です。当局では、とりあえず全てのエレメントを設置します。
ラジアルの長さを周波数毎にCAA-500markⅡを使って調整
今回の工事の中で最も大切な工程です。電波の飛び方に大きく影響しますので、可能な限り時間をかけて丁寧に取り組みます。
この表を参考に周波数毎に調整していきます。
周波数帯が結構狭い
なんとか、各バンドSWRが1.5程度までに抑えて調整が終了しました。
各バンドとも、SWRが低い周波数帯が結構狭い印象でした。
テスト運用で北米と繋がった!
調整が終了し、20時頃になりました。
4時間ほどかかりました。
さっそくテスト運用をしました。
8エリアと7MHzCW初交信
7MHzをワッチしてみると、8エリアからCQが聞こえました。早速、CWで呼んでみました。
599のレポートを頂き、再開局後のHF帯初交信に成功しました。北海道標津市でした。
北米と初交信、7MHzCW
3.5MHz帯やSSBでの交信もできましたが、21時を過ぎて7MHzCWでW6が聞こえてきましたので、Callすると1発で返ってきました。北米西海岸LosAngelesでした!
なかなかの”飛び”ですね!
4月には、JARL主催の第64回(2022)ALL JAコンテストにも参加してみました。
縦ぶれ電鍵とアプリDSCWを使って、7MHzCWにて16局とQSL成立しました。
最終的なCP-6Sの設置状況
当局のロケーションですが、無線局の常設場所は丘陵の頂上(推定海抜70m)に位置しています。
そして、地上高もそこそこ確保出来ています。(3階建ての建物で屋上が地上高約9mあります。)
また、少し離れたところには高層のマンションがあるのですが、まわりには高い建物がなく、恵まれたロケーションになっています。
そういうロケーションなので、屋上にタワーを設置する必要性もなくて、わずか2mのパイプでの設置が可能になったわけです。
給電点の地上高は約11mです。
まとめ:HF用GPアンテナCP-6Sで北米と7MHzで交信できた!
再開局、1本目のアンテナなので、”飛び”には目をつぶりマルチバンドに対応していた方が便利ということでCP6Sを選びました。
CP-6Sは、1本で3.5MHz・7MHz・14MHz・21MHz・28MHz・50MHzのなんと6バンドに対応しています。HFのGPアンテナとしては、評価が高いアンテナです。
屋上の地上高は約9m、マストが2mなので、GPアンテナの給電部の地上高は11mです。
建物の最も端に設置しているので、建物の影響も少ないはずです。
まだ全てのバンドについてテストが出来ていませんが、良い滑り出しだと思っています。
設置後のテストで、北米と7MHzCWで繋がったので、”飛び”も心配なさそうです。特に、国内外とも比較的アクディブな7MHz帯が、なかなかよく飛んでいるようなので、喜んでいます。
これからは、できるだけ各バンドにOnAirして、このアンテナの実力を試していきたいと思います。
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Originally posted 2022-09-20 18:03:42.